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ゴルフクラブ

風と草の大地

打音・打感の正体とは?「柔らかい」のがいいって本当!?

皆さん、ゴルフクラブのインプレッションを見ているとあることに気が付きませんか?

メーカーの公式動画でのプロの感想からアマチュアの感想まで、ほぼ必ずと言っていいほど出てくるワードが「打感が良い」「打音が良い」って言葉です。

今回はこの言葉について考察していこうと思います。

そもそも何が「良い」の?

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正直この「打感が良い」「音が良い」という言葉に自分は強い違和感を覚えております。

打感であれ打音であれ何をもって良いのか? 「良い」という言葉の反対は当然「悪い」となりますが、じゃあ悪い打感や打音ってどんなものか説明できる人はいるのでしょうか?

おそらく世間一般的には、プロゴルファーのインプレッション動画にあるような「柔らかい」という言葉が、ドライバーであれアイアンであれ「良い」と言われていると思われます。

打感は打音?

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余談なんですが、ミズノやブリヂストンの研究によると「打感」というのは耳から入ってくる「打音」が多くの要因となっているようです。ピンも「打感の良し悪しに素材は関係ない」と公式見解を出しています。

実験によると、ゴルファーに耳栓を付けて打ってもらうと、ほとんどのゴルファーが打感を感じないという実験結果になったようです。

練習場でこんな経験ありませんか?

アイアンで今日イチいい球を打ったのに、同時に近くでドライバーを打った人がいて異常に打感が変に感じることがあると思います。

自分も結構経験しているのですが、打感というのは手に伝わってくる感触よりも、耳から入ってくる音のほうが要素としてはウェイトが大きく、音の質によって打感が大きく変わるようです。

ヤマハなんてモロに楽器メーカーなので、良く研究されているのか爽快な打音がしますよね。

ドライバーの打感、打音について

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ここではドライバーの打感と打音について見てみましょう。

昨今のドライバーはフルチタン製かカーボンコンポジットとなっていて、打感打音ともに本当に多種多様になっています。

各メーカーがヘッド内にサウンドリブを配置するなど、飛距離や方向性だけでなく打音にもしっかりこだわって設計しています。

ではドライバーの「良い打感」って何でしょう?

世間一般的には、プロモデルに多い落ち着いた「バシッ」という感じの打感打音が好まれ、その他にゼクシオなどに代表される爽快な金属音を好む人がいると思います。

逆に「悪い」とされている打音を調べてみると、金属バットのような、強烈に「カキーンッ」と鳴り響く打音は敬遠される傾向にあるようです。

アイアンの打感、打音について

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続いてアイアンの打感と打音について見てみましょう。

おそらく自分の予想と一般的な見解で同じだと思います。

「良い」とされているのはマッスルバックアイアンに代表される、ボールが吸い付くような打感を良しとしているのではないでしょうか?

製品プロモーション(インプレッション)でもほぼ100%この言葉が出てくると思います。

「打感が柔らかい」

それほどまでに日本人はアイアンに柔らかい打感を求めているのだと思います。

そこからキャビティ→ポケットキャビティ→ぶっ飛びアイアンになるにつれ段々と弾き系の打感打音になって嫌われる傾向にあると思います。

一部メディアではぶっ飛び系アイアンの打感をストレートに「悪い」と表現しているものも見たことがあります。

打感打音の好みは三者三様、十人十色

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ストレートに私個人の考えを言います。

【打感、打音の良し悪しは人それぞれ異なって当たり前。他の人の意見なんて参考程度で鵜(う)呑みにはしない】

誰が何と言おうと自分はこの考えは変わらないと思います。

プロが良いと言っていた、Youtubeで良いって言っていた、お店の人が良いって言っていた、友達が良いって言っていた。

これは全部その人が「良い」って感じているだけ。「自分」と「良いって言った人」とで感覚や好みは異なって至極当然です。特に製品プロモーションでは「悪い」なんて言う訳ないんです。

ドライバーに置き換えてみましょう。

先述した良い音は確かに好みの人が多いかもしれません。ただ、金属的な弾き感がないと飛んでいる気がしなくて嫌いという意見も一定数いることは間違いないです。

最近のクラブで例えるとキャロウェイがわかりやすいと思います。

「エピックの音は嫌いだけどマーベリックは良くなった」って意見を聞いたことはありませんか? 自分は嫌ってほどいろいろな人から聞きました。

確かにその人にとっては良いって思ったのかもしれませんが、人によっては飛んでる気がしないって思った人もいるかもしれません。

アイアンでも同じようなことが起きています。

マッスルバックアイアンのインプレッションでは「とにかく打感が気持ちいい」となり、キャビティバックでは製品紹介で「打点位置後方を肉厚に設計してソフトなフィーリングに」と、とにもかくにも打感を柔らかくすることが正義のようになっていますが、ある程度弾き感が欲しいという人も一定数いるのも事実です。

ちなみに自分もドライバーに関してはガッツリ金属系の打音が大好きです。

ナイキのサスクワッチ、エスティバンのES460シリーズ、カムイのTP-07に代表される爆音系でも問題なしです。

やっぱり音が大きいほうが飛んでいる気がします。

でも、バシッって音だって嫌いな訳ではないんです。どっちが好きかって聞かれたらデカい音が好きです。

自分の好みを貫いて!

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ゴルフというスポーツを楽しんでいるほとんどの人はプロフェッショナルではなくアマチュアです。

もちろんアマチュアゴルファーでも競技志向の人は1打を競っていると思いますが、友達同士でしかゴルフをしない人にとっては、ゴルフクラブはスコアを出すだけの道具じゃなく、所有欲を満たす物でもあります。

あまりゴルフが上手くなくても、カッコいいからって理由だけでマッスルバックアイアンを使う人も大勢います。

スコアを優先せずゴルフを楽しみたいってスタンスならマッスルバックを使うには十分過ぎる理由です。

打感や打音に関しても同じです。

自分が好きな打感打音なら突き通していいんです。時には他の人に「それ○○じゃない?」って批評もあるかもしれません。でもそんなこと気にしなくていいんです。

そう、自分が満足していれば!