ゴルフスイング
Nick Jagger
否定的なイメージはNG!パッティングは肯定的なイメージで臨もう
唐突ですが、「黄色いバナナを思い浮かべないでください」。
どうです? ほぼ100パーセントの人が頭に黄色いバナナを思い描いたことでしょう。
「思い浮かべないでください」と言ったにも関わらず、です。
アマチュアはやってはいけないことを考えてしまう
この場合、黄色いバナナを考えないようにするには、赤いリンゴなど、黄色いバナナ以外のものを考えることです。
実は、この手法はパッティングの上達を速めてくれるのです。
とかくアマチュアは、パットを打つ前に「強く打ち過ぎてはいけない」、「ショートさせてはいけない」、あるいは「引っ掛けてはいけない」など、否定的な表現をして、これから打つパットをイメージします。
イメージを司るのは主に右脳だと言われてますが、元来、右脳は不器用なのです。
「~しないように」とか「~してはダメ」と考えても実現できないのです。
つまり「ショートしてはいけない」と考えると、得てしてショートしてしまうのです。
それはマイナスイメージだけが定着するからです。
「池に入れてはダメ」と心に強く命じるほど、池にボールが吸い込まれていくのと同様、やってはいけないことが現実化するのものなのです。
肯定的な表現をイメージする
これを防ぐには肯定表現を使うことです。
例えば「ショートさせない」ではなく、「カップをオーバーさせる」、「引っ掛けてはいけない」ではなく「パターヘッドを真っすぐ出す」というように、赤いリンゴを思い描くように、180度考え方を変え、右脳に訴えるのです。
青木功プロの解説を聞いていると、「ここは引っ掛けないように、パターフェースを開けばいいんだよ」などと、否定的な表現をしながらも、最後は肯定的な表現で終わります。
多分実戦でも同様に、打つ前に肯定しているから、パットの名手になったのでしょう。
青木プロの全盛期を思い返しても、「外れそう」などとは一切考えず、「入るんだ」と確信している表情をしていましたよね。
「3パットをしない」ではなく「2パットで上がる」と考える
元々、日本人は否定的な表現をする民族です。
「謙虚の美徳」という考え方から、一歩下がってへりくだることが礼儀と教わってきましたからね。
もちろん、そのことは否定しませんが、ゴルフのイメージ作りに関しては、デメリットになる部分もあることは事実です。
とりあえず今日からは「3パットしない」ではなく、「2パットで上がる」と考えてみてはどうでしょう。