ゴルフスイング
Nick Jagger
上げるアプローチ、転がすアプローチ、2番手替えて使い分けよう!
スコアメイクのポイントになるのがショートゲームです。
つまり、アプローチとパットの出来次第でその日のスコアは大きく変わってしまいます。
特にグリーン周りからの寄せは、パーオンしなくても十分パーは拾えますし、上手くいけばチップインもあります。
使用するクラブですが、アプローチショットは、どんな状況であってもウェッジというアマチュアゴルファーがほとんどのようですね。
上げて寄せるなら58度くらいのサンドウェッジ、転がすケースなら52度くらいのアプローチウェッジというパターンの人が多いようですが……。
クラブを2番手替えてメリハリをつける
アプローチショットで上げる、転がすというのは、はっきりイメージさせるためにクラブチョイスにメリハリを効かせたほうがいいのです。
どういうことかと言いますと、例えば上げて寄せるのにサンドウェッジを使うのなら、転がす時はピッチングウェッジ。
アプローチウェッジを使う人であれば、9番アイアンを使ったほうが用途がはっきりするはずです。
つまり、上げるケースと転がすケースでは、クラブを2番手替えたほうがイメージしやすいのです。
1番手しか違わないクラブは、構造も見た目もほとんど変わりません。
ロフト角で5~6度、ボールの位置もほぼ同じです。
例えば、いつもピッチングウェッジで転がしている人が、アプローチウェッジで上げようとすると、振り幅が大きくなる恐怖心からザックリしてしまったり、反対にサンドウェッジで上げている人が、アプローチウェッジで転がそうとすると、逆に振り幅が小さくなって、インパクトが強く入り、トップしやすくなります。
番手ごとのキャリーとランの比率を知ること
構造も見た目もほとんど変わらないクラブで、違う球質のボールを打ち分けるというのは、アベレージクラスにはイメージが出しにくいはずです。
普段、サンドウェッジで上げている人が転がすなら、ピッチングウェッジを使うことで低いボールを打つイメージが明確になります。
サンドウェッジとピッチングウェッジとでは、同じ距離でも振り幅がまったく違うので、上げて寄せる、転がして寄せるというイメージがしやすくなるのです。
転がすと決めたら、徹底的に転がせるクラブを選び、上げると決めたらとことん上がるイメージのクラブに持ち替えるのです。
それには上げると転がすでは2番手以上替えることです。
一般的なサンドウェッジのロフト角は58度とすると、キャリー8に対してランは2です。
52度のアプローチウェッジでキャリー7、ラン3です。
46度のピッチングウェッジでは、キャリーとランの比率は5対5、9番アイアンになると、キャリー3、ランが7という比率になります。
一例ですが、こう書き出すと、そのクラブ自体の機能の差がはっきり理解できるかと思います。
中途半端な気持ちでショットに臨まない
アプローチショットというのは、キャリーでグリーンに直接落とすことでボールのスピードが作りやすいので、落とし場所ができるだけ平らな面であることが理想です。
しかし、直接グリーン面に落としたらピンそばに寄せられないという状況では、手前でワンクッションさせてボールの勢いを弱めて距離を合わせたり、場合によってはロブショット以外に寄せる選択肢がないこともあります。
手にしたクラブで直接グリーンに落としたら、ピンに寄るのか寄らないのかを、いつも考えてプレーする習慣は付けておくべきです。
キャリーで落としたらボールが止まらない、ピンに寄らないと感じたら、最初から転がすためにパターを使用するシチュエーションも多くありますので、上げる、転がす、どちらなのかはっきりイメージすることが、寄せワンのポイントなのです。
漠然とピンに寄ればいいやと中途半端な気持ちのまま、ショットに臨むのはもうやめにしましょうね。