ゴルフスイング
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ゴルフアプローチ基本の3種類!練習方法や特徴を覚えてスコアアップ!
ゴルフを始めたばかりの方は、とにかく飛距離を追い求めたり、キレイなボールを打ちたいと思ったりするのではないでしょうか。そのためドライバーやアイアンショットの練習に時間をかける方が多い印象です。
しかしゴルフ初心者がスコアをさらに良くするためには、グリーン周りのアプローチを改善することが何よりも大切です。
アプローチが上手になれば、ピンに寄るようになりますのでパターが楽になって、結果として100切りにも大きく近づきますよ!
ここではゴルフの基本的なアプローチの3種類とそれぞれの特徴、練習方法などを解説していきます。
目次
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- アプローチとは直接カップインが狙える位置からボールを近づけること!
- アプローチで使うクラブは何がいい?
- アプローチショットではスタンスを狭くするのがコツ!
- 3通りのアプローチショットを使い分けましょう
- アプローチショットの種類! ランが出ないピッチショット
- ピッチショットの打ち方のコツやクラブは?
- ピッチショットを打つための練習方法は?
- アプローチショットの種類! アプローチの基本ピッチ&ラン
- ピッチ&ランの打ち方のコツやクラブは?
- ピッチ&ランを打つための練習方法は?
- アプローチショットの種類! 転がしてピンを狙うチップショット
- チップショットの打ち方のコツやクラブは?
- チップショットを打つための練習方法
- アプローチショットで使われる意外なクラブ
- おすすめアプローチドリルは右手の片手打ち!
- アプローチは自宅で極める! おすすめのアプローチ練習器具
- アプローチを極めると100切りも夢じゃない
- 自分の得意なアプローチショットを持っておくと武器になる
アプローチとは直接カップインが狙える位置からボールを近づけること!
アプローチというのは、カップまでの短い距離を寄せるショットを指します。
厳密な言葉の使い方で言えば、グリーンまで届く距離のショットはすべてアプローチと言えるのですが、一般的には男性なら50ヤード前後のショットからアプローチと呼ぶことが多いようです。
アプローチのポイントは、カップにどれだけ近づけられるかが勝負です。
一見簡単そうに見えますが、いざやってみると思うようにボールが近づいてくれず苦労することがほとんどでしょう。
打ちっ放し練習場やゴルフ場にも、アプローチ専用の練習場が隣接している場所もあります。
普段の練習やラウンド前にも、積極的にアプローチ練習をする習慣を付けておくことをおすすめします。
アプローチで使うクラブは何がいい?
アプローチショットをする際のクラブ選びですが、どのような弾道でボールを打ちたいかを考えてからクラブ選びをするのがポイントです。
最初はアプローチウェッジ(AW)やサンドウェッジ(SW)を使うことをおすすめします。
慣れてくると「転がしたいから8番アイアンでアプローチをしよう」なんてことも考えるようになりますが、最初はいかにボールをミートするかを考えるのがアプローチショットを成功させるコツです。
アプローチの弾道は軽く打ってボールを上げ、グリーンの端に落ちるくらいをイメージするのがいいでしょう。打ち方にこだわるより、ボールの高さと着弾点、転がりに重点を置いてアプローチを行いましょう。
アプローチをする前にどんなボールを打ちたいのか、イメージするのもものすごく大切なポイントです。
この辺りはある程度経験が必要ですので、たくさんアプローチの練習をして試してください。弾道についてはまた後述します。
アプローチショットではスタンスを狭くするのがコツ!
アプローチの場合、繊細なコントロールが必要になるので、普通にボールを打つ時とはフォームが異なることが多いです。
両足を広くても10センチ程度開くくらいに留めて、ボールを両足のかかとの真ん中に置いてください。
スタンスは、スクエアからややオープンに構えます。自分が打ちやすいオープンの度合いは練習で見つけておきましょう。
ゴルフクラブは他のクラブよりもやや短く持ち、距離に応じて必要な分だけのスイングで打ちましょう。
2~30ヤードの短い距離を打つ場合もありますが、その時はちょこっとクラブを上げる程度で十分届くはずです。
少し上達したら、体の重心をずらさないこと、頭の位置を変えないことを意識しましょう。
体重は、最初からやや左足体重気味にしておくと、余計な体重移動が起こらず、ボールをミートしやすくなります。
いかに安定したショットをできるかがアプローチの生命線です。
3通りのアプローチショットを使い分けましょう
アプローチの弾道の話をしましたが、大きく3通りに分けられます。
状況や距離、グリーンの傾斜など様々な要因でどのアプローチショットの弾道を選ぶのかが大切です。
アプローチの引き出しがたくさんあればあるほど、多彩な攻め方ができます。その中から無理のない、確実に寄せられるアプローチショットをチョイスするとスコアは縮まって、ゴルフがもっと楽しくなってくるはずです。
まずは自分がイメージしやすいショットを1つマスターしてから、他のショットにも挑戦してみましょう!
