ゴルフスイング
とや
飛距離の秘密を探れ!香妻琴乃のスイングを徹底解析!
こんにちは、ライターのとやです!
キュートなルックスからは想像もできないほど豪快なドライバーショットを見せてくれる香妻琴乃選手。
157センチという小柄な体格で、大型選手と比較してもひけを取らない飛距離が武器ですよね。
香妻選手のどこにそんな力が隠されているのか、スイングからその飛距離の秘密を解析しちゃいます!
オーバートップで力を溜め込んでいる
飛ばし屋と呼ばれる選手たちは、捻転を利用して反動を強く利用しているような印象を受けます。
ドライビングディスタンスで240ヤードを超えてくる香妻選手は、強く捻転を利用しているようには見えません。
むしろリラックスしたアドレスから後方へ体重移動。その後自然にバックスイングが始まります。
しかしトップではヘッドが大きく入り、オーバートップの形を取っています。
ここでヘッドを体に巻きつけるようにしています。この後のスイング開始へ向けて力を溜め込んでいるようです。
これだけオーバートップになってもボールコントロールができるのはプロならではです。
インパクトで体が止まる!?
バックスイングで形作られたトップから、腕と上半身がインパクト方向へ回ってきます。
このときグリップを下方向に“ストン”と落としているような動きが分かりますね。
力に頼らず、自然とインパクトまで持っていくことができますし、何よりタメがほどけません。
このダウンスイングの形が正確性と飛距離を両立させている1つのポイントです。
またインパクトの瞬間、後方から正面に回ってきた上半身の動きが一瞬止まります。
このまま上半身を先行させて回してしまうと、逆しなりが起こらず振り遅れ、飛距離の低下などさまざまな弊害が発生します。
そこでインパクトの瞬間、加速させてきた上半身とグリップを止める(厳密には減速させている)ことでインパクトパワーを獲得しています。
フィニッシュで体の前傾がほどける
本来ゴルフのスイングでは、アドレスで前傾した姿勢をそのままキープすることが望ましいとされています。
香妻選手はインパクトからフォローにかけて前傾姿勢がほどけています。これは香妻選手の右手首の使い方によるものでしょう。
香妻選手はインパクト後に、右手首を強く効かせてフォローを取ります。
そのためヘッドが高い位置に収まらず、低い位置に戻ってきます。
インパクト周辺でも、右手首をしっかり使ってボールをつかまえています。
小さな体でボールにパワーを効率的に伝えるには体全体を使っていく必要があったということでしょう。
ともすれば手元の動きでスイングを作ることは、ボールが暴れやすくなることにもつながります。
そこを自分のスイングとして確立させることで、飛距離とコントロール、相対する2つの要素を上手く調和させています。
いかがでしたか?
香妻琴乃選手の飛距離の秘密、スイングの端々に効率よくパワーを伝えられる要素が詰まっているのがお分かりいただけたと思います。
小さな体で大きな飛距離、それに愛らしいルックスで日本女子のレギュラーツアーを来季も盛り上げていってくれることでしょう。