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ゴルフクラブ

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【宮里藍引退記念】2ボール・パターを再評価してみた!

皆さんは2ボール・パターをご存知でしょうか?

2001年に発売され、宮里藍プロやアニカ・ソレンスタムが使用したことで爆発的な人気を得たパターです。

2ボール・パターは発売以来17年間、フェース素材やネック形状などさまざまなバリエーションが発売されましたが、基本的な形はほとんど変えずに販売され続けています。

それだけ完成度が高いパターだということです。

今日は改めて2ボール・パターの歴史と価値を検証してみたいと思います。

始まりはNASAだった?!

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2ボール・パターは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究者であったDavid Perz(デーブ・ペルツ)により発案されました。

デーブ・ペルツは元学生のトップゴルファーで、あのジャック・ニクラウスと同学年。

大学選手権で何度も対戦したのですが、通算成績は0勝22敗で一度も勝てなかったそうです。

ペルツはプロゴルファーになるのをあきらめ、大学の物理学科を優秀な成績で卒業、NASAに就職します。

そしてアポロ計画に携わる一方、仕事の合間に革新的なゴルフ練習用具を自宅で開発していたのです。

3ボール・パターで特許取得

ペルツは1980年代に「3ボール・アライメントシステム」という画期的なアイデアを提唱し、特許を取得しました(U.S.Pat.#4688798)。

この現物の写真を見ると、パターフェイスの後方にダミーのゴルフボールが3つ並んでいるという奇妙なシロモノです。

白い球を一直線に並べる事で、カップに対して真っ直ぐに構えやすいというのが特徴でした。

しかし最初のスリーボール・パターはあまりに奇妙な形だったため、USGAがゴルフ用具規則に抵触する可能性を指摘しました。

ペルツ自身もこのパターを市販するのは難しいと考えていたようです。

それを救ったのがパター専門メーカーであるオデッセイ社でした。

オデッセイは2001年にペルツからこの特許を買い取り、USGAと粘り強く交渉を重ねて2ボール・パターの正式な認可を勝ち取ったのです。

実際にツーボールを構えてみよう

それでは実際に2ボール・パターをアドレスしてみましょう。

白い球を3つ並べて構えると、視覚的に大きな安心感が得られます。

練習場では写真のように、パターの後ろにもう一球置いて、計4つの白い球を並べてみてください。

そしてバックスイングで右の球を後方に転がし、次にダウンスイングで左の球を前方に転がします。

これでネオマレット型パターの理想のヘッド軌道である「真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出す」を簡単に実践することができます。

2ボール・パターをスイングすると、二つの白い円が左右に揺れる残像となります。

この「ぼんやり感」がパッティングの緊張感を和らげ、球の芯を打てるという自信につながるのです。

難しいテクニックは必要ありません。3つの白い球が並ぶように構えて、その通りに打つだけです。

これで貴方も、宮里藍プロのように方向性の良いロングパットを打つことができるようになります。

赤い2ボール・パター、なかなか侮れない実力です。

皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。