ゴルフスイング
おっ3
スイングの見栄えを追求する~その1~
かつて、世界一美しい! と称された中島常幸プロのスイング。今見てもしなやかさと力強さを兼ね備えた美しいスイングですね。
『美しいスイング』『見栄えの良いスイング』は誰もが手に入れたいものです。
では、どうすれば美しく見えるのでしょう? また、何が美しいスイング作りの邪魔をするのでしょう?
『おっ3』の見解をまとめてみました。
アドレスへの入り方
かつての世界女王、アニカ・ソレンスタム。
プレショットルーティーンはいつも同じで、テンポも見事に一定でした。
そうです、見栄えするスイングはアドレスに入る前から作られているのです。
ここを丁寧にすることこそ、『美しさ』と『見栄え』の入り口です。
もちろん、そこに個性があるのは当然ですが『狙う雰囲気』と『手にしたクラブの扱い』、『ボールのある地点に向かう足さばき』には、明らかに上手と下手の差が出ます。
時間をかけ過ぎるではなく、キビキビといつも同じ順番でアドレスに入る!
これ、意外とできていないことが多いようです。
練習場は、このポイントを身体に覚えこませる格好の場です。ぜひ、自分なりのルーティーンを見つけましょう。
そして、それを頑なに繰り返しましょう。
立ち姿!
敬愛するベン・ホーガンの美しい立ち姿です。
ターゲットを狙う顔の角度、目つき、スタンスと肩の向き、どれをとっても美しいですね。
ゆったりとしながらも、適度に膝のクッションを利かせて、股関節で上体の重みを受け止めているポジション!
脇の締まりはありながら、両肘にゆとりがあり、脱力して地面に垂直に下りた腕とシャフトの角度はアップライト過ぎず、フラット過ぎず。
この姿に近づくように鏡の前で自分の立ち姿を確認してみましょう! その時の『感覚』を身体で記憶することも忘れずに!
さあ、動き出すまではこれで整えました。
いざ始動!
『静』から『動』への瞬間、スイングの始動で力みが出ると、その先はもう取り返しがつきません。
いかに上半身の力みを抜き、スムーズにギアを上げて行くのか! 形もさることながら、この動き出し方にも『腕前』が垣間見えてしまいます。
“Big easy”の愛称を持つアーニー・エルスは、スムーズかつゆったりとした美しいスイングが印象的です。
エルスは、動き出す時に若干グリップ位置を左に動かします(フォワードプレス)。
その前には右手の親指と人差し指で物を摘まむような動き(ミルキング)をしています。
ほとんどのトップアマやプロは、スイング始動前に全身が“お地蔵さん”のように固まる瞬間はなく、アドレスからスイング始動まではとても素早く動いています。
そうです『静』に見える瞬間も、身体のどこかは動いているのです。そうすることによって、始動がスムーズになります。
ここにも見栄えの良さにつながるポイントがあると思います。