ゴルフスイング
PAR RUSH 01
速い下りのパットの攻略法!上達シリーズ第20回
高速グリーンは本当に苦労します!
特に、冬は凍って氷のようなグリーンとなり、難しさは増すでしょう!
普通のコースの速さは、9.0ft(フィート)前後です。これが9.5~10.0ftを越えて10.5ftなどになったら、下りのパットはほぼ、止まりません!
しかし、わかっていても常にピンの手前につける実力はありませんから、上についてしまうこともあります。
この時に何とか2パットで収めることができればスコアは違ってきます。
どんな状況でも3パットにしないようにすることがスコアアップのためには重要です!
さあ、速いグリーンの上からの下りのパットについて解説しましょう!
下りのパットを考える前に、パットを打つには? を考える
普通のパットは、パターヘッドの芯でしっかりヒットすることが、順回転の転がりのいいパットを打てる条件になります。
プロの中でもパターが上手だと言われている、2017・2019年賞金女王の鈴木愛のパットがこれでしょう!
アマチュアの場合、ピンの下から打つ場合はこれで良いのですが、ピンの上から下りのパットを打つ時には、これではピンをはるかにオーバーしてしまいます。
特に、「パチン」とパンチが入るインパクトの強弱で打つパットの方は、上からの下りのパットが不得意ではないでしょうか?
本来、パットはパターヘッドの振り幅で距離感を出していくと言われます。
しかし、バックスイングの大きさで距離を合わせるのは簡単なことではなく、どの位引いたらとか、それはまさに感覚の問題で、機械的には決められないことです。
パットを教えることは難しいと言われる所以(ゆえん)がここにあります。
下りのパットでパンチを入れない打ち方の極意!
それでは、速いグリーンで上からの下りのパットはどのように打てばいいのでしょうか?
★そのポイントは、インパクトからフォローを出すパターヘッドのスピードです〜パンチが入ったら、スピードが出てしまいます〜。
★ヘッドのスピードを抑えるため(パンチが入らないようにするため)には、フォローでパターヘッドのフェースインサートにボールが吸い付いたままボールを動かしてやるイメージです!
皆さんは、松山英樹プロの高速グリーンでのパターの動きをテレビなどで観たことがあると思います。
そうです、松山英樹プロの「えっ!」と思うくらいゆっくりしたヘッドの動きこそ、高速グリーンでパターを成功させる秘訣なのです!
★もちろん、フェースインサートにボールが吸い付いたまま、パターヘッドを出すと言ってもいつまでも吸い付いている訳ではありません。
★しかし、できる限りゆっくりとパターヘッドを動かすことで、フェースインサートに吸い付いている時間が長くなります。
★これが高速グリーンでパンチを入れないで転がす、下りのパットを成功させる極意です!
★そして、少しオーバーしても、下からのパットを残すようにしましょう。下からなら、しっかり強めに打つことを考えれば、必ず入ります!
切れる上の横からのラインは最悪のパットです!
高速グリーンの下りのパットの極意は話をしましたが、真っすぐ上からではなく、上でもやや斜めからのフックラインややスライスラインになると、さらに難しくなります。
曲がり幅と下りのタッチを、両方考えなければなりません。
下りのパットですから、打ち方は上からの下りのパットを打つ要領で良いのですが、弱ければ早めに切れて、ドンドン切れて遠ざかってしまいます。
逆に強ければ、カップを過ぎてドンドン下ってしまいます。
少しくらいオーバーすることは覚悟して打っていきましょう。そして、少しはオーバーしても下からの上りのパットを残すようにしましょう!
高速グリーンの攻略法をお話しましたが、参考になりましたでしょうか?
ゆっくりパターヘッドを動かすことは、頭でわかっている以上に難しいものです!
コースの練習グリーンなとで、下りのパットをやる時に試して、練習をしてください。