ゴルフクラブ
もーりー
ロフトは?顔は?自分にあったユーティリティーの選び方
今や誰もが積極的にクラブセッティングに加えているユーティリティー。
しかしこの便利なお助けクラブも、選び方や使い方を間違えると無用の長物になってしまいますよ。
20度以下のロフト角は要注意
最近ではプロゴルファーもユーティリティーを使う割合がどんどん増えています。
女子プロだけでなく男子プロでもユーティリティーをセッティングしていないほうが珍しいかもしれませんね。
男子プロで多いのがフェアウェイウッド(FW)を3番の1本だけにして、5番~7番ウッドの代わりにユーティリティー(UT)を入れるパターン。
5番ウッドの代わりとしてUTを選択するなら、UTのロフト角度は17度前後になります。
これはUTはFWに比べて飛距離が出づらいので、それをカバーするならロフト角度19度前後の5番ウッドよりロフト角度を立たせる必要があるからです。
ただこれをそのままアマチュアが真似するのは非常に危険です。
UTはロフト角20度以下になると非常に難しくなります。
私はヘッドスピード43~45メートル/秒(m/s)ですが、ロフト角20度でカーボンシャフトだとなんとか打ちこなせる感じです。
スチールシャフトだとロフト角22~23度くらいないと厳しいです。
ロフト角19度以下のUTだと球が上がりづらく、一発の飛びは期待できてもナイスショットの確率は極端に下がってしまいます。
ロフト角19度以下のUTはヘッドスピードが45m/s以上でかなりのミート率が必要です。
まさに男子プロ並みの能力が必要になってきます。
UTは必ずロフト角を確認しよう
(写真はテーラーメイドのM2レスキュー)
UTを選ぶ際に注意しなければいけないポイントはロフト角です。
FWですとロフト角は男性用なら3番で15度、5番が18~19度、7番が21度と各メーカーだいたい共通になっています。
一方でUTはメーカーによって番手とロフト角にかなりバラつきが見られます。
たとえば、A社が
2UT 19度
3UT 22度
4UT 25度
という設定なのに対し、B社は
2UT 17度
3UT 20度
4UT 23度
といった具合いです。
これはUTが比較的新しいカテゴリーであること、FWとアイアンの代わりもしくは間を埋めるという意味で多種多様のラインアップを出したい、というメーカーの思惑が垣間見えます。
まあ、私の中ではFWが昭和の仮面ライダーでUTが平成の仮面ライダーって感じなのかなって勝手に思っています。
最近の仮面ライダーはCGの進化もすごいし設定も子供だけではなく大人も楽しめる内容になっていますからね♪
話が横道にそれてしまいましたが、UTを選ぶときは必ずロフト角を気にするようにしましょう。
特に別のメーカーのUTに買い替える時は要注意。
番手だけで選んで今持っているクラブとロフト角が被って大失敗、なんてことにならないようにしましょう。
ネック形状も大事なポイントです
(写真はテーラーメイドのグローレ F2 レスキュー)
そしてもうひとつのポイントがネック形状です。
大多数のゴルファーはウッドタイプのUTを使っていると思いますが、このウッドタイプにもグースネックと少し出っ歯に見えるストレートネックがあります。
例えば同じテーラーメイドのUTでも、M2レスキュー(前項の写真)はグースネック、グローレF2レスキュー(上の写真)はストレートネックで、ネック形状が違うわけです。
基本はアイアンが得意ならグースネック、FWと同じように払い打つならストレートネックを選ぶのがセオリーです。
ネック形状が違うと打ち方も変わってきます。
グースネックであれば真ん中にボールを置きアイアンを打つようなイメージが必要です。
ストレートネックの場合はボールを左側に置きFWのように払い打つほうが上手く打てるでしょう。
この特性を理解せずに何となくクラブを選ぶと、やさしいはずのUTが相性の悪い難しいクラブになってしまうかもしれません。
UTを複数セッティングする場合は、ネック形状は統一したほうがスイングを変えずに済みますので、ゴルフが簡単になると思います。
あとは、よりこだわりたいなら3番UTはFWに近いストレートネック、4番UTはグースネックを選ぶというのもアリかもしれません(個人的にはあまりおすすめはしませんが……)。
ゴルフショップなどでUTを選ぶ際はロフト角と合わせてネック形状にもこだわれば、より自分に適した1本に出会えるかもしれませんね。
正しい知識と自分のスイングの特徴を理解してUTを選びましょう。
そうすればあなたが選ぶUTはラウンド中に強~い味方になってくれるのは間違いありません!
それでは。