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Gridge編集部
マスクド試打マンの一“討”両断!辛口試打レビュー①M3 440ドライバー
元トーナメントプレーヤーにしてヘッドスピード50メートル/秒(m/s)オーバーのプロゴルファー“マスクド試打マン”が、素性を隠すことにより忖度(そんたく)を排し、遠慮のない意見を述べるという画期的な新作クラブ試打コーナーです。
記念すべき第1回目となる今回は、“ツイストフェース”が話題となり、早くも世界中のツアーで結果を残し始めているテーラーメイドのM3ドライバーの1機種、M3 440ドライバーです。
ツイストフェースとともに、重心位置を自由に変えられる“Yトラック”システムも特徴です。
試打クラブは、ロフト9度、シャフトは純正(KUROKAGE TM5)のフレックスSです。
※なお、この記事ではマスクド試打マンの意向により、「打つ」を「討つ」と表記しています。赤穂浪士の生まれ変わりなのかもしれません。
(取材協力:スタジオCGA)
構えてみると?
ツートンカラーがホワイト×ブラックからシルバー×ブラックに変わったな。
白が好きだったヤツには申し訳ないが、オレはテークバックのときの気持ち悪さがなくなったから歓迎するぞ。
地面に置くと、少し逃げ顔に見えるのも、上級者には好印象なんじゃないか。
討ってみると?
これは、可能性が無限大のクラブだ。
ウェートを動かすと、ビックリするくらい振り味が変わる。打感・音も変わる。まったく別のクラブになるといっていい。
オレみたいに自分の好みがわかっている上級者ならすぐに自分好みのセッティングを見つけられるだろうが、そうじゃないヤツは最適なポジションを見つけるのに苦労するかもしれないな。
ま、それくらい“Yトラック”の変化量が大きいってわけだ。
もともとのヘッドの素性がいいから、ウェートでヘッドの性格も変わるのだが、つまりこれは、シャフトでも弾道を変えられるってことだ。
あと、ツイストフェース。
トウヒットでのチーピンと、ヒールヒットでのペラっとしたスライスを減らすって触れ込みだ。
実際、わざとハイトウとローヒールで討ってみたが、その効果は感じる。
特に、ローヒールで討ったときに、力強いフェードが出た。このローヒールの強さは特筆ものだ。
試打データ
ヘッドスピード:51.1m/s
ボールスピード:74.1m/s
ミート率:1.45
打ち出し角:16.1度
バックスピン量:2370rpm
キャリー飛距離:291ヤード
総飛距離:313ヤード
(ボールはタイトリスト プロV1x、データ計測はGC2を使用)。
試打クラブ計測データ
スタジオCGAで計測した試打クラブのスペック:
長さ:45.5インチ
重さ:310.1グラム
バランス:D1.7
リアルロフト:10度
振動数:249cpm
マスクド試打マンが一“討”両断!
以下、5段階評価(3が平均)と対象ヘッドスピード、どんなゴルファーと相性がいいかを伝えよう。
上がりやすさ:3
つかまりやすさ:3
方向安定性:4
操作性:3
飛距離性能:5
対象ヘッドスピードは38m/s~43m/s、切り返しが比較的ゆったり目のゴルファーのほうが相性いいだろう。