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デシャンボーやファウラーで人気上昇中のコブラ「SZ」を試打!【動画あり】
一時は日本国内から撤退も考えられ、ほとんど認知されていなかったメーカー「コブラ」。
しかしここ最近かなり人気を博しており、今回のSZシリーズからはかなり売れているそうです。
徹底的にスピードを追求
このシリーズはクラブスピードを徹底的に追求したドライバーです。
6つのスピードゾーン「パワー」「強度」「低重心」「軽量」「空気抵抗」「安定性」を徹底的に追求し、最大飛距離を生み出します。
パワーゾーン
ゾーンその1「パワーゾーン」。
その名の通りパワーを求めた部分です。ボールへ推進力を与えるための最大のエンジンであるフェースについてのテクノロジーです。
コブラ独特の精密で正確な鍛造製法CNCミルド加工をフェース全面に施し、「インフィニティフェース」と名付けられたフェースはミスヒットにも寛容で、最大の飛距離に常につながるパワーをもたらします。
強度ゾーン
ゾーンその2「強度ゾーン」。
これはボディのシャーシともいえる骨組みのことです。
チタン製でT字型の「チタンT-BARスピードシャーシ」と名付けられた、高い強度と軽さを兼ね備えたスピードシャーシが低重心化に大きく貢献しました。
またその形状からインパクト時の安定感が増し、しっかりとボールをとらえることができます。
軽量化ゾーン
ゾーンその3「軽量化ゾーン」。
重たいものは速く振れません。スピードを出すためには軽さが必要です。
このクラブは表面積のなんと50%をカーボンファイバー素材で覆われており、非常に高い剛性を保ちながらも、その軽さゆえに極限までに低重心化に貢献しています。
この軽量化は次項の低重心にも大きく作用しています。
低重心ゾーン
ゾーンその4「低重心ゾーン」。
低重心化を図るため、多くのウェイトをソール後方へ配置する手法は他のメーカーも多数採用しています。
テーラーメイドもよく「後方に巨大なウェイトを配置しました」とプロモーションしていますね。
このモデルもなんとソール後方に69グラムものウェイトを配置しており、先述したカーボンボディと相まって究極の低重心化を図ってます。
実際コブラから過去に発売された「KING LTD」というモデルは、これ以上重心が低いモデルは存在しないとも噂されたほどで、メーカーの高い技術力が見え隠れします。
空力ゾーン
ゾーンその5「空力ゾーン」。
もはや昨今のクラブ設計において「空力」はまったく無視できないことになっています。
いかに空気抵抗を抑えヘッドスピードに還元できるかが設計家の腕の見せ所となっています。
フェースの反発もほとんど限界値になっているので、今度は何とかしてヘッドスピードというエンジンの出力を上げようとしています。
このモデルも例に漏れず、徹底的に空力を研究しています。スピードバック形状と呼ばれる空力デザインが整流効果を高め、安定したヘッドスピードを実現しています。
安定性ゾーン
ゾーンその6「安定性ゾーン」。
最後の分野が安定性となっています。最近は「飛ぶ」は当然のこと、「オートマチック」なクラブがかなり人気を博しています。
少し前だとピンのG400 MAX、最近だとテーラーメイドのSIM MAX、オノフのAKA RD5900辺りが注目を浴びています。
コブラのSZシリーズも安定性をしっかり求めています。
このモデルのこだわりは「広く低く」となっています。
クラブのピンポイントだけ低くするような設計ではなく、幅の広いフォーミュラカーのように低い位置に幅広く重量を配分して安定性を向上させました。
これによってオフセンターヒット時もブレが少なく、安定した弾道と飛距離をもたらすことが可能となりました。
スペックは?
基本ロフトは9度と10.5度の2種類です。
デシャンボー選手のような5.5度はUSサイトを見ても見当たらないので、プロ専用の特注かと思われます。
スリーブの調整機能でプラスマイナス1.5度ずつ変更できるようです。
ロフト別専用設計なのか、9度と10.5度でライ角が異なるのが面白いところですね。
純正シャフトも2種類、フジクラ製のスピーダーとグラファイトデザイン製のツアーADがあります。
その他のカスタムシャフトは発売当時の最新シャフトですね。
ラウンドデータも取れる
このクラブの面白い点は、グリップエンドには、Arccos(アーコス)センサーが挿入されていることです。
※45.25インチモデルにのみ
スマホの専用アプリと連携して各ショットのデータを細かく残すことができます。
どれくらい飛んだ、どこに飛んだ等の細かい情報がデータとして蓄積されるので、スコアアップにも一役買いそうです。
最後に私の試打動画をどうぞ
動画内で使用している物は、すでにオリジナルにカスタムされた物でした。
ヘッドはKING SZ SPEEDZONE 10.5度、シャフトは三菱のTENSEI AV ブルー60グラム台のSフレックスです。
またウェイトも多少軽いものに変更されていました。
はじめにヘッドスピード50メートル/秒(m/s)、続いて45m/s、最後に前後のウェイトを入れ替えて50m/sで打っています。
かなり強い球が出るため、よほど力に自信がない場合は10.5度を選択することをお勧めします。9度は最低でもヘッドスピード50m/sはほしいです。。
パワーのある人、バックスピン過多で悩んでいる人はぜひ選択肢の一つに加えると良いと思います。