ゴルフコース・練習場
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美しい武蔵野の自然に包まれた、埼玉県「川越カントリークラブ」“コース紹介・新シリーズ”第26回
今回ご紹介する川越カントリークラブは、埼玉県のほぼ中央部、ゴルフ場が林立する地域にある名門コースです。
過去には、男子プロトーナメントを開催したこともあり、とても難しいセッティングのコースです。
今回は、気心の知れた仲間でラウンドする機会がありましたので、ゴルフ場の顔、そしてコースの詳細を隅々までご紹介していきます。
目次
まず、ゴルフ場の概要からご紹介します!
川越カントリークラブがあるのは、埼玉県の中央部、東松山市です。この一帯は、ゴルフ場銀座で、霞ヶ関CC、武蔵CC、嵐山CCなど名門ゴルフ場が帯状に並ぶ地域で、川越CCは、この中では最も北に位置しています。
関越自動車道の東松山ICから15分程度の位置で、都内からでも1時間強で行ける至近距離です。
東京の北、「武蔵野の自然に包まれた」という表現がピッタリのゴルフ場です。
コース誕生から、その歴史を見てみましょう!
川越カントリークラブの開場は、1963年(昭和38年)です。コース設計は、伝説のプロと言われている中村寅吉で、設計家の発知朗と一緒に設計しています。
開場当初は、18ホールのゴルフ場でしたが、1970年に現在の27ホールのコースに生まれ変わりました。
武蔵野の丘陵地に27ホールのコースを配して、すでに開場から50年以上が経過した、名門コースの一つです。
その歴史を見ていくと、1965年7月には日本プロゴルフ選手権を開催し、1985年8月には日経カップ中村寅吉メモリアルと、いずれも男子プロゴルフトーナメントを開催しました。
そして、1992年に現在のクラブハウスが新設されています。
さらに、2003年から乗用カートの導入が始まり、2008年に27ホールに乗用カートの導入が完了しました。
クラブハウスは、その落ち着いた雰囲気で、ゴルファーを優しく迎え入れてくれます!
クラブハウスは地下と地上2階建で、落ち着いた雰囲気です。
エントランスを入ると、右手にフロントがあります。メンバーとビジターが分かれて、2人ずつチェックインできます。
フロントの反対側にロッカールームに続く通路があり、メンバーロッカーは右側に入り、ビジターは階段を下りて、地下になっています。
風呂が1階なので、メンバーロッカーは、同じ階になります。地下のロッカーの前に、ストレッチ用の大きめのマットが置かれていました。これは珍しいです!
レストランと食事の内容は?
フロントの左に、2階レストランに上がる階段があります。レストランに入る左手前に「中村寅吉メモリアル」の展示コーナーがあり、中村寅吉プロが使用していた、アイアンセットが展示されていました。
レストランは、27ホールのゴルフ場らしく広さも十分で、開放感溢れる明るいレストランでした。
料理の値段は、それほど高くはないものの、最低がビーフカレーの税込1290円でした。主要価格帯は1500円程度だと思います。
この日はビーフカレーをいただきました。色の濃いカレーで、味はとても美味でした!
さすが名門コースらしく、ドライビングレンジと立派なアプローチ練習場を完備!
ドライビングレンジは、名門コースらしく、距離は250ヤードと広々としていて、素晴らしい練習ができます。
芝がきれいに刈られていて、ちょうど曲がりくねるフェアウェイのようになっていました。
打席数は16で、混雑する時の行列の立て看板がありました。また、アプローチの練習場はクラブハウス前の坂を下ったところにあり、ベント用と高麗用に分かれていました。
ベント用はグリーンが大きく、2段になっていました。練習用バンカーも完備しています。
私も朝早くコースに到着して、ドライビングレンジ、アプローチ練習場でゆっくり練習をしました。
コースの概要!
コースは、中・西・東それぞれ9ホールずつの合計27ホールで、パー108です。
各コースの回り方は、中→西、東→中、西→東となっており、中コーススタートはキャディ付ですが、西・東コースからのスタートは、キャディ付かセルフを選ぶことができます。
各コースともに、ベント・高麗の2グリーンとなっており、昔ながらのゴルフ場の造りを今に残しています。
全体的に、距離はやや短めで、最も長い中コースでも高麗のバックティーで3398ヤードで、最も短いのは東コース・高麗のレギュラーティーで2826ヤードです。
3コースそれぞれ趣がありますが、特徴としては、中コースは中村寅吉プロが設計した、自然の地形をそのまま生かしたチャンピオンコース、西コースは比較的フラットなホールが続き、上級者からビギナーまで楽しる人気のコース、東コースは、正確なショットが要求されるが、スコアメイクしやすく女性やシニア向きのコースになっています。
今回は、メインコースの中・西をラウンドしましたので、コースをご紹介します!
※コース図は川越CCのHPより
中コースの特徴!
中・西コースが川越CCのメインコースで、特に中コースは難しいです。
ベントと高麗の2グリーンが、グリーン手前でセパレートされていて、使用グリーンにより攻め方が違ってきます。また、距離もレギュラーティーで3200ヤードあり、2打目で長いクラブを持つ場面が多々ありました。
ドッグレッグも多く、ショートホール(パー3)を除いて、ティーグラウンドから、ピンを見ることはできませんでした。
狙いをきっちりと打っていかないと、スコアメイクは厳しいコースです。
また、ショートホールはすべて池越えで、風が吹くととても難しいです。
ホールハンディキャップ(HD)では、ロングホール(パー5)が難しく、6番がHD1、1番がHD2です。
特にスタートホールの1番ロングは、距離は486ヤードと短めですが、グリーン手前100ヤード付近からサブグリーンと林でセパレートされており、フェアウェイの幅も狭くなります。
正確なショットが要求される難しいスタートホールです!
西コースの特徴!
西コースは、比較的フラットな造りですが、中コースと同じように2グリーンが完全にセパレートされているホールもあり、さらにフェアウェイの真ん中に大木があったりして、狙いが難しいホールが続きます。
中コースと同様に、ショートホールはすべて距離のある池越えでした。
西コースも中コースと同様に、ロングがHD1と2です。西コースのスタートホールの1番ロングはHDは2で、距離は498ヤードですが、左右OBでフェアウェイキープが求められます。
プレッシャーのかかるスタートホールとなります!
また、西コースでは最終9番が、ハイライトとなるホールです。
距離は284ヤードと短いですが、強烈な打ち上げでフェアウェイが強い左傾斜で、フェアウェイの右端を狙っていかないと左のラフへ落ちてしまいます。
右はペナルティなので、右フェアウェイギリギリを狙っていくことになるでしょう!
川越カントリークラブをラウンドした感想!
このコースについては、口コミにたくさんの評価が載っていますが、ほぼ全員が素晴らしいコンディションのコースで、またプレーしたいと言っています。
私も、超という名が付きそうな名門コースをプレーしていますが、今回の川越CCは本当に良いコースだと思いました!
コースの評価にはいろいろな項目があると思います。しかし、ゴルフを楽しむのであれば、まずはコースのメンテナンスでしょう! フェアウェイ、グリーンともに素晴らしい仕上りでした!
ただし、コースはとても難しいと思います。比較的距離の短い東コースは回りませんでしたが、難しい中コースは、心して攻めないと痛い目にあう! そんなコースだと思います。
全体的には、5点満点の評価で、4.5点ぐらいはあげられるでしょう!