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プロゴルファー

こせきよういち

ペナルティ盛り盛り~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#143

今週は海外からペナルティ盛り盛りのエピソードが連続して届けられました。

いずれもルールを良く知らずに違反を繰り返した結果の“大量”罰打です。早速その内容を振り返ってみましょう。

新ルールを良く知らずに合計58ペナ

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まずは、今年初めから変わったルールの中身を良く知らず、結果、2日間にわたって違反を盛ること29回=合計58罰打を課せられたエピソードから。

舞台は、10月14日~16日に開催された米女子シニアのメジャー競技「シニアLPGA選手権」。

これに出場したリー・アン・ウォーカーは、昨年までOKだったキャディを後ろに立たせスタンスの向きをチェックしてもらう行為を、禁止になったとは知らずに行い、そのスタンスのまま繰り返しストロークしていたのです。

この違反を同伴競技者(往年のアイドルプロ=ローラ・ボーとローラ・シャナハン・ロー)に指摘されたのは、競技2日目の14番ホール(その日の5ホール目)を終えたあと。

そこでようやくウォーカーは競技委員を呼び、新ルールを確認。そして、ホールアウト後に、違反した回数を自己申告したのです。

彼女が競技ゴルフでプレーするのは7~8年ぶりとのことで、ルールが改訂されたことは知ってはいても、詳細は理解していなかったそうです。

でも、前日の第1ラウンドの同伴競技者たちはどうして指摘・注意しなかったのでしょう?

彼女たちも良く理解していなかった?

「?」も盛り盛りです。

「てっきり……」と勘違いで合計10ペナ

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罰打の数はずっと少なくなりますが、今週の欧州ツアー競技「フレンチオープン」初日、ドイツ人選手のマルセル・シームはローカルルールを5度も勘違い、前半9ホールのうちに合計10ペナを課せられました。

彼の勘違いは「プリファード・ライ」。つまり、コースコンディションが悪いジェネラルエリア上(通常はフェアウェイ上)のボールを拾い上げ、きれいに拭いて、プレース(リプレースではない)してもOKになっていると勘違い。

それを5度も行ったため、いわゆる「誤所からのプレー」となり、その都度2ペナ=合計10ペナとなったのです。

前半だけで10罰打。このあと、大事なQT(ツアー予選会)が控えるシームは「ここからの挽回は不可能」と判断し、そこで競技を終えた(棄権した)のでした。

ローカルルールの勘違いで合計

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「プリファード・ライ」の勘違いといえば、このエピソードに触れないわけにはいきません。

3年前、2016年の「伊藤園レディス」初日のこと。

米ツアーから帰国参戦した上原彩子は、その日、ローカルルールで採用されていた「リフト&クリーン」(ボールを拾い上げて拭き、元の位置にリプレースする処置が可能)を米ツアーでは一般的な「プリファード・ライ」と勘違い。

2日目のスタート前、前日に自分が行った間違いに気づき、自己申告。

その結果、「誤所からのプレー」を19回×各2ペナ=38ペナに加え、そのため15ホールで「正しいスコアを申告しなかった」×各2ペナ=30ペナ。合計68ペナが課せられたのでした。

それでも彼女は、2日目をきっちりプレーし、4アンダーの68をマーク。

プロとして立派に仕事を完遂したことで称賛されました。