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ゴルフスイング

亜月

ゴルフの球筋は9種類だけ!「新飛球法則」で球筋を改善する方法

こんにちは、ライターの亜月です。

日々、練習場やゴルフコースでボールを打っていて、自分の球筋がどんなものか、皆さんご存知でしょうか?

右に出た球が右へ逸れてしまう、そのまま真っすぐ行く、真っすぐ行くけどそのあと曲がるなど、人それぞれかと思います。

「エー、自分の球筋はどんなだっけ?」こう首を捻る人は要注意!

実はこの球筋に注目することが、上達へつながる道なのです。

ゴルフの球筋は9種類のみ

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スイングをして出る球筋というのは、実は9種類しかありません。

ボールの打ち出し方向に影響を与えるのは、スイング軌道とフェース面の向きですが、スイング軌道は大別して以下の3種類となります。

・アウトサイドイン……目標と球を結んだ直線上の外側からクラブが入り、球に当たったあと、内側に抜けていく軌道。
・インサイドイン(ストレート)……ヘッドが内側から入り、内側に抜けていく軌道。理想的なスイング軌道と言われています。
・インサイドアウト……ヘッドが内側から入り、外側に逃げていく軌道。

そのそれぞれの軌道からさらに、

・右曲がり(スライス)
・真っすぐ(ストレート)
・左曲がる(フック)

このように曲がりが加わります。すると弾道は以下の9通りに。

1.プッシュアウト(右に真っすぐ飛んでいくショット)
2.プッシュスライス(右に飛び出して右に曲がるショット)
3.プッシュフック(右に飛び出して左に曲がっていくショット)
4.ストレート(目標に対して真っすぐ飛んでいくショット)
5.ストレートスライス(目標に対して真っすぐ飛んで右に曲がるショット)
6.ストレートフック(目標に対して真っすぐ飛んで左に曲がるショット)
7.プル(左に真っすぐ飛んでいくショット)
8.プルスライス(左に飛び出して右に曲がるショット)
9.プルフック(左に飛び出して左に曲がるショット)

上記のように、球筋は、軌道と曲がりの3×3で、9通りが存在します。

“新飛球法則"を知ろう!

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かつては、打ち出しの方向はスイング軌道が影響し、球の曲がりにはフェース面の向きが影響する、と言われていました。

ボールが左に飛び出し、右に曲がっていくという球筋であれば、クラブはアウトサイドインのスイング軌道で振られ、フェース面はオープン、だと想像されていたのです。

しかし、近年急速に進化を遂げた、弾道計測機器と、スーパースロー映像の解析により、長く唱えられていた上記の理論は見直され、“新飛球法則”の考え方が一般的に知られるようになりました。

新飛球法則によると、ボールの打ち出し軌道はスイング軌道に影響されるものではなく、インパクト時のフェースの向きに影響される、と言われています。

また、球の曲がりは、スイング軌道により決まる(スイング軌道とインパクト時のフェース向きの関係で決まる)という、従来の考え方とはまったく逆の法則が唱えられたのです。

つまり、前述の“ボールが左に飛び出し、右に曲がっていくという球筋”であれば、スイング軌道はアウトサイドインで、フェース向きはクローズになります。

自分の球筋を見てどのタイプかを見分けよう

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自分はインサイドインの軌道で、フェース面はオープンに当たっている!

そう自信を持って言えるでしょうか?

実は軌道やフェースの向きは、スイングが速過ぎて、プロの目でも、「いま打った球は軌道がストレートでフェースがクローズで……」などと、見分けることは大変困難です。

しかし、打ち出された球を見れば、インパクト時のフェース向きとそれに対するスイング軌道はわかるわけです。

つまり、自分で打った球はどんな球筋を描いているか? それに注目することが大切です。

生徒を持ってレッスンを行っているプロも、教えている人たちの球筋をしっかりと見て、改善ポイントを探っています。

まずは練習場で何球か打ち、自分の持ち球を知りましょう。

打ってから顔を上げて球筋を見るのに自信がなければ、他の人の目を借りることも大切です。

さあ、あなたの球筋は1~9のどれに当てはまりましたか?

正反対の球筋を打つ練習をしてみよう

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自分の球筋を知った後は、それを改善する練習をしてみましょう。

わたし自身は、左に出て右に曲がる、「プルスライス」というものが持ち球になっていました。

昔はストレートフックだったと記憶しているのに、ラウンド回数を重ねていったことで球筋が変わるようなクセがついていたとは驚きでした。

では、わたしにはどのような練習が必要でしょうか?

それは、自分の持ち球と真逆の球を打つ練習でした。

プルスライスのボールが出ているということは、スイング軌道はアウトサイドイン、フェース面は目標に対してクローズ(スイング軌道に対してはオープン)になっているということです。

これを矯正するなら、スイング軌道をインサイドアウト、フェースをオープンに構えて打つ、という練習を繰り返す行うこと。

いきなりインサイドアウトで振れと言われても難しいので、普段のアドレスを取ったら、右足を思い切り引き身体が閉じたクローズスタンスで構えます。あとはフェースを少し開いて構え、そのままスイングを行うだけ。

きれいに当たると、スイング軌道とフェース面がそのまま影響し、プッシュフックが出ます。

これをしばらく練習し、徐々に元のアドレスに戻していき、今までのクセのついたスイングと中和させていくのです。

自分が自然に構えたアドレスのフェース面がクローズであることはこの時初めて知ったため、とても良い発見になりました。

使いこなして球筋のコントロールを行うことでトラブルショットも怖くない!

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球筋は9種類あり、自分の球筋を知ることで、スイング改善につながります。

また、それぞれのスイング軌道とフェースの向きから出る打ち出し方向や曲がりを理解することで、木の後ろでボールを後ろに出すしかない時などでも、上手く避けて良い位置にボールを出すこともできるようになるかもしれません。

実際にコースで試すのは怖いと思われる方でも、まずは練習場で、こう打ったらこう出る、と、スイング軌道とフェースの向きを確認しながら、9種類の球筋を打ってみることをおススメします。

また、ラウンド中にスイングが崩れてしまって、どうして良いかわからない場面も訪れるかもしれませんが、自分のいま出ている球筋をしっかりと観察し、本来のスイングに戻っていくよう、落ち着いて取り組んでみてください。