この3種類のアプローチをマスターすればスコアアップはすぐそこです!
アプローチショットの種類! ランが出ないピッチショット
ピッチショットというのは、ボールを高く上げてピンの近くに落とす弾道のアプローチを言います。
ゴルフボールはほとんど転がらず、グリーンでは高いところから真下に着弾するようなイメージになります。
低いボールで転がしてしまうと、グリーンの奥に転がって出ていってしまったり、グリーン手前にバンカーがあって手前から転がして狙えなかったりするケースで使われます。
ピッチショットを打つ時は、ロフト角が56度以上のウェッジが使われます。
高く打ち上げるのでボールがピタッと止まったり、転がってもほんの少し。またある程度距離のある(50~60ヤード程度)アプローチなら、バックスピンでボールが戻ることもあります。
打ち方もしっかり振り抜きますので、強いスイングでふわりと柔らかいボールが出ます。そのためピッチショットが決まるとものすごくかっこいいんです。
このピッチショットのアプローチは、しっかりミートできればいいのですが、ちょっとミスってリーディングエッジが浮いてしまうとトップのミスが起こりやすくなります。
アプローチでのトップのミスは、すなわちグリーンオーバーを意味します。そこでスコアを大きく崩してしまう原因にもなってしまいます。
つまり、ピッチショットにはミスショットが大ケガにつながりやすい、というデメリットもあります。
ピッチショットの打ち方のコツやクラブは?
ピッチショットの打ち方を見ていきましょう。ボールを高く上げるアプローチのためフェース面をなるべく上に向けておく必要があります。
使うクラブはSWや56度、58度、60度といったロフト角の大きなクラブを使います。
アドレスをしたら少しフェースを開いて、フェース面を上に向けてあげるのがポイントです。ボールは体の中央付近に置いて、スタンスをオープンに構えたらセット完了。
ピッチショットを打つ時は、オープンスタンスに構えた足のラインに注目してみましょう。
通常のショットでは、ボールが飛んでいく方向にクラブをスイングしますが、ピッチショットを行う時は、オープンに開いたスタンスの方向にクラブを振っていきます。
これはアウトサイドインのスイング軌道になって、ボールの下をこするような打ち方です。
ボールがふわりと高く上がる打ち方で、スピン量も増えますので、キャリーに対してランが出にくいピッチショットが打てるんですね。
ピッチショットを打つための練習方法は?
ピッチショットは通常のショットとはちょっと打ち方が違います。そのためいきなりラウンドで実践しようとしても、ミスショットが増えてしまうでしょう。
スイングのイメージのコツは、ボールを上に打ち上げようとしないのが大切です。
ボールを上にあげようとしてしまうと、ヘッドが上に抜けていきますのでトップになってしまう可能性が高くなります。インパクトからヘッドを低く長く前へ動かすようにイメージするのが大切です。
またボールを高く上げたいという意識が働きますので、ついついボールを早く見るヘッドアップの動きが出やすくなります。これもトップのミスにつながりやすいので注意してください。
ピッチショットを打つための練習方法でおすすめなのが、だるま落としのショットをわざと打つことです。
ボールを真上に近い弾道で打つロブショットの練習としても知られていますが、ピッチショットにもこの練習ドリルは有効です。
だるま落としのボールを打つためには、フェースを大きく開いてかなりカットにヘッドを入れなければ上手に打てません。アウトサイドインのスイングを意図的にやるんです。
ボールの下をフェースでこすって上に打ち上げられるようになれば、あとはフェースのロフト角とヘッド軌道を調整するだけでピッチショットが操れるようになるはずです。
アプローチショットの種類! アプローチの基本ピッチ&ラン
アプローチの基本とも言えるピッチ&ランは、キャリーも出るけどランも出るというアプローチショット。
厳密にキャリーとランの比率は定義されていませんが、理想はキャリーとランが半々くらいのようです。
使用クラブはピッチングウェッジ(PW)やAW、SWなどが使われます。
ピンの手前にボールを落として、あとはグリーンの傾斜なりに転がして寄せていく弾道のイメージになります。
ある程度キャリーも出る、着弾点から転がっていくという弾道の特徴があるので、アプローチショットの基本とも呼ばれています。
ある程度の距離があっても、グリーン手前に落としてそこから転がしていくような狙い方もできます。
ピッチ&ランは、手前のハザードもクリアできつつ、グリーンが受けていれば大ケガも少ないメリットがあります。
打つ距離によっても異なりますが、ピッチ&ランを打つイメージとしては、バックスイングとフォローを同じくらい取るようにするのが成功させるコツ。
正面から見て時計に例えると、短い距離なら5時から7時、ある程度距離が合ったら3時から9時、のスイング幅でスイングするといった具合です。
ピッチ&ランの打ち方のコツやクラブは?
