ゴルフクラブ
レッスンプロ・クラフトマン 河野
クラブのライ角にまつわる私の失敗談(その1)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、クラブのライ角についてのお話です。
ゴルフクラブの芯を測る器具
クラブのライ角とは、最初の写真で示した角度のことを言います。
身長の高い人は、アップライトなライ角(シャフトがより垂直に近い)が必要です。
逆に身長の低い人は、フラットなライ角(シャフトがより水平に近い)が必要です。
最適なライ角は、インパクトの時にフェースの芯の真下が地面に接触していることが大切です。
ライ角がフラット過ぎる場合、ボールがつかまり難くなり、フェード系の球筋になりやすくなります。
ライ角がアップライト過ぎる場合、ボールがつかまりやすくなり、ドロー系の球筋になりやすくなります。
ある程度ボールを上手く打てるようになったのに、自分の思う球筋にならないと思ったらライ角が合っているか調べてみましょう。
正しいライ角の見極め方
ご自分のクラブが正しいライ角かどうかを調べるのなら、ソールに布製のガムテープを貼ってボールを打ってみます。
芯の下に擦り傷が付いていれば合っていますが、トウ寄りであったりヒール寄りの場合、調整が必要です。
ライ角の合っているアイアンを使うことはとても重要です。
「打ちにくいな、何となくダフるな?」と感じたらライ角が原因かも知れませんので、ガムテープを貼って打ってみて、打点と擦り傷の位置を確かめてみたほうがいいでしょう。
擦り傷がトウにもヒールにもある場合、もう少し腕を上げてから考えましょう。
ベンディング調整器具
軟鉄鍛造製のアイアンなら、ネックを約4度ほど曲げることができます。
ステンレスもマイルドステンレスなら2度ほど曲げられると思います。
私の失敗は、ステンレスのサンドウェッジを持ち込まれたr様のご要望にお応えしようとして起こしてしまったものです。
私より少し小柄(推定160センチくらい)なr様は、サンドウェッジがしっくりこないのでアドレスしにくいということでした。
私は「ステンレスなのでライ角調整は無理だと思いますよ」と言いましたが、r様が「他の店でもそう言われましたが、試してみてもらえませんか」と言われましたので、ベンディング調整の器具にセットして見たところ、ネックを少しフラットに曲げることができました。
私「少しフラットに調整できましたが、これ以上は無理です」と言い、r様に見ていただきました。
r様「わかりました。使ってみます」
この時はこれでお帰りになりました。次回は、この続きになります。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。