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宮下芳雄@プロゴルファー

インドア練習場でゴルフ上手になる方法

こんにちは、JGMセベバレステロスGC所属プロの宮下芳雄です。

今回はインドア練習場でゴルフ上達に挑戦する方法を紹介!

私はふだん、JGMセベバレステロスGCで所属プロとして一カ月に20日ほどコースレッスンを行っています。

しかし毎週木曜日だけ、都内にあるJGMゴルフクラブ赤坂スタジオへ出張してインドアレッスンも行っています。

そんなこともあり、ゴルフ場所属プロから見たインドア練習場でのゴルフ上達のヒント、ゴルフ上達のコツを紹介します。

インドアレッスンのメリット&武器は何なのか?

インドア練習場というと、場所が職場の近くにあったり、自宅と職場を通勤する際の導線上にあると思います。

さらに暑い日でも寒い日でも、さらに雨など気象条件に関係なく快適にゴルフを練習できる場所とイメージされるゴルファーさんが多いはず!

加えて郊外にある練習場と違い、リアルな球筋が見られないので、スイングに集中して練習ができるなどの効果があります。

そして、手ぶらで仕事帰りなどに手軽にレッスンを受けられるメリットもありますね!

とくに首都圏にお住まいだったり、お勤めの方にとってはとても便利な場所だと思います。

スイング映像にラインを引いてフォームチェックをする

現在では当たり前になりましたが、各打席にシミュレーション機器が設置されていて、プロジェクターにより打球の軌跡はもちろん、自身のスイングを前方、後方などのアングルでチェックすることができます。

そこでスイングのどの部分へ線を引いてスイング解析をすればいいのかを紹介しましょう!

スイング解析で代表的な線は、スパインアングル(背骨のライン)です。

後頭部からベルトループに掛けてラインを引きます。

このラインは前傾角度が上下に動いていないかをチェックします。

ダフリやトップのミスが多いゴルファーさんは要チェックですね!

そして右太ももサイドのラインはスイングエラーの「スウェー」をチェックします。

正面からは頭と下半身の左右の動きをチェックしよう!

加えて頭に書いた「〇」は、スイング中にどれくらい頭が動いているかをチェックします。

スイングタイプによっても違いはあるのですが、体重移動を使ってスイングするタイプのゴルファーさんは頭半分くらい動きます。

さらに捻転をパワーソース(飛距離の動力源)にしてスイングをしているゴルファーさんは、頭を動かさないようにスイングすることが理想です。

自身がどんなイメージでスイングをしているかによってチェックの仕方が変わります。

スイング軌道をセルフチェックしてみませんか?!

次は多くのゴルファーさんが気にしているスイング軌道について紹介します。

今回はアメリカにある「ジョージアスポーツアカデミー」のスイング解析データをもとに紹介をします。

スイングに線を引く部分は全部で3ヵ所です。

①シャフトプレーン(赤)
クラブシャフトの延長線(ゴルフクラブのライ角により角度が変わります)

②エルボープレーン(黄色)
クラブフェースのヒール部分と右肘を結んだライン

③ネックプレーン(青)
クラブフェースのトウ部分と首を結んだライン

疑似ラウンドもできる!!

インドアでもレッスンをするようになって一番驚いたのは、レッスンではなくて練習だけをするために会員になっている方が意外に多いことです。

とくに私がインドアレッスンを行っている場所が都心のど真ん中赤坂ということもあり、郊外の練習場へ出るのが面倒であったり、車を所有していないのでインドアで練習を済ませているゴルファーが多いようです。

さらに打球練習ではなくシミュレーションを使ったラウンドをしている方が多いことに気付きます。

ある程度経験があるゴルファーは、ボールを打っているだけでは飽きてしまうんだと思います。

ショートゲームもインドアで練習できる!

シミュレーションを使うとショートゲームも練習することができます。

ローハンディのベテランゴルファーさんが30ヤードをコツコツ練習している様子をよく見ます!

画面のようにバンカー越えのアプローチショットを体験できたり、バンカーショットも練習できます。

バンカーショットでは砂を打ったときの負荷を計算しており、通常の2倍の力で打たないとボールが飛ばないように設定されています。

ちなみにパッティングも練習することができます。

スクリーンにはしっかり傾斜が映し出され、スライス&フックラインを練習することができます。

インドア練習での注意事項について

最後はインドア練習場での注意点を説明させてください。

①ダフリに気付けない

人工マットの上のボールを打つこともあり、ボールの手前を打ってしまっても、マットですべりダフリのミスに気付けないことが多々あります。

②センサーの読み取りがいまいち

打球の飛び具合はすべて打席に設置されているセンサーにより測定をしています。

じつはこのセンサー、打席ごとに誤差があり、リアルなショットとシミュレーション上に映し出されるものとの違いが生じることがあります。

③丁寧な練習ができない

インドア練習では、時間貸しでの営業スタイルということもあり50分間打ち放題など、「時間内にいっぱいボールを打とう!」と思って練習をする方が多くいます。

じつはこの思考だと惰性で打球をすることになり、上達と言うよりもただの運動になってしまうので、練習の際は一球ずつ気持ちを入れて練習したいものですね!

④服装がYシャツなどになってしまう

少し荷物が増えてしまいますが、あらかじめ着替えを持参すればOKです。

JGMゴルフクラブ赤坂スタジオのメンバーさんの多くもTシャツやジャージなどの着替えを持って練習しています。

以上、インドア練習場で練習することの勧めをお届けしました。

Gridge読者の皆さんが、インドア練習場に少しでも興味を持っていただけたら私もうれしいです。

ではまた次回、お会いしましょう。