ライフスタイル
Nick Jagger
鉄板アメリカン・ゴルフ・ジョーク
ゴルフって、考えてみれば不思議なスポーツですよね。
アドレスからフィニッシュまで約2秒。
100を叩く人でさえ実際にプレーする時間は200秒、つまり3分強です。
5時間もかけて1ラウンドするのに…。
残りの時間は他のプレーヤーのショットを見たり、次打のことを考えたり、同伴者とのおしゃべりに費やされていますよね。
そこにはウィットやユーモアに富んだ仲間内の楽しい会話が世界中で交わされています。
そこで今回はゴルフの古典的なお笑いを3席ご紹介いたしましょう。
「どっちもどっち」
マイクとトムは大の親友であり、長年のゴルフのライバルだ。
ゴルフのレベルもほぼ同じで毎回いい勝負を繰り広げている仲だ。
マイク「今日もいつも通り、ストロークで勝ったほうが10ドルだ。いいな?」
トム「オッケー、望むところだよ」
今回のラウンドもいつものようにスコアカードには両者同じような数字が並び、17番ホールを終えて、まったくのイーブン。
マイク「よし、この最終ホールで決着をつけようぜ」
先に打ったマイクのドライバーショットは芯を喰って、今日イチのショット。
見事にフェアウェイのセンターをとらえた。
それを見て、負けじと力が入ったトムのティーショットは大きく引っかけて左の林に消えていった。
セカンドショット地点。二人はトムのボールを探しているが、なかなか見つからない。
マイク「見つからないな。そろそろ5分経つからロストボールだ。あきらめな」
そのマイクがボールを探している隙に、トムはポケットからボールを取り出し、芝の上にポトリと落とした。
トム「おーい、マイク、見つかったよ。どうやらラッキーにも木に跳ね返ったみたいだ」
マイク「このイカサマ野郎! お前のことは親友だと思っていたのに、インチキするとは許せない」
トム「なにを証拠に俺をイカサマ師呼ばわりするんだ!」
マイク「さっきからお前のボールを俺は踏んでいるんだよ」
「天罰」
マッケンジー神父は普段から温厚な性格で、信者たちからの信望も厚いのだが、ただひとつ、大のゴルフ狂であることも有名な人だった。
この日は快晴無風の穏やかな日曜日。
日曜礼拝の日であるにもかかわらず、ゴルフの虫が疼(うず)きだしてしまった神父は、仮病を使って「礼拝は本日中止」という張り紙を教会のドアに貼って、ひとり車を飛ばして隣町のゴルフコースへやってきた。
それを空から見ていた神様と天使。
神様「これは神父としてあるまじき行為だな。許せん」
天使「では、天罰をお与えになられるのですか?」
神様「そうじゃな。1番ホールでホール・イン・ワンを与えよう」
天使「ええっ、1番ホールは420ヤードもありますよ。なぜ彼にそんな幸運を?」
神様「その幸運を誰に自慢できるのかね」
「アドバイス」
メアリーのスライスは重症だ。
そこでレッスンプロのデヴィッドと一緒にラウンドし、アドバイスをもらうことにした。
デヴィッド「メアリー、まずは君のスイングをチェックするよ。スタートホールはいつも通りのスイングで打ってごらん」
メアリー「オッケー、今日こそはこの忌々しい右曲がりのボールとおさらばさせてちょうだいね」
ブルンブルンと素振りを繰り返すメアリー。
メアリー「さぁ、打つわよ!」
パシーンと放たれたボールは予想通り、大きく右に飛び出し、さらに右に曲がるいわゆるプッシュ・スライスが出た。
1番ホールの右わきには道路があり、車が数台走っていた。
その1台のフロントガラスにあろうことか、メアリーのスライスボールが直撃してしまった。
車は電柱に激突し、後続の車も数台玉突き事故を起こしてしまったのだ。
メアリー「オー・マイ・ガッ! デヴィッド、あたし、どうしたらいい!」
デヴィッド「そうだなぁ、まずグリップをフックグリップに変えようか」