ピッチ&ランの打ち方を見ていきましょう。ボールを上げてピンの手前に落とし、そこからランでカップを狙っていくアプローチですよね。
ボールを狙ったところに落とせるかどうかがこのピッチ&ランを成功させるカギになります。
使うクラブはロフト角が50度前後のアプローチウェッジやピッチングウェッジなどを使ってアプローチをしていきましょう。
アドレスをしたら、フェースはボールを落とすところへ向けたままハンドファーストに構えます。ボールは体の中央よりもやや右足寄りで、スタンスはややオープンに構えておきましょう。
ピッチ&ランを打つ時は、手や腕で余計な動きをしないこと。アドレスをしたら体重移動や手先でスイングなどはせず、肩の回転を使って振り子のようにスイングしていきましょう。
この時、肩の回転を使ってピッチ&ランが打てればフェース面がぶれにくくなりますので、狙った方向にボールを出しやすくなります。
そしてピッチ&ランを成功させるもう1つのポイントが距離感です。この距離感を合わせるにはフェース面にボールをきちんと乗せてあげられなければ一定になりません。
ピッチ&ランを打つための練習方法は?
アプローチショットの基本中の基本とも言えるピッチ&ラン。ラウンドでも登場回数がかなり多いショットの1つではないでしょうか。
そんなピッチ&ランが自信を持って打てるようになれば、アプローチからグリーン周りのショートゲームがさらに楽しくなってきますよね。
短いアプローチショットを成功させるためには、ショットの正確性を高めてあげるのが一番大切なポイントです。これが最も手軽に行える練習ドリルが、キャリー1ヤードのアプローチです。
体の上下や体重移動があっては短い距離をコントロールするのが難しくなります。スイングも肩の動きだけを使って振り幅でコントロールしていきます。
また正しいヘッドの入り方ができた場合には、フェースにきちんと乗った感触がわかりますので、ピッチ&ランの練習をするためには最適な練習ドリルになりますよ。
実は上級者でもこうした地道な練習を大切にしていると言われています。小さな小さな1ヤードアプローチの練習をぜひ試してみてください。ピッチ&ランの精度が劇的にアップするかも!?
アプローチショットの種類! 転がしてピンを狙うチップショット
ランニングアプローチとも呼ばれるチップショット。
こちらはボールを積極的に転がしてカップに寄せるアプローチショットです。
パターの延長のような形でアプローチができるので距離感がつかみやすく、転がりが多いためチップインも出やすいのが特徴です。
使用クラブはPWやアプローチ専用クラブのチッパーと呼ばれるクラブ(写真)などが主なものになるでしょう。
ボールを転がして狙っていくアプローチショットなので、ボールのスピンなどは考えなくても大丈夫です。
その代わりにグリーン上では傾斜の影響をモロに受けるので、グリーンの傾斜も考慮して打つ必要があります。
パターのような打ち方をするチップショットは、アプローチの中でもミスが少なく、ミスが出たとしても次のパッティングでリカバリーできるケースがほとんどです。
チップショットの打ち方のコツやクラブは?
