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Gridge編集部
これからはVRでゴルフが上達!?ゴルフ×VRの可能性とは?
こんにちは、じゅんやあくです。好きな動物はキリンです。
さて、そんな私ですが、2019年7月2日、秋葉原で行われていた「Tokyo XR Startups(主催:Tokyo XR Startups株式会社)第5期デモデイ」というイベントにお邪魔しておりました。
こちら、XR(※1)やブロックチェーン(※2)領域のスタートアップ企業に対して資金提供やワーキングスペースの確保、バックスペース支援などを行う会社が、実際にこれまで支援を行ってきた企業やこれから支援する企業がどのような取り組みを行っているのかというプレゼンテーションを行うというイベントです。
一見Gridgeとはまったく関係のなさそうなイベントですが……。
(※1)XR:VR (仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)……などの総称
(※2)ブロックチェーン:分散型台帳技術、分散型ネットワークなどとも呼ばれる。仮想通貨の「ビットコイン」や分散コンピューティングと呼ばれる「イーサリアム」などにも応用されている技術
VRでゴルフが上達するシステムを開発中!
なぜそんな場所にいたのかというと、今回発表されたプレゼンの中の一つに「世界初の、実際に上達するVR物理トレーニング技術」(株式会社CanR)というものがあり、その競技として最初に選んだのがゴルフだったのです。
その名も「CanGolf」。実際に体験してみました。
(写真前列左から4番目がTokyo XR Startups株式会社 代表取締役社長 國光宏尚氏、右から3番目が株式会社CanR 代表取締役 川崎仁史氏)
3次元でスイングを学ぶ!
現在、一人でするゴルフの練習方法としては、雑誌や書籍のレッスンを読んだり、最近では動画で見たりというものが主流です。
しかし、ゴルフのスイングは3次元で行われるもの。雑誌や書籍にしても、パソコンやスマホのモニターにしても2次元なわけです。
「CanGolf」はVRなので、当然3次元でスイングを学ぶことができるのです。
たとえば、プロのスイングのキャプチャーデータをさまざまな角度から眺めたり、プロのスイングに自分のスイングを重ねながら練習するなんてこともできます。
また、ゴルフ理論であまりにも有名なものとして「スイングプレーン」というものがあります。
当たり前ですが、実物を自分の目で見たことがある人はいないはずです。
これも、ヴァーチャル空間の中に自分のスイングプレーンを現出させることで、自分のスイングがしっかりとプレーン内に収まっているのかを体感することができるのです。
VR“ならでは”の没入感で上達する!?
体験してみました。
まず、VRゴーグルを被ると、そこが目の前に富士山のある練習場になります。
360度の視界がVRゴーグル内なので、あたり一面練習場になるわけです。
そこで実際にボールを打つように、コントローラーを持ってスイングしていきます。
スイングすると、弾道が表示され、ヘッドスピードや飛距離などのショットの結果が空間内に表示されます。
また、“お手本”を表示すると、プロのスイングが目の前に現れます。
プロの真似をしながらスイングしたり、プロと体を重ねてスイングしたりすることができます。
そして、このシステムの一番の特徴と言っていいのが、スイングプレーンの表示です。
スイングプレーンを表示して実際にスイングすると、プレーンに対して自分のスイング軌道がどこを通っているのか目視できます。
これは、スイングプレーンの改善にはとても役立ちそうです。
今後の課題は?
まだコントローラー自体の持った感じが実際のゴルフクラブと違ったり、ショットの結果として表示される数字の精度にやや難があったりしますが、スイングプレーンを体感できるなど、家の中で効率的に上達するのに役立つものになる可能性を感じました。
今後、改良が進んでいって、上記のような課題が解決されていったり、ゲームモードが加えられていったりなどして、より実用的に、楽しく短期間で上達していく大きな助けになるかもしれません。
「テスト版を導入いただき、一緒に改良を進めていただける施設・スクールを募集中」とのことです。
近くの施設・スクールでの導入(自分で導入を働きかけても可)や、家庭版の販売を首を長くして待ちましょう!(首が長くなるとスイングプレーンの範囲も広くなります)