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ゴルフコース・練習場

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パナソニックレディース開催「浜野ゴルフクラブ」後編〈コース②〉“コース紹介・新シリーズ”第11回

有名設計家「井上誠一」が設計した、会心作のコースと言われている「浜野ゴルフクラブ」をご紹介していますが、今回はその後編・コース紹介②です。

LPGAツアー「第1回パナソニックオープンレディーストーナメント」で、激戦を戦ったインコースを中心にお伝えします。

インコースのプロ達の戦いを振り返る!

インコースに、ホールアベレージの難しい1番目〜5番目が入っていて、トーナメントでは良くバックナインがポイントと言われますが、まさにその通りのセッティングになっていました。

そのバックナインを、ベストテンフィニッシュのプロ達は、33〜35で回っています。

ここでオーバーパーでは、上位には入れないということになります!

プロ達も苦しんだインコースの難しいホール〜その①!

インのスタートホールの10番は、423ヤードのミドルホール(パー4)ですが、このホールが最も難しいホールでアベレージは4.2082になっていました。

ほぼ真っすぐなホールでピンを確認することができますが、ティーショットが落ちる辺りで下っていて、左足下りのライから砲台グリーンへ、やや打ち上げていきます。

花道も狭く、距離感がとても難しいホールです。パーオン率が40.1487%と低いのも納得です!

インコースの難しいホール〜その②!

次に難しいホールが、15番428ヤードのミドルホールで、アベレージが4.1784でした。

このホールはレギュラーティーからでも、とても難しいホールでした。

ティーグランドからはやや右ドッグレッグになりますが、フェアウェイ左サイドにバンカーがあり、その先から下りになります。

グリーンが左で、左側は林のOBゾーンが続きます。

手前はバンカーで花道はないに等しいので、女子プロでも、パーオンはなかなか厳しいでしょう!

ピンが左に切られたら、とても難しいホールになると思います。

その他にも苦しんだホールがこのホール!

13番のショートホール(パー3)が、アベレージ3.1375でパーオン率は10番、15番に次いで3番目に悪く、59.1078%でした。

このホールは、距離が188ヤードと長いことが、難しいホールになる原因になったと思われます。

さらに、上がり3ホールの最初の16番353ヤードのミドルホールも、アベレージが5番目に悪く4.0372でした。

このホールは左に池があり、これを嫌がって右に逃げると斜面で2打目が難しくなります。

さらに、打ち上げとなる2打目は、手前にバンカーが口を開けて、グリーン面が見えず、距離感がとても難しいホールでした。

プロ達には最もやさしく最もバーディーを量産したホール!

上がりの最終ホール18番ロングホール(パー5)は498ヤードと短く、トーナメント3日間で102のバーディーを量産して、アベレージは1番いい4.658でした。

パーオン率は92.1933%という、プロにとってはバーディーを取って当たり前のようなホールです。

しかし、アマチュアにとってはそうはいきません!

優勝した勝みなみは、写真左上の右林の左上をキャリーで越えて、やや右ドッグレッグのフェアウェイを狙ったと、キャディーさんから聞きました!

ここを狙っていく女子プロの飛距離と正確性は、「えっ! そこを!」という感じです。このロングホールは、2オンを狙っていく戦いなのです!

アマチュアには、グリーン手前の池をどう攻略するかがポイントになります! バーディーどころか、パーオンも難しいホールでした!

久しぶりに浜野GCをラウンドして!

久しぶりに、浜野ゴルフクラブをラウンドして、名匠・井上誠一の設計思想を学んだ気がします!

安易な攻めを許さない、ティーショットのフェアウェイキープはもちろんのこと、2打目をどう打つかをきっちりとマネジメントしないと、ボギーで収まらない。

さらに、1打のミスを取り返すことを許さないコース設計です。

また、チャレンジしてみたいコースでした!