ゴルフウェア
こせきよういち
松山英樹の勝負カラーは黄色?~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#57
今週の米ツアー競技は、松山英樹に大会3連覇の期待がかかる「ウェイストマネジメント・フェニックスオープン」。
毎年、期間中に50万人を超えるギャラリーが詰めかける、米ツアーで一番に賑やかで、騒がしいトーナメントです。
2連覇中の松山ですが、過去2年、最終日のシャツは黄色でした(上記画像は昨年)。
この大会に限らず、最近の松山は最終日に黄色を着用することが多いようです。
先週の「ファーマーズ・インシュランス」も、タイガー・ウッズと一緒にラウンドした最終日は黄色。
その前の出場試合、今年の開幕戦「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」も最終日は黄色シャツで、66の好スコアをマーク。
順位を大きくアップさせました(下記リンク先の写真をご覧ください)。
彼の中には、「勝負に出るときは黄色」の思いがあるのかも知れません。
そこで今回は、最終日はほぼ決まったカラーを身に着ける選手を集めてみました。
タイガーは、もちろん「赤」
まず、最も有名なのは、タイガー・ウッズの赤でしょう。
先週の「ファーマーズ・インシュランス」も、最終日はタイガー定番の赤でした(上記の画像)。
なぜ最後は赤なのでしょう。
実は、タイ出身の母親・クルチダさんの教えで、「タイ仏教で、ウッズが生まれ年のラッキーカラーが赤」というのが理由のようです。
このため、タイガーが優勝カップ(トロフィー)とともに微笑む写真はどれも赤(もしくは赤系)のシャツ姿です。
リッキーは「オレンジ」。ダスティン・ジョンソンは「ネイビー」
最終日の定番カラーといえば、リッキー・ファウラーのオレンジも有名です。
オレンジは母校・オクラホマ州立大のスクールカラーだからです。
プロデビュー当初はシャツだけでなく、帽子からパンツ、シューズまで、全身オレンジに身を包んでプレーすることさえありました。
一方、現在世界ナンバー1のダスティン・ジョンソンですが、もともと黒やグレー、ネイビーブルーといった落ち着いたカラーでコーディネイトすることが多かったのですが、このところ最終日はネイビーのシャツが多いようです。
リッキー同様、上下ネイビーということもあります。
ネイビーが、ここぞというときの勝負カラーになったのかも知れません。
ミケルソンは「黒」
「黒」が印象的なプロゴルファーといえば、かつては「南アの黒豹」と呼ばれたゲイリー・プレーヤーですが、最近ではフィル・ミケルソンが最終日に好んで着用しています。
最終日以外では、白系や赤系のシャツ姿も見かけますが、ファイナルラウンドはほぼ黒です。
例えば、彼はマスターズを3度制していますが、いずれも最後は黒でした(上記は、2010年大会優勝の画像)。
最終日をトップと5打差の3位で迎えた15年大会でも、前日に「明日は黒シャツを着る。黒は僕をよりアグレッシブにさせてくれる。明日は、アグレッシブなゴルフが必要だからね」とコメントしています。
最後はチャーリー・ホフマン。
誰? と思われるかも知れませんが、彼は今週のタイトルスポンサー「ウェイストマネジメント社」の契約選手です。
同社は、アメリカ最大のごみ処理会社で、緑をシンボルカラーにしています。
ですから、今週は会場のあちこちで緑のカラーリングを見かけるはず。
そして、ホフマンも日々必ず緑を身に着けてプレーしています。シャツに限らず、帽子、グローブ、シューズ……。
画面に登場した際には注目してください。
さて、現地2月4日の日曜日。優勝トロフィーの横で輝くカラーは、果たして何色でしょう。
もちろん、黄色であってほしいものです。