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日本オープンも開催!「横浜カントリークラブ」前編〈施設・コース①〉“コース紹介・新シリーズ”第18回
2018年の日本オープンの開催コースが、今回ご紹介する神奈川県にある「横浜カントリークラブ」です。
この大会で稲森佑貴が初優勝を飾ったのは、記憶に新しいところです。横浜の中心部からもとても近いコースです。
横浜CCは東・西の36ホールですが、今回は、日本オープンで使用された西コースをラウンドしましたので、早速ご紹介していきましょう!
目次
コース開場、横浜CCの歴史!
横浜CCは、1960年(昭和35年)に東コースの9ホールが開場して、1965年に東西36ホールが開場しました。
その所在地は、神奈川県横浜市保土ヶ谷区です。東京からも約40分ほどと至近のコースです。
横浜CCでは、これまで様々なトーナメントが開催されていて、日本オープンは昨年2018年を含めて2回開催され、2012年には日本女子オープンも開催されています。
開場当初の設計は相山武夫で、当初は2グリーン制のコースでしたが、東コースは2001年にワングリーン化が完成して、西コースは2016年にビル・ムーフ、ベン・クレンショーの設計で、コース改造とワングリーン化が完成しました。
なお、東コースは乗用カートですが、西コースは歩行ラウンドになっています。
2018年の日本オープンは、西コースを舞台に開催され、稲森佑貴が初優勝しました!
2018年度の第83回日本オープンが、10月11日~14日に横浜カントリークラブ・西コースを舞台(2ホールは東コースを使用)に開催され、稲森佑貴が14アンダーでツアー初優勝となりました。
なお、ローアマチュアは、先日史上4人目となるアマチュアによるプロツアー優勝を達成した金谷拓実が2年連続で獲得しています。
横浜カントリークラブでの優勝スコア-14アンダーは、日本オープンとしては好スコアで、今年2019年の日本オープンでアンダーパーがいなかった古賀ゴルフ・クラブに比べれば、コースがやさしかったかもしれません。
なお、この日本オープンでは西コースをメインに使用しましたが、アウトの2番ショート(パー3)と3番ミドル(パー4)は短いために、この2ホールの代わりに、東コースの1番と2番のミドルを使用しました。
また、アウトとインを入れ替えて、全体のコースセッティングを行っていました。
※写真はJGA公式サイトより
クラブハウスはとても質素な造り!
クラブハウスは、まったく華美さはなく、どちらかというと質素な造りです。
外観もそうですが、中に入って受付のフロントも、普通のゴルフ場の感じです!
入口を入って右側にフロントがあり、階段を数段下りると右側に男子ロッカールーム、反対側に洗面所があります。ロッカールームのロッカーは比較的小ぶりで、やや小さめです。
正面のガラス扉を出ると、右にマスター室があり、スタート場所になります。左側にキャディーバッグが並んでいます。
東コースの場合は乗用カートでスタートしますが、西コースは歩きなので、キャディーさんは立ち乗りの乗用カートでフェアウェイを移動します。
西コースのコース概要!
ティーグランドは、5種類あります。BLACKからYELLOWに分かれていて、通常のレギュラーティーは、BLUEになります。
BLACKティーは全長6938ヤード、GREENティーが6621ヤード、BLUEティーが6311ヤードです。
BLUEティーはアウトが3125ヤード、インが3186ヤードで、これだけを見るとそれほど長いコースには見えません。
しかし、アウトはロングホール(パー5)が1ホールのパー35の設定で、1つだけあるロングホールは、506ヤードと短めです。
また、インのロングも500ヤードを切る距離です。しかし、ミドルホールが距離のあるホールが多く、ミドルホールの攻略がポイントになります。
コース全体は、緩やかな丘陵に配置されていて、上り・下りの傾斜とフェアウェイが左右に傾斜する造りで、コース全体を難しくしています。
さらに厄介なのは、各ホールのラフにはブッシュがあり、ここに入るとボールは見つかりません。
一般的なコースは林、ラフですが、横浜CCはこれに加えてブッシュにして、その行く手を狭くして、各ホールを難しくしています。
この日のグリーンは、コンパクション23で9.5フィートとのことでしたが、プレーした方の感覚は、10.5フィートぐらいの速さで、とても速いグリーンに仕上がっていました。
西コース・アウトコースの概要
パー35設定のアウトコースは、長いミドルと短いミドルがあり、その差が極端です。
300ヤードを切るミドルや315ヤードなどの極端に短いミドルホールがある一方で、400ヤードを超えるミドルホールが多く、中には473ヤードのミドルホールもあります。
また、グリーンを狙うショットで、グリーン面が見えないホールが多く、ピン位置によっては、とても難しいショットになります。
さらに、グリーン面の手前側が極端な傾斜のホールがあり、一旦オンしても手前の花道やバンカーまで転がり落ちてしまうホールが少なくありません。
キャディーさんが、とても極端な次のようなアドバイスをしてくれました!
「フェアウェイからグリーンへのショットで、打ち上げの場合にグリーンの手前部分が見える時には、それはグリーンだと思わないでください!」
このアドバイスは的確だと思いました!
特にグリーンを転げ落ちるグリーンを、2番ショート、5番ロング、6番ミドルで味わうことになり、中でも5番ロングと6番ミドルは厳しいグリーンでした。
横浜CCのメンバーも、苦労しているグリーンだと紹介がありました。
また、グリーン周りの芝が短く、パターを使用することを選択肢として考えるべきです。これも、キャディーさんのアドバイスでした!
アウトコースで、日本オープンでプロも苦しんだ、とても難しいホールをご紹介!
通常のアウトコースは、日本オープンではインコースとして使用しました。
一部東コースを使用した10番・11番は別として、通常のアウトコースのホールで、難易度が高かったのは、4番の514ヤード・ハンディキャップ(HD)3のミドルホールが難易度2、7番の504ヤード・HD1のミドルホールが難易度3でした。
まず、4番のミドルホールは、やや右ドックレッグで、2打目から極端に打ち下ろしていきます。
レギュラーティーでも432ヤードあり、特に2打目はグリーン手前の右側に、大きな池があって、グリーン手前の花道がとても狭くなっています。
このため、2打目はアイアンなどで刻んだ、レイアップも攻め方の一つです。
次に7番ミドルホールは、レギュラーティーから473ヤードの距離がある、右ドッグレッグのホールで、2打目は打ち下ろしですが、手前花道からの攻めが定石でしょう!
さらに、9番は237ヤードのショートホールで、距離があるうえにバンカーに囲まれています。
最終ホールがショートという珍しい造りですが、手前のバンカーに入ると距離のあるバンカーショットを求められます!