ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
理事長杯優勝を目指すi様にしたラウンドレッスン(その2)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、i様とのラウンドレッスンの続きです。
自分を知らなければ、良いゴルフはできません。
何を間違えているのかを見つけるのが私の仕事です
i様には、所属している倶楽部の理事長杯に優勝するという夢があります。所属している倶楽部は超名門です。
私のお店(ビッグキャリーゴルフショップ)での練習では、80台前半でラウンドできるスイングになっているのですが、スコアは少し良くなっているくらいだったので、今回のラウンドレッスンを提案させていただきました。
前回のお話は、ラウンドレッスンで、球筋がスライスからフェードになり一挙にやる気になったお話でした。
原因は、良いスイングになっていても基本(頭を残す)を忘れては、改良したスイングも意味を失いますということでした。
今回は、その続きです。ラウンドレッスンでは、i様が何をミスしているのかを私が見つけることが重要です。
短いショートホール
以下は、ラウンドレッスン中の模様です。
短いショートホール(パー3)でのことです。ピンまで115ヤード。
私は、9番アイアンで打ちピンハイ、ピンまで3メートルにつけました。
i様は、ピッチングウェッジで打ち、ショートしてカラーでした。
私「ピッチングで115ヤード打ったのですか?」
i様「私の、ピッチングの距離にピタリの115ヤードですが、当たりが薄かったのかショートですね」
私「後ろの組も来ていませんので、もう一度、今度は9番アイアンで打ってください」
結果は少し左に引っ掛け気味でしたが、グリーン左に乗りピンの距離には届いていました。
私「i様のピッチングで115ヤードというのは、夏場の体の動きの良い時の飛距離ではありませんか? 夏場と冬場の飛距離は全然違いますよ」
常に距離計でご自分の飛距離を把握していなくてはゲームプランを立てても役に立ちません。
ショートホールで、GPSの距離計を使って飛距離を把握する方法を紹介します。
ティーイングエリアにいると、グリーンエッジまでとグリーンセンターまでの距離が出ています。
その数字を覚えておけば、自分のピッチマーク(ボールがグリーンに落下した時にできる穴)を見つければ、グリーンエッジまでの距離にエッジからピッチマークまでの距離をプラスすれば、そのクラブのキャリーの飛距離が把握できます(当然ピッチマークは直してください)。
そこからボールのある所まで転がったのですから、キャリーとランの関係もイメージできると思います。
レーザーの距離計なら、ご自分のピッチマークからティーイングエリアのティーマークまで測れば、そのクラブの距離が把握できます。
i様は、距離計を持っていませんでした。
所属コースは超名門のため常にキャディさん付きのゴルフなので、必要を感じなかったのだそうです。
自分の飛距離を把握する
次のホールのロングホール(パー5)の3打目。
i様はピンまで残り125ヤードを9番アイアンで打ち、少し厚い当たり(少しカミ気味のショット)でグリーン手前のバンカーに入りました。
今回も、後ろの組は来ていませんので……。
私「1番手上げて、良いライから打ってみてください」
練習で打ったボールは、やっとバンカーの土手を越えただけでグリーンまで届きませんでした。
i様「自分の飛距離を知らなかったということですね」
私「そうです、打つ時にいろいろなミスが重なったりして、ご自分の飛距離を把握するのは簡単なことではありません。丹念に計測してご自分の飛距離を把握してください。そのためにも距離計は必要です。良く7番で150ヤードと言いますが、実際に7番アイアンで150ヤード打てる方が大勢いるとは思えません」
次回は、試合で勝つために最善をつくして準備をするというお話です。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。