ゴルフスイング
Luke
飛距離アップに「体重移動」は本当に必要か?その1
こんにちは、ライターのLukeです。
「飛ばしのためには体重移動が必要」という考え方、実はその理論こそがアマチュアゴルファーの上達の妨げになっています。
ゴルフを簡単にするためには、体重移動についての考え方を変えてほしいので、回数を分けてじっくりと説明しましょう。
体重移動を抑えたほうがゴルフは簡単になる!
ゴルフスイングには、体重移動が必要という考え方が一般的ですが、逆に体重移動を抑えたほうが良いという考え方もあります。
どちらが正しいのかというよりも、どちらが簡単なのかと言えば、圧倒的に体重移動を抑えたほうに軍配が上がります。
現在のゴルフクラブとボールは非常に高性能なので、「飛ばしてやろう!」と自分からアクションを起こさなくても、『自分のタイミングでボールを打つ』ことに専念すれば、十分な飛距離で、目標方向に正確に飛んでいきます。
そのためには、無駄な動きを極力省いて、シンプルにスイングするべきなのです。
ところがボールは止まっているのに、自分からわざわざ右から左へ動いて打つなんて、タイミングが合わせづらくなるだけですよ。
体重移動を抑えるようにスイング軸を保ち、その場でクルッとクラブを振ったほうがインパクトのタイミングを合わせやすくなるので、確実にゴルフが簡単になります!
ゴルフスイングで体重移動を成功させるのは至難の業!
体重移動のパワーをクラブに伝えて飛距離アップを狙うという考え方は、単純に考えると正しいようですが、実際にはそんなに甘くはありません。
体重移動のエネルギーと、クラブが回転するエネルギーのタイミングが完璧に合った状態でインパクトを迎えなければ、パワーが増すどころか、逆にパワーが逃げることになります。
もしテニスのラケットや野球のバットくらいの長さと回転量ならば、体重移動とスイングの動きを合わせやすくなりますが、ゴルフクラブはもっと長く、そしてクラブの回転量ははるかに大きいものです。
特にドライバーの場合は、長~いシャフトの先にあるクラブヘッドの動きは、バックスイングで回転軸の頭の上を通り越して、もっと大きく回転していることを忘れてはいけません!
もっと簡単なゴルフの道を進みましょう!
写真の松山英樹選手のように、バックスイングのトップの位置では、ドライバーヘッドの動きはアドレスの位置から270度くらいまで回転しています。
この大きな回転量の中でインパクトのタイミングを合わせるだけでも至難の業なのに、さらに体重移動の動きまで意識させるとは、なんてゴルフ界はハードルが高い世界なのでしょうか!?
練習量の多いプロゴルファーならいざ知らず、アマチュアゴルファーにその動きを求めることは難し過ぎます。
でも皆さん大丈夫です。
そんな「机上の空論」とも言える、高いハードルばかりの難しい道を進まなくても、考え方を変えてみると、低いハードルしか並んでいないもっと簡単なゴルフの道もあったのです。
体重移動を抑えれば、もっと簡単なゴルフの道を進むことができて、そして肝心の飛距離も伸びていきます。
次回もその点について説明します。