プロゴルファー
オニオンスライス
ガルシアの悲劇?!どうすりゃあいいのよ?!
2018年マスターズ。
2017年にジャスティン・ローズとのプレーオフに勝利し、ディフェンディングチャンピオンとしてマスターズに挑んだセルヒオ・ガルシア。
その初日の15番ホール。
後に「ゴルフ人生で初めて」とガルシアに言わしめた、悪夢が待っていました。
長いガルシアのゴルフ人生の中で「初めて」の経験とはいったいなんだったのでしょうか?
まるでティン・カップ?!
ここからはゴルフ映画の名作ティン・カップのネタバレになりますので、まだ映画をご覧になっていない方は読み飛ばしてください。
1996年に公開されたケビン・コスナー主演のゴルフ映画「ティン・カップ」。
破天荒なゴルファー、ロイの奮起を描いたドラマ。
映画ファンの間ではあまり評価は高くありませんが、ゴルフファンの間では絶大な支持を得ているこの作品。
筆者はもちろん大好きです!
そんなロイが8アンダーのトップタイで迎えた全米オープンの最終日、最終ホール。
ロングホール(パー5)の2打目を池に入れてしまいます。
相棒でキャディのロミオが、前進して次打を打つ準備のためにグリーンに向かって歩き出すのを制止して「ここから打ち直す」と言い張るロイ。
そこから池ポチャの連続! 手持ちのボールの最後の1個に!
このボールを池に入れたら、優勝はおろか大会も失格になってしまうという運命の12打目!
ゴルフファンならば、一度はご覧いただきたい映画です。
リアル・ロイ?! ガルシアの悲劇?!
見ていて辛くなる映像でした。
「ティン・カップ」との違いは、ガルシアは最終日の最終ホールではなく、初日の15番ホールだったこと、そして直接池に入らず、ピンそばからコロコロ転がって池に落ちたかというくらい。
それ以外はスコアも「12」と「13」とほぼ同じ、池ポチャ回数も「5」、ギャラリーの空気感も非常によく似ていました。
ラウンド後のインタビューで、この時のことを聞かれたガルシアは次のように答えていました。
“I don't know.(僕にもわからないよ)”
そして、こう続けました。
“ミスショットをしていないのに13打も叩いたのは、ゴルフ人生で初めてだよ”
まとめ
ガルシアがマークした「13」というスコアは、シングルホールでマスターズ大会史上ワーストの記録となりました。
「ティン・カップ」のロイのように、自分のショットを信じて同じショットを打ち続けたガルシアの“意地”というか“こだわり”のようなものを強く感じました。
ガルシアという選手は「記録よりも記憶に残る選手」なのかもしれませんね。
今後もガルシアの珍プレー&時々優勝に注目です!