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初心者

Taddy Bear

ティーイングエリアの傾斜を確認すればミスショットは必ず減る!

スコアは、ほんの少しの注意とちょっとした観察力があれば、初心者でもカンタンに4~5打縮めることができます。

今回、テーマとして取り上げるのはティーイングエリアの傾斜。

アドレス前に傾斜を確認したら、わずかな工夫をするだけでミスショットを防ぐことができます。

アドレスで違和感を持ったら傾斜に注意!

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各ホールの第1打は初心者に限らずアベレージゴルファーになっても緊張するものです。

とくに、その日の調子が良くて最終ホールに近づいた時ほどプレッシャーが高まっていくのは、誰でも少なからず経験していることでしょう。

そんな心理状態の中、ティーイングエリアでアドレスした時に違和感を覚えることはありませんか?

違和感の原因にはティーマーカー(ティーアップして打てる場所を示す目印)の位置や前方に広がる景色などいろいろありますが、ティーイングエリアの傾斜もそのひとつです。

コースやホールによって若干の差はあるものの、ティーイングエリアは水はけを良くするために(あるいは意図的に)傾斜がつけられています。

ゴルフは傾斜を計算するスポーツであり、ティーイングエリアも例外ではありません。

しかし、違和感を覚えながらも傾斜に気づかず、いつも通りに打ってしまうとミスショットの発生する確率が高くなります。

ティーイングエリアの傾斜を確認するには?

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一般的に、左足上がりやつま先上がりの場合はフックが出やすく、左足下がりやつま先下がりはスライスが出やすいと言われています(右利きの場合)。

したがって、たとえ本人が満足できるスイングであったとしても傾斜を考えないティーショットは、フェアウェイに残る確率が低くなり、曲がり幅の大きいプレイヤーの場合はOBになることもあるのです。

まずは、ティーイングエリアへ上る前に傾斜の確認をしましょう。

ティーイングエリアはカート道より高い位置にあるので、目視でも十分に傾斜を確認できますが、より正確に測りたい場合はティーイングエリアで使うクラブを吊り下げるように持ち、ヘッドの重さを利用してシャフトを鉛直状態にします。

グリーン上でパターを縦にして芝目を読んでいる姿を思い浮かべればイメージもつかみやすいはず。

鉛直とは錘(おもり)を糸で垂らした方向、つまり重力が働く方向なので、どのような傾斜位置でも垂直を測ることができます。

シャフトの鉛直に対してティーイングエリアが直角であれば水平状態、どちらか一方に傾いていたら、その傾斜方向と角度に注意してください。

ティーイングエリアでフェアウェイに向き、同じ方法を使えば左右の傾斜も確かめられます。

傾斜でミスショットしないための工夫はたったひとつ

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ティーイングエリアが傾斜していても、やるべきことはひとつだけ。

それはボール落下地点のマージンを広く取ることです。

フックが出やすいティーイングエリアであれば若干、右を向くだけでいいのです。

傾斜の影響が出ても、落下地点のマージンを広く取っておけばボールは安全圏に収まり、大きなミスにつながることはありません。

そして、絶対にやってはいけないことは、傾斜に対する意図的なショットを打つためにスイングを変えることです。

練習場でインテンショナル(意図的な)ショットをたっぷりと打っているのであればともかく、理論を知っているだけでそれをいきなり実戦投入しても上手くいくワケがなく、スコアダウンの要因になります。

対処法は自分のスキルの範囲内で、できるだけシンプルに。

それが、ミスの積み重ねによるスコアダウンを避けるための、ひとつのコツです。

傾斜を測る際はマナーも大事

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水平を測るなら、わざわざ鉛直なんて面倒なことをせずに水準器を使えばいいじゃないか、と思われる人もいるはず。

ごもっともな話です。

水準器付きのマーカーなども売れられていますね。

ただし、公式ルールでは「傾斜を測定するための用具の使用制限」があり、水準器だけでなくペットボトル内の飲料を水準器代わりに使うことも禁止しています。

仲間内の楽しむゴルフで、その情報を共有する場合でも予め器具の使用について仲間から許可を得たほうがいいでしょう。

ゴルフのルールはマナーの上に成り立っているもの。

同伴競技者がたとえ親しい仲でも、不快感や疑惑を感じさせるような行為は慎んだほうが賢明です。