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オニオンスライス
PGAツアーのファンサービスで考える、プロフェッショナルの仕事とは?
世の中には多くのプロスポーツ選手が存在します。
野球、サッカー、テニス、そしてゴルフ。
しかし彼らの仕事が成り立っているのは、そのスポーツが多くのファンに支えられているからに他なりません。
昨今、日本のプロゴルフ界で男子ツアーの人気低迷が話題となっていますが、その理由の一つにファンへの感謝がまだまだ足りないという思いが筆者にはあります。
トッププロの理想
プロスポーツ選手の大きな仕事の一つは、ファンに「勇気」を与えることとよく言われます。
海外のプロスポーツ選手たちは、難病に苦しむ子供たちに勇気を与えるべく、申し出があれば積極的に病院や施設を訪れています。
また、大会を主催する団体が、試合当日や練習中に困難と戦っている子供たちに喜んでもらえるようなサプライズを多く取り入れています。
中には「可哀そうな子供たちを売名行為に使っている」という意見を言う人もいるようですが、結果的に大好きな選手から力強いメッセージを直接もらうことができたファンの人たちは、少なくともその瞬間だけは辛い日々を忘れることができているに違いありません。
PGAツアーが仕掛けたサプライズとは?
さて、今回はPGAツアーが仕掛けた素敵なサプライズをご紹介。
会場となったのは2019年ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンの練習ラウンド。ホールは「悪名高き」とうたわれるTPCスコッツデールの16番ホール。
なぜ「悪名高き」と言われているかというと、写真を見てお分かりの通り静寂の中で自然を相手にするゴルフという紳士のスポーツを「ちゃかしている」ような、まるでフットボールのスタジアムのようなギャラリースタンドが設置されていることを良しとしないと考えている関係者が多くいるからなのです。
さて、サプライズの主人公はエイミーというスペシャルオリンピックに参加する選手。
スペシャルオリンピックとは「知的発達障害のある人の自立や社会参加を目的として、日常的なスポーツプログラムや、成果の発表の場としての競技会を提供する国際的なスポーツ組織(ウィキペディアより)」で、パラリンピックとは異なります。
そして、ホストを務めるのは2018年ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンで優勝し、本大会のディフェンディングチャンピオンのゲーリー・ウッドランド!
ディフェンディングチャンピオンの練習ラウンドを観戦していたエイミーに、いきなり忍び寄るサプライズとは?!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
同伴競技者のマット・クーチャーも加わって、見事なホストを見せてくれました。
それに応えたエイミーのプレーも見事でした!
練習ラウンドとはいえ多くのギャラリーも巻き込んでのサプライズは大成功に終わりました!
さて、このサプライズで元気や勇気をもらったのは果たしてエイミーだけだったでしょうか?
彼女の家族は? 会場のギャラリーは? ゲーリー・ウッドランドは? そしてあなたは?
プロスポーツには無限の可能性があります。でも、それはファンがいてこそ成り立つ話なのです。
日本プロゴルフ協会はもっともっとファンを大切にして、一人でも多くのファンの獲得を命題にして取り組んでいかれることを切に望みます。