ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
“隠れ名門コース” を紹介するシリーズ! 第4回「千葉カントリークラブ・野田コース」
今回は、千葉カントリークラブです。
それぞれ少し離れた場所に「梅郷、野田、川間」の3コースを持ち、「梅郷コース」は2014年の日本オープンや、最近のパナソニックオープンの開催コースですが、「野田コース」の開場は「梅郷コース」より古く1954年です。
その後、2003年には日本女子オープンを開催し、最近もLPGAのステップアップツアーを開催するなど、名門コースの位置付けです。
来る2018年には、15年ぶりに日本女子オープンを開催する予定となっています。
コースは林間コースそのもので、難しいセッティングと言えるでしょう。
それでは、野田コースをご案内しましょう。
野田コースの設計家に、想いを馳せる!
野田コースを設計したのは、設計家「藤田欽哉氏」です。
「藤田欽哉氏」は1889年生まれで、霞ヶ関カンツリークラブの創始者でもあり、霞ヶ関CCの東コースを設計しています。
霞ヶ関カンツリークラブの西コースを設計した、名匠「井上誠一氏」の師匠的な立場の人物だと言われています。
藤田欽哉氏が設計を手がけたコースは、野田コースのほか、新潟県の紫雲ゴルフ倶楽部の加治川コース、東松山カントリークラブ、静岡カントリー島田ゴルフコースなどがあります。
実は、シーサイドコースとして有名な茨城県の大洗ゴルフ倶楽部も、当初藤田欽哉氏に相談があり、弟子の井上誠一氏を現地に行かせて、設計を任せたと記録に残っています。
さて、野田コースですが、2015年に川田太三氏の設計により、2グリーンから1グリーンへの改修が行われ、生まれ変わりました。
メンバーの方の話では、「少し優しくなったのでは?」という声もありますが、難しさは変わっていないのではないかと思います。
思いきり林間コース、そして林間コース特有の難しさ満載!
野田コースの辺りは平坦な土地で、アップダウンはほとんどありません。
フェアウェイに微妙なアンジュレーションはありますが、ほぼフラットでヤーデージがそのままの距離になります。
林間コースはどこも同じですが、丘陵コースで慣れている距離とは全く違い、そのままの距離がしっかりありますので、自分の飛距離を過信せず、謙虚な姿勢が好結果となります。
また、グリーンはどのホールもほぼ砲台で、距離の計算としてはその砲台の分を少しだけ加えた分程度です。
グリーン周りのバンカーの配置も絶妙で、このバンカーに入ると厄介です。
また、2グリーンを1グリーンに改修したことで、グリーンが大きくなり、加えてアンジュレーションも大きくなり、受けグリーンの度合いがきついホールも多々ありますので、3パットの危険も増しました。
林の密集度合いはそれほど厳しくはありませんが、やはり林を避ける正確性は必要でしょう。
さらに、夏から秋にかけてはラフの芝がとても厳しく、ラフに入れたら1打罰位の気持ちで対処しないとラフを渡り歩くことになりかねません。
それでは、コースの一部をご紹介します。
OUTコースでは、ハンディキャップ1の5番パー4が難しいホールです。
レギュラーティーから412ヤードで、直角に近い左ドックレッグ。
コーナーにまばらに大きな木があるため、飛ばし屋でないとショートカットは難しく、フェアウェイのコーナーまで打っていくと、セカンドショットの残りが190yほど残ります。
グリーンの手前の左右にバンカーがあるので、セカンドはプレッシャーがかかるショットになります。
一方、INコースでは、ハンディキャップ2の14番パー4も難しいのですが、16番パー4がなかなか厄介なホールです。
距離はレギュラーティー411ヤードですが、緩く右にドックした軽い打ち下ろしです。
しかも、右側には池があり、そのプレッシャーで左に引っ掛けると林に吸い込まれます。
また、グリーンの砲台がとてもきつく、セカンドショット地点からはグリーン面が見えません。
しかも、長いクラブでのショットになりますので、距離感・方向性ともに試されるホールです。
50ヤード付近に刻んで3打目勝負という戦略もありますが、グリーン面が見えない中での距離感が試されます。
なお、改造前は歩きでのラウンドでしたが、現在は乗用カート・キャディ付きです。
昼食も美味しく、楽しめる!
クラブハウス2階のレストランは、地元野田の中国料理「幸楽」が運営しており、一般的なゴルフ場レストランにはない中華の様々なメニューが楽しめます。
特に餃子は美味しいので、必ず頼みたい一品です!!
担々麺や半チャーハンのセットなど、中華飯店ならではのメニューが楽しめます。
もちろん、一般的なゴルフ場と同等のメニューもありますが、ひと味違う昼食を堪能してはいかがでしょう!
野田コースの練習場は、一日いても楽しい!
クラブハウスを出て、左に行ったすぐのところに、広大なドライビングレンジがあります。
普通の方では、ドライバーで打っても届かないくらいの広さです。
打席の奥に、小さいながらも手入れの行き届いたアプローチ用グリーンとバンカーがあります。
ここでもアプローチの練習は十分なのですが、今回はとっておきのアプローチ練習場をご案内します。
クラブハウスの前、10番と15番の間を、細い道に沿って5〜6分歩いて行くと、各ホールに取り囲まれるように、アプローチの練習場が忽然と出てきます。
小さな土手に四方を囲まれているので全く目立ちません。
グリーンが2面以上あり、ボール備え付けで、最大80ヤード程度まで打てる場所もあります。
クラブハウスから遠いので、ゲストでここまで来る人はほとんどいません。
メンバーが練習だけで来ている程度です。
一日いても飽きない練習場だと思います。
メンバーが羨ましい、本当にグッドなアプローチ練習場です!