ゴルフスイング
Golive
イップスと戦いながら、パットであれこれ苦労している話
30数年来のイップスです。
経験をもとに、クローグリップにまつわることを考察します。
パットでスコアをつくる
渋野日向子選手。
筆者は、2019年5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでの渋野選手のスイングに魅力を感じました。
女性特有の腕関節の柔らかさが目立つアドレスから、フィニッシュまで外連味(けれんみ)なく振り切るスイングが印象的でした。
筆者はこの時はパッティングにはさほど注目していなかったのですが、JLPGAの記録でもパットは素晴らしい状況です。
2019年の記録を見てみると、渋野選手の平均パット数は、1ラウンド当たりでもパーオンホール当たりでも第3位につけています(8月25日現在)。
同年のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントの最終日、18番ホールのファーストパット。
本人は緊張で手が動かなかったと話しているそうです。
それでも、下りとはいえ2メートルオーバーしているところを見ると、これからもまだまだパットでスコアを作ることはできるのではないかと筆者は思っています。
当たり前ですが、パットの成績がいいプロが、平均ストロークも少ないし、賞金も稼いでいます。
行きつくところ、スコアはパットで作るということが言えるかと思います。
パットは道具で変わる?
で、本題なのですが、筆者のパットにまつわる話です。
興味ない方もいらっしゃるかと思いますが、少しお付き合いください。
筆者は30数年来のイップス持ち。
この30年、いろいろと試してきました。
パターの長さで言えば、長尺、中尺、超短尺。
ヘッド形状は、ピンタイプ、マレット、L字。
ネック形状の違うものもセンターシャフトも試してみました。
でもパット数的にはさほど変わりません。
自分にとってずっとこれで続けていけるという確信が持てなかったので、継続的に使おうと思えなかったのです。
家や練習グリーンで上手く打てても、ラウンドではさっぱりダメとか、変えた当初は良くても数ラウンドで諦めざるを得ないとか。
「パターを変えてスコアが良くなった!」というプロやアマチュアゴルファーはたくさんいます。そのように自分に合ったパターに巡り合えた人は幸せです。
筆者のことに限って言うと、結局はパターという道具のせいではなくて、パットが下手なことなのと、精神的に弱いからなのかもしれません。
で、筆者が現在使用しているパターは、ピンゴルフ社のシグマG タイン(プラチナム仕上げ)の34.75インチ、PP62グリップを2本所有しています。
これが筆者にとっては、今のところ、緊張感が薄れるパターなのです。
2本持ちの理由は、ライ角を少し変えているのと、一時、メンバーコースにすべてのクラブをバッグごと置いていたためです。
元祖苦労人といえば
パッティンググリップも様々あります。
現在、欧米トッププロをはじめ、多くのゴルファーが採用しているクローグリップ。
元々のクローグリップは、クリス・ディマルコ選手が右手を鷲(わし)づかみにして握ったところからその名が付けられました。
左ひじと右ひじが脇にぴったりとついています。
ディマルコ選手にとっては、肩と腕が一体になって動くようなフォームができたのでしょう。
しかし、ディマルコ選手の戦績も良い時期は長くは続かなかったと言えます(5、6年)。
これを見ても、パッティングについては、クラブやフォームよりも、やはりメンタルな部分が大きいと言えるかと思います。
因みに、ディマルコ選手は2019年8月23日現在で51歳になりましたが、同年6月の全米シニア選手権で6位タイに入っています。
今でもクローグリップなのかは調べ切れませんでした。
ガルシア選手も?
筆者の話に戻ります。前々章のようにパター自体もいろいろ試しましたが、様々なパッティンググリップにもチャレンジしてきました。
正統派、クロスハンド、そしてクローグリップ。
ディマルコ選手のクローグリップが話題になった当時、2005年くらいだったでしょうか、筆者も当然試しました。
何かいいヒントを感じたことがあったので、その様々な変形を模索しました。
そして10年ほど前に、現在多くのプロが採用している右手添えタイプのクローグリップに行きつきました。
現在のクローグリップに行きつくまでにどれほどの“苦労”があったことか。
このダジャレを言いたいがためにこの記事を書いたようなものです、ということではないですよ(笑)。
何年か前にセルヒオ・ガルシア選手が右手添えクローグリップでパッティングをしているテレビ中継を観て、筆者は驚きました。
『俺のパッティングフォームを、いつどこでガルシアが見たのだ?』(笑)
パットで悩んでいるゴルファーは数限りなくいますよね。当然みんな試行錯誤して、上手くいっている人をみて真似したりします。
今思えば、10年前に意匠登録か何かしておけば良かったと反省しています(再笑)。
ガルシア選手のクローグリップの写真をWEB検索してみると、右手の握りが様々に変化しています。
レベルは格段に違えど、これも筆者と同じなんですね。
ガルシア選手は元々好きでしたが、ますます親近感が湧きました。
筆者命名
現在多く見かけるクローグリップですが、右手は握るというよりも右手の指を添えるタイプです。
ということで、筆者は勝手にARF(Attached the Right Fingerの略)と名付けています。
ガルシア選手も試しているように、右手指の添え方は様々あります。
グリップの形状や太さによっても、しっくりきたりこなかったりします。
筆者も10年間、いろいろと試しました。何がベストなのか。
わかりません。本当は良いことではないのですが、その時にしっくりくる“ARF”でやっています。
最近は親指以外の4本を使って、何気ないフィーリングを出そうとしています。
その右手指の握り方ですが、
・中指と薬指をパターグリップの平たいところに乗せる
・人差し指をグリップ左サイドに軽く引っ掛ける
・小指をグリップ右サイドに軽く引っ掛ける
という方法です。
この方法は、右手と指全体に、軽い力加減を出しながら、かつフィーリングも出るように握る(添える)というものです。
お悩みの方は試してみてください。
なぜARFグリップなのか
最初のほうにパットでスコアを作ると書きましたが、パッティングはホールアウトする直前の動作、しかも短い距離を転がすということが、非常に緊張を強いられるシチュエーションと言えます。
そして、即、スコアに響く。この重圧をいかに和らげられるかが、ラウンド全体のスコアメイクにとっての大きなテーマになります。
まずは、パッティングそのものを楽(と言うと語弊がありますが)にすること。
そこで、一番繊細な右手指のプレッシャーを少なくする目的で、パッティンググリップにARFが採用された、というのが筆者の見解です。
最終結論?
最終的には、ショットでもパットでも同じことなのですが、同じクラブで、同じ構えとフォームで、同じストロークを行う。ここに行きついてしまいます。
ある書籍にあったのですが、成功体験を増やすことによって自分のスタイルを決めていくことが大事だと。
これは、仕事の仕方でも、ゴルフでも、生き方でもそうなのでしょうね。
様々な苦労と失敗をものともしない成功体験。その成功体験が自分を確立させていくということなのでしょうね。
ということで、かっこよく結論付けできたでしょうか?
最後は笑顔でニコッ(途中も、パットする時も笑顔がいいのかな?)。