ゴルフコース・練習場
Gridge編集部
えっ!?全打席で飛距離や初速のデータがわかる練習場が神奈川に登場!?
こんにちは、1本1本のクラブのシャフトに飛距離を書いたシールを貼っているじゅんやあくです。
「残り150ヤードだから、7番アイアンで打とう! よし、ナイスショットだ! ……と思ったら池ポチャした!」
なんて経験、みなさんありませんでしょうか?(私はあります)
なぜそんなことが起こるのかというと、各番手のキャリーの飛距離を把握していないからなのです!
……というわけで今回は、「でも、もう大丈夫!」というお話です。
トラックマンはご存知ですよね?
ところで皆さんは、トラックマンはご存知でしょうか。
プロトーナメントのテレビ中継や各クラブメーカーの開発現場での使用をはじめ、ショップの試打室内や、最近ではプロゴルファーの中には個人所有している人もいるという、代表的な弾道測定器です。
ボールを打つ場所の後方にレーダーを設置して、ボール初速や打ち出し角、スピン量などを計測するアレです。
1台数百万円はするなんて言われていますし、アマチュアゴルファーにとっては、その存在は知っていても実際に使うのが難しい、憧れ的存在です。
それがなんと、普通の練習場で、しかも無料で使えるようになるというのです!
……と聞くと、各打席にトラックマンのレーダーが設置されるのかと思うかもしれませんが、そうではありません。
正確に言うと、今回、相模原市(神奈川県)の「フルヤゴルフガーデン」が導入するのは、「トラックマンレンジ」と呼ばれるもの。
トラックマンで培った技術を応用したもので、打席側の屋根の上とフィールド側にレーダーを設置して、ボールを打つとどの打席から打たれたボールかを瞬時に感知し、打席に設置されたタブレットや個人のスマホにその打球のデータを表示するというスグレモノなのです!(スマホで使用する場合、事前に「TRACKMAN RANGE」アプリのインストールが必要です)
現在、測定できる項目は、①ボールスピード ②打ち出し角度 ③打ち出し方向 ④最高到達点 ⑤キャリー飛距離 ⑥トータル飛距離 ⑦左右の誤差 ⑧ピンからの飛距離(目標設定した場合)となっています。
そんな「トラックマンレンジ」を各媒体に紹介するメディアデイが11月16日(金)に行われたので、早速伺ってきました。
(屋根上に設置されたトラックマンのレーダー)
ところで練習場のボールで大丈夫なの?
ここで気になることがひとつ。
ゴルフをある程度やっている人ならば、練習場のボールは実際に私たちが使うボールよりも飛ばない、ということを知っています。
でも、大丈夫なんです!
練習場ボールを実測した数値はもちろん、コースボールで打った場合にはどれくらいの飛距離だったのかをシミュレーションして換算してくれるのです。
実際に開発元のデンマークに同練習場で使用しているボールを多数持ち込み、某有名ツアーボールで打った場合の数値に換算できるようにしたとのことです。
ちなみに上の写真は、この日デモンストレーションを行った塚田好宣プロのドライバーショットのデータです。
左側が練習場ボールの数値、右側がコースボールに換算した数値です。
というわけで、私も時間の許す限り各番手の飛距離を計測してみました!
コースボール換算のキャリー飛距離は実際の数値とほぼ同じ!
実際に各番手のナイスショットを測定した結果は以下の通りです(本当は全番手調べたかったのですが、各クラブでナイスショットを出すのに時間がかかり、あえなく時間切れ……)。
数字は、左から練習球のキャリー飛距離(トータル飛距離)、コースボール換算のキャリー飛距離(トータル飛距離)です(単位はヤード)。
PW 111(125)、125(140)
9I 117(127)、130(145)
8I 129(141)、138(153)
7I 136(150)、149(168)
Dr -(-)、209(239)
PW(ピッチングウェッジ)はたぶんトップしたのではないかと思われます……。あと、ちょっとアイアンのランが多過ぎるような気もしますが、キャリーに関しては、ほぼほぼ体感に近いです。
ゲームも楽しめます!
このトラックマンレンジ、打ったボールのデータを取得できるだけでなく、「BULLSEYE(ニアピン対決)」「Hit It!(ドラコン)」「Capture the Flag(ピン取り合戦)」などのゲームも楽しめます。
塚田プロは、「いろんな番手を打って、いろんな球を打って、まずは自分の打球のデータを取る楽しみを覚えてほしい。日本ではまじめに練習する人が多いけど、彼氏彼女、家族友達とか、ゲームで遊ぶ楽しみもあるのでぜひやってほしい」と語っています。
一般向け営業は12月1日から!
(フィールド内に設置されたレーダーを持つTrackMan株式会社代表取締役・庭山章氏)
このトラックマンレンジがあれば、ストイックに自分の全番手の飛距離データを調べたりすることはもちろん、家族や友人と一緒に気軽にゲームで楽しむなんてこともできるようになるわけです。
また、いままで感覚的な知見に基づいて行われることの多かったゴルフレッスンについても、データに基づいた科学的なレッスンが行われるようになるでしょう。
日本初(アジア初)の導入となったこのフルヤゴルフガーデンでは、12月1日以降、トラックマンレンジを使用した打席練習ができるようになります。
今後、日本全国にどんどん導入されることを願いつつ、まずは、ちょっと神奈川県相模原市まで遠い人でも、足を運んでみませんか?
体験する価値はあると思います!
フルヤゴルフガーデン
神奈川県相模原市中央区淵野辺2丁目6-30
TEL.042-754-8882