ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
往年の「ゴルフ日本シリーズ」の舞台・兵庫県「よみうりカントリークラブ」前編〈施設・コース①〉“コース紹介・新シリーズ”第12回
1994年まで、男子プロゴルフツアー「ゴルフ日本シリーズ」を開催していたのが、関西の名門「よみうりカントリークラブ」です。
現在は、歴史あるこのコースでのトーナメント開催はありませんが、往時を思い出しながら、ラウンドをしました。
※男子の関西オープンの開催決定のお知らせが掲示されていました。このコースを2回に分けてご紹介します。今回は、施設・コース①です。
目次
コース誕生とその歴史を紐解くと!
メンバー制の「よみうりカントリークラブ」と、パブリック制の「よみうりウエストコース」と、ショートコースを擁する総合ゴルフ場が、読売ゴルフです。
よみうりカントリークラブは、ウエストコースとともに、名匠とうたわれた上田治氏の設計で、1961(昭和36)年10月に開場しました。
関西の大手企業や政財界、著名人を会員に迎える、伝統と格式あるゴルフクラブです。
2010(平成22)年まで、毎年よみうりオープンやゴルフ日本シリーズの舞台として、数々のドラマを生んできました。
1995(平成7)年の阪神淡路大震災でクローズ状態になりましたが、この年電磁誘導式乗用カートを導入し、1997(平成9)年には新クラブハウスを完成させています。
2008(平成20)年には半年間休場して、鈴木規夫プロ監修のもとでコース改造が行われて、ベントのワングリーンに生まれかわりました。
2009(平成21)年の「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」では、石川遼プロが最終日12番で2発のOBを喫するも、16番で奇跡のチップインイーグルで劇的な優勝を遂げ、その年、史上最年少で賞金王になりました。
クラブハウスは近代的だが、内部は豪華な造り!
比較的小さめな車寄せからクラブハウスに入って行くと、正面がガラス張りでスタート場所が見えます。
入口から入って右手に小ぶりなカウンターがあります。
中は豪華な造りですが、とても機能的です。
カウンターの反対側の左側にロッカールームに入る廊下があり、自動ドアを入るとロッカールームが小部屋になって配置されています。
ロッカーも大きめで、大きなバックも楽々入ります。
全体のコース概要を紹介しましょう!
コースは、名匠とうたわれた上田治氏の設計で、六甲・丹波の山並みを望み、武庫川の清流を見下ろす、壮大な景観を存分に生かした雄大なコースです。
距離的には、レギュラーティーで、アウト3185ヤード、イン3234ヤード、トータル6419ヤード・パー72です。
なお、チャンピオンティーは全長7236ヤードと長い設計です。
全体的に、打ち下ろしや打ち上げのアップダウンがとてもきつく、その距離感を試されることになります!
また、谷越えなどトリッキーなホールもあり、決して気が抜けないホールが続くことになります。
アウトコースの特長と要注意ホールについて
アウトコースは、ほぼアップダウンの連続です。しかも、途中では豪快に打ち下ろして、2打目は打ち上げになるホールが続きます。
グリーン面が見えないホールが多く、そのグリーンも2段だったり、うねりがあったりと、とても難しい造りです!
中でも、4番ミドルホール(パー4)は、397ヤードでハンディキャップ(HD)1です。
グリーンまでずっと打ち上げのやや右ドッグレッグですが、2段グリーンですので、ピン位置を確認してのショットが必要です。
この2段グリーンの段差がかなりあるので、下からは強めに打たないと、戻って来てしまいます!
このホールはボギーでも「ナイス!」というホールです。
このホールは難しい〜その①
5番ミドルホールは、HD5で375ヤードの豪快な打ち下ろしで、2打目から急激に上っていくホールです。
ティーショットは狭いフェアウェイを狙いますが、上り際の右に大木があり、見た目のプレッシャーがあります。
打ち上げがかなり効いているので、距離感を試されます!
正確にピンポイントでショットしていかないと、大叩きの可能性もあります!
このホールは難しい〜その②
アウトの最終9番ロングホール(パー5)は、距離は494ヤードですが、ティーグラウンドから、ずっと上りの打ち上げです。
やや右ドッグレッグで、ヤード表示以上に距離があります!
そして、横長のグリーンが横に2段になっていて、縦の距離がありません。
キャディーさんに必ずピン位置を確認して、ピンがある側に乗せないと大叩きの危険があります!
グリーン左手前のバンカーに注意しながら、必ずピンと同じ段に乗せる必要があります。
次回は、後編をお伝えします。お楽しみに!