ゴルフスイング
PAR RUSH 01
グリーンがわかっていても「曲がりの読み」は毎回微妙に変わる!~上達シリーズ第76回
グリーン上には平らなところはほとんどなく、微妙な傾斜が必ずあります。
これらの傾斜で、パットは左右に切れるラインになります。この曲がり具合の読みは、長年のゴルフの経験によるものが大きく、ベテランになればなるほど、その読みは的確になってくるでしょう。
しかし、読みが的確だからカップインする、というものではありません。読みとタッチが合致した場合にのみ、カップインとなります。
今回は、曲がり具合の読みとショートパットについて考えます。
目次
パットの曲がり具合とは?
グリーンの傾斜がきつければきついほど、曲がり具合も強くなります。
グリーン全体の傾斜を頭に入れて、ボールの曲がり具合を読むのですが、傾斜がきつくカップの横からのパットは、相当曲がるラインになります。
キャディさんが付いている場合はアドバイスがありますが、セルフプレーの場合は自分で判断をして、曲がり具合を決める必要があります。
グリーンに上がる前に、全体の傾斜を見ておくのは当然ですが、同伴者のパットも参考にしましょう!
自分のボールと反対方向からでも、どのくらいの曲がり具合になるのかは、必ず参考になります!
自分でボールの後ろに立って、カップ1個、ボール1個、カップの左、などと読んだら、自信を持ってパッティングをしましょう!
自分を信じるしかありません。
曲がり具合の読みが「合っている日、合っていない日」がある!
問題は、その読みが合っているかどうかです。
読みが合っていれば、タッチもありますが、入る確率が高くなります。
しかし、この読みは様々な状況の中で微妙に変化します。
特に、最近読みが合っていなくて、一筋違うんだよなぁ、というラウンドが続くと、読みに自信が持てなくなり、曲がりを大きく読んだりすることもあります。
また、読みが合ってパットが入っているような時には、比較的やさしいラインが残ることがあり、また入るという好循環になります。
逆に、読みが合っていない日は、難しいラインが残ることがあり、「まぁ入らない!」という、悪循環になる日もあります。
読みが合っていない日は、最後まで合わないことになる?
ラインの読みは合っていて、パットも狙ったところに打てているのに、入らない!
そんな日は、途中で「少し曲がり具合を大きく見過ぎているなぁ」と思って修正することもありますが、それでも入らず、「最後まで読みが合っていないなぁ」と嘆く日もあります。
しかし、これは仕方ないことです。
毎回、読みが合ってパットが入っていたら、すごいスコアになって、トップアマチュアになっているでしょう!
次のラウンドでは、読みが完璧でパットがドンドン入る場面が、あるかもしれません。
短いパットは入れたいが、微妙な曲がり具合の読みと「タッチ」の合致が必要!
ファーストパットをショートしたり、オーバーしたりして、入れごろ外しごろのパットが残った場合には、繊細な読みが必要となります。
特に、ここまでショートパットを外しているような日は、難しいラインが残り、ますます入らなくなります。
このような時は、できる限り同伴者のショートパットを観察します。そして、そのパットが入ったか外れたかではなく、どのような読みをしたか、を見ましょう。
こうすることで、仮にショートパットを外したとしても、結果ではなく、過程を蓄積することができ、パットの向上につながります。
また、ショートパットは、タッチを合わせることが大事になります。
短い距離ですが、微妙なタッチが必要となることが、少なくありません。
短い距離が入らない日もあります。これは、その日の読みとタッチが、相関しています!
そんな時は、「読みが間違っていたのか」「タッチが間違っていたのか」、それともそもそも「打ち損じなのか」、ミスの原因をしっかり把握することが、そのホール以降のショートパットの改善につながります。