チップショットは、ピッチショットやピッチ&ランのアプローチと違って転がしてピンまで寄せていく弾道になります。そのためカップになるべく寄せるためには距離感がものすごく大切です。
使うクラブはAWよりもさらにロフトが立ったクラブを使います。9番アイアンや8番アイアンでもいいですし、スプーン(3番ウッド)でアプローチを行っても大丈夫です。
さらに言えば、ボールを転がせるライであれば、パターを使っても大丈夫。
大切なのは自分のイメージ通りにボールを転がして、ピンまで寄せられればそれが正解なんですよね。
チップショットの打ち方はパターとまったく同じで大丈夫です。フェース面を転がしたい方向に向けてアドレスして、肩の回転だけでボールを転がしていきます。
7番アイアンやウッドなどで転がしてピンを狙っていく場合には、クラブが長くなりますので、かなり短く持って調整をしてみてください。
ちなみにチップショットを打つ専用のクラブ、チッパーを使うのも悪くありません。チッパーはアイアンの種類として考えられていますので、フェース面が片面のみのものならルール違反とはなりません。
チップショットを打つための練習方法
チップショットを成功させるためには、何よりも距離感が大切です。
しかし使うクラブのロフト角によって、転がり方がまったく違うため初めは感覚がつかみにくいのも事実です。
そのためチップショットを上手く打つ練習方法として、5番ウッド、5番アイアン、7番アイアンを用意してみてください。そして自分の目標とするポイントに、それぞれのクラブで同じ距離をアプローチしてみましょう。
もちろんここでおすすめしているクラブではなく、自分が使いたいクラブでも構いません。
ロフト角の違うそれぞれのクラブで同じ距離をチップショットで狙ってみると、大きく距離感が変わってきます。振り幅や力加減をこの練習方法で自分のものにしていきましょう。
アプローチショットで使われる意外なクラブ
アプローチと言えばウェッジやチッパー、ライが良ければパターなどを使ってアプローチをしていきます。
しかしアプローチは他のクラブで行っても大丈夫なのです。ゴルフのルールを考えても違反にはならないため問題ありません。
プロの試合で、プロゴルファーがウッドや7番アイアンなどでアプローチをしたケースもあります。
結局はミスの確率をなるべく抑えつつ、少しでもピンに寄せられればそれが一番ベストなアプローチショットの選択になります。
クラブが変わればそれだけ振り幅と距離、ランの出方などが変わってきます。
いきなりゴルフの実戦で使えるほど甘いものではないのかもしれませんが、ボールの出方などを覚えてしまえばアプローチがもっと楽になってくるでしょう。
おすすめアプローチドリルは右手の片手打ち!
すべてのショットに通じる練習ですが、アプローチが上手くなる練習方法の中でも特におすすめなのが右手の片手打ちです。
フェース面を意識しつつ練習ができますし、ハンドファーストの形をキープしたままフェースに乗せる感覚も身に付けられる練習ドリルです。
しかも右手の片手打ちならば、ショットマットと座布団などを用意すれば自宅のリビングでも手軽に行えます。
手先で打つのではなく、体で打つ感覚とフェースにボールを乗せる感覚を体に覚え込ませられますので、毎日コツコツ続けてみてください。
アプローチは自宅で極める! おすすめのアプローチ練習器具
アプローチは練習場へ行かなくても、自宅でできますのでぜひ自宅で練習をしていきましょう。そこで自宅で練習するためのおすすめのアプローチ練習器具があります。
それが画像のアプローチネット。
これなら遊び感覚で自宅でアプローチの練習ができますし、本物のボールが使えますのでより実戦に近い練習が自宅でできてしまうんですよね。
また値段も安いので、リビングや廊下に設置しておけば、気付いた時にすぐアプローチの練習ができますよ。自宅練習でぜひアプローチを極めてみてはいかがでしょうか。
アプローチを極めると100切りも夢じゃない
アベレージゴルファーの1つの目標でもあるのが「100切り」です。さて、この100がなかなか切れないゴルファーの方はよくラウンドを思い出してみてください。
・あのホールでアプローチのトップのミスがなかったら……
・○番ホールはアプローチでざっくりしてスコアを崩してしまった
・ラウンド全体でアプローチが全然寄らなかった
こんな経験ありますよね。
もし、アプローチが上手くいったらどうだったでしょうか。100というスコアが切れない方でも100から109のスコアの方ってかなり多いはずです。
こういう方がアプローチで5打くらいを縮めるのって、実はそう難しくない話なんですよね。自宅の庭はもちろん室内でも環境さえ整っていれば、アプローチの練習をしていくのは難しくありません。
100切りを達成したい! と願っているそこのあなた。スイングの美しさやドライバーの飛距離が100切りへつながる道かもしれませんが、それは近道ではありません。
100切りをするための近道はアプローチとパターを磨くこと。さらにアプローチが上手くなればパット数も少なくなる効果が期待できるので、ぜひアプローチを練習していくようにしましょう。
自分の得意なアプローチショットを持っておくと武器になる
3種類あったアプローチショットのうち、まずは自分が得意とするアプローチをマスターしましょう。
信頼する1本、自信を持って打てるアプローチを1つ引き出しとして持っておくと「寄せワン」の可能性が大きく高まってきます。
そして絶対の信頼を寄せるアプローチができれば、そこからバリエーションを増やしていきます。様々なシチュエーションに対応できるようにしておけると、いろいろなゴルフ場で対応がしやすくなります。
アプローチに磨きをかけて、自己ベストのスコア更新に挑戦しましょう。