ライフスタイル
レッスンプロ・クラフトマン 河野
教わる姿勢とは?スイングプレーンについて考えると思い出す人
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、スイングプレーンについて考えると思い出す人のお話です。
私がレッスンを始めて間もない頃、生徒様のご紹介で来店していただいた方のお話です。
目次
アウトサイドインで左肘が引ける
私がレッスンを始めて2年目くらいのことです。
生徒様の紹介で来店してくれたh様は、変則スイングでアウトサイドインのスイング軌道でした。
当店の試打室で動画を撮り「少し遠回りをするアウトサイドインのスイングですから、ストレート軌道か軽いインサイドアウトにしたほうが良いと思います」と、変則スイングを治すように角が立たないように解説しました。
すると……。
h様「プロは、皆左に抜いていますよ。だからターフが左に飛ぶじゃないですか」
私「プロの場合は、硬いグリーンにボールを止めるためにカットに打っている場合が多いのです」
h様「でも、どの本にも左に振り抜けと書いてありますよ」
私「左に振り抜けということは、アウトサイドインということになり、ボールをカットして打つことになりますから、ボールはフェード系になって飛ばなくなります」
h様「私の知り合いのシングルプレイヤーも左に振り抜けとアドバイスしてくれました」
私「アウトサイドインの軌道でフェードを打っていますと、フェードは力を逃がす打ち方ですから、段々飛ばなくなってしまいます。一般的には、ドライバーをドロー系で打ち、アイアンをフェード系で打つのが理想の形だと思います」
頑固
途中から、この方は自分の確固とした考えがあり、それが良い悪いに関わらず、自分の考えに沿うように教えてくれる先生を求めているのだと思いました。
h様が私に入門しても、素直に話を聞いてくれそうもないので、「申し訳ありませんが、アウトサイドインの軌道で今より飛ばすのは難しいと思いますので他を当たってください」とお断りしました。
ご紹介いただいた生徒様には、お詫びの電話を入れさせていただきました。
もし、私が雇われたレッスンプロなら、「お前が客を選ぶなど10年早い」と言われ、即クビになっていたかもしれません。
しかし私は店主兼雑用係のレッスンプロですから、自分の意に沿わないことはしたくありません。
幸せ
生徒様が上達していくのを見ているのはとても楽しく、幸せな時間です。
前に読んだ本で、人が幸せになるには、「その道で、腕の良い職人になって人に喜ばれる仕事をしたり、人に感謝される仕事をしなさい」という文章を読んだことがあります。
お陰様で私は、好きなことを仕事にして、生徒様が上手くなれば感謝もされるので、私はとても満足しています。
しかし、ゴルフのレッスンプロでは、裕福にはなれないと思いますので他の方には勧めません。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。