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私が考える、純正シャフトが年々軟らかくなってきている3つの理由

皆さんこんにちは! ナイスショットしていますか?

今日は純正シャフトについての記事です。どんなんかな?

それではいってみよう!

シャフトの硬さを表す振動数

皆さんはドライバーを選ぶ時に、シャフトはカスタムシャフトですか? それとも純正シャフトですか?

シャフト選びは硬さ、キックポイント、トルク、重さを考えて選んでいると思いますが、今日は振動数(硬さ)について考えていきたいと思います。

振動数(固有振動数)とは、振動数計測器でクラブを固定して、シャフトをしならせた時に表記される数値のことです。

数字が大きいと硬いシャフト、小さいと軟らかいシャフトとなりシャフト選びに重要な数値となります。

単位はcpm(cycles per minute=1分間当たりの振動数)です。

純正シャフトのS、SR、Rとは?

純正シャフトの硬さでS、SR、Rと硬さが違うのは、誰でも知っていると思います。

一般的にヘッドスピードが速い人はSシャフトを選ぶとされていますが、純正シャフトにおけるこのシャフトの硬さ表記の基準が、メーカー、モデルによってバラバラなんですね。

このモデルのSシャフトは、違うモデルのSRシャフトより軟らかいなんてことがよくあります。

わかりやすく考えると、そのモデル内で硬い、普通、軟らかいの3種類あるということになり、違うモデルの同じフレックス表記と比べる基準にはならないということになります。

そこでシャフトの硬さの基準として、振動数で表記するとわかりやすくなります。

テーラーメイドで見てみると

写真は今から十数年前のテーラーメイドの純正シャフト、REAX 65 Sです。

この頃のテーラーメイドは契約プロに「純正シャフト以外のシャフトの使用を認めない」というなんとも強気な契約をしていました。

気になる振動数は、なんと270cpm。

270の振動数はXシャフト相当。長さが45インチなので現在のクラブよりも短めであるとはいえ、相当硬いです。

2020年に発売されたSIM、SIM MAXを見てみるとSIMが245、SIM MAXが233(どちらも45.75インチ、Sシャフト純正)となっており、かなり軟らかくなっています。

長さとヘッドが違うために、単純に比べることはできないですが、相当な硬さの乖離があることはわかると思います。

なぜ軟らかくなってきているのか?

なぜ軟らかくなってきているのか?

私が考える理由がいくつかあります。

1.ゴルファーの平均年齢が上がってきている。
2.クラブの長さが長くなってきている。
3.シャフト、ヘッドの製造技術、設計の向上。

1については、単純にゴルファーも高齢化が進み、平均的なゴルファーの体力が下がってきているため。

若い筋力のあるゴルファーなら硬いシャフトは振れるが、体力が下がってきているゴルファーには、硬過ぎるとボールの高さが出しづらくなり飛ばなくなります。

2の、クラブが長くなってきているについては、長くしたほうが理論的にはヘッドスピードが上がる傾向があり、飛ぶ可能性が高くなるということです。

しかし単純に長くしただけでは振り遅れやすくなるために工夫が必要になってきます。

一つは重量。昔は310グラム前後の重量が普通でしたが、現在は300グラムを少し切る重さが標準です。

昔は60グラム台のシャフトが標準でしたが、現在のシャフト重量は50グラム台が標準となっており、それと同時に硬さも軟らかくすることにより振り遅れにくくしているのだと思います。

3の製造についてですが、現在のヘッドは異素材を組み合わせることで重心位置を低く、深く設計し、慣性モーメントを上げています。

そのために、スイートエリアを外した場合でもフェース向きのぶれが起こりにくく、曲にくくなっています。

昔はシャフトを硬くすることで当たり負けにくくしていたが、現在はヘッドの性能が高くなったために、硬くする必要がなくなったのではないかと思います。

また、ヘッドだけでなくシャフトの製造技術が上がっているとも考えられます。

軟らかくしなりが大きくてもインパクトで素早く戻ってくるような、しなりと戻りのレスポンスが高いシャフトが製造できるようになってきているからだと思います。

私が考える理由はこれぐらいですが、シャフトが軟らかくなってきているから製品が悪くなってきているということではないです。

より広いターゲット層により良い結果をもたらす設計を考えた場合にこうなってきたということだと思います。

一度ゴルフショップに試打しに足を運び、現在のドライバーを体感してみてはいかがでしょうか?