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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

私が失敗してきたグリップ。一度フックにするとなかなかスクエアに戻せない

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

私が上達する過程で、失敗して来た事を書いていきます。

読者の皆様は、私と同じ道を歩まないようにこの記事を参考にしていただけたら、幸いです。

今回は、「グリップ」について述べさせていただきます。

親指と人差し指が右肩を指すフックグリップ

今までに、いろいろスイング改善をして来ましたが、失敗した事を述べたいと思います。

まず、第一に「グリップ」です。

初級者くらいまでスクエアグリップでしたが、どうしてもスライスが改善できないので、いろいろ試す中で「フックグリップ」にすればフェースが返りやすくスライスが出なくなると思い変えました。

改善して数年はつかまったボールも打て、良いと思っていたのですが、上達するに従い、クラブも振れて来たのかフックボールが出るようになってしまいました。

その当時の道具は、ドライバーは、パーシモンでボールは糸巻きバラタという組み合わせでした。

上達しても付きまとうチーピンの恐怖

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私のフックは、出球は真っすぐ出て行き同伴競技者に「ナイスショット」と声を掛けてもらうのですが、約100ヤード先から急激に左に曲がりOBにまで行ってしまうほどの急激な曲がり方をするようになってしまいました。

そのため、ドライバー恐怖症のようになり丸々1年間ドライバーが打てないという事もありました。

もう一度スクエアグリップに変えようと思い挑戦しましたが、戻す事ができず、何度も挫折しました。

その後も長く、グリップを元のスクエアグリップにする事はできませんでしたが、クラブをメタルに替え、ボールもツーピースに替えたので曲がり幅が少し軽減しました。

その当時を知っている当店(ビッグキャリーゴルフショップ)の古いお客様は、「河野と言えばローフック」が代名詞のように言われていました(ハンデ5くらいになるまで克服できませんでした)。

それでも、インテンショナルにボールを曲げる練習をしてフェードボールや球筋の高低を習得しました(インテンショナル=自分の思うままにボールを曲げる技術)。

しかし、グリップがフックグリップのままなのでチーピン(右利きの場合、急激に左に曲がる事)の恐怖は、いつも頭の片隅にありました。

親指と人差し指がアゴを指すスクエアグリップに変更しました。

そんな現状を変えるために、その年の最後の試合の後、意を決してスクエアグリップに換えました。

2ヶ月ほどかかりましたが、何とか自分の物にできました。

スクエアグリップに換えてからストレートボールが打てるようになり、インテンショナルに曲げる方法も従来より簡単な方法でできるようになりました。

ストレートボールで目標が狙えるので、ピンに絡むショットを高確率で打てるようになりました。

今はフックグリップが主流になりつつありますが、読者の皆様は、目先の事に囚われずスクエアグリップで上達の道を選んだほうが良いと思います。

ひとつスクエアから外れると、次から次へとスクエアから外れてしまい、気が付いた時には変則スイングのでき上がりになります。

初心者や初級者の頃ならば、簡単に変更できると思いますが、上級者になればなるほど変更は難しくなり、スクエアグリップの重要性を感じるようになります。
 
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。