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クレンショウ木村

プロギア2020年新製品「RS5」シリーズ試打インプレッション!!

さて、今回は、2020年8月に発売されたプロギアの2020年新製品「RS5」シリーズの試打インプレッションです。

今回のRS5は、RSシリーズ5代目のドライバーということで、名付けられました。

歴代RSシリーズを使ってきたので、今回のRS5は、従来のモデルとどう違うのかということを含めて、性能テストをしたいと思います。

目次:
1:RS5シリーズの特長
2:RS Fドライバー、RS5フェアウェイウッドの試打インプレッション
3:まとめ

新製品RS5シリーズの特長

2020年モデルとしてドライバー3機種、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン2機種、ウェッジ、ボールというフルラインアップが新たに発売されました。

RS5シリーズは、このうちのドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティといったウッド類になります。

ドライバーのRS Fモデルの原型ですが、昨年の10月に小平プロがプロトタイプドライバーとして、初めて使っています。

その後、2020年になってから、このRS Fベースのプロトタイプが4つほど登録されています。

R&Aに申請されているドライバーは、それぞれの違いは微妙な変化です。このプロトタイプは、付け替えできる錘がやや前方と後方の2個付いていましたが、実際に市販されるモデルでは、後方のみとなっています。

これはおそらく、一般的に使う方のヘッドスピードを考えた時に、低スピンになり過ぎないようにということではないかと思います。

構造的なところで言えば、RS Fドライバーのクラウンは、カーボンクラウンになっています。

構えた感じは、きれいなスクエアフェースで、どちらかと言えば、少しオープン気味にも見えます。また、フェース面が構えた時に捻じれていないので、ターゲット方向にフェース面がまっすぐ向いているように感じます。

この辺りは、かなり構えやすくなっています。

フェースですが、前作と比較すると少しフェース上部のラウンドが滑らかになって、ややディープフェースくらいに変更されています。

このフェースデザインは、2016年のRSドライバーから2018年モデルまで踏襲されていましたが、今回大きくデザインが変わったところですね。

今回の新しい機能としては、「CNC MILLED(ミルド)」とフェース面に刻印が入っているように、フェースの内部をミーリングで削って、より精度が高いフェースを実現しています。これにより、高初速エリアが拡大しています。

フェアウェイウッドに関しては、ドライバーと同じくカーボンクラウンを採用しています。

前作モデルは、マレージング鋼のボディとフェース面でしたが、クラウンを軽量化しています。

さらに、大きな溝をソールに入れていて、テーラーメイドの過去のフェアウェイウッドの名器「ロケットボールズ」の初期のソールみたいになっています。

このロケットボールズは、かなりの飛距離性能があったので、この部分を取り入れたということでしょうか。

最近では他社も含め、多くのメーカーでこのようなソールの溝が採用されています。

RS Fドライバー、RS5フェアウェイウッドの試打インプレッション。

早速打ってみました。

まず、一番初めに感じるのが打感です。

前モデルの2018年RS Fは、少し金属的な弾き音が感じられて、ボールが飛んでいく時に感じる爽快感がありました。

今回のRS Fの打感はかなり柔らかく、歴代モデルと比較しても最高の打感です。インパクトの瞬間、一瞬ボールがつぶれて飛んでいくフィーリングがあり、あっという間に離れていく感じはしません。

そしてやはり、左に行くイメージはまったくなく、ドローもフェードもどちらも打ちやすいモデルに変わっています。

2018年モデルの場合、フェードを打つ時は、明らかにフェードを意識したアドレスに変えて、スイングもフェード用のスイングみたいに打っていましたが、今回のRS Fについては、2018年モデルほど極端に意識しなくても、少しフェードのイメージとか、少しドローのイメージで、弾道のコントロールができるように変わっています。

この辺りは、フェース面のまっすぐな面と、CNCミルド加工が効いている感じがします。

スピン量は結構少なめで、アゲンストでも吹き上がるような弾道は一切なかったですね。

あと、飛距離ですが、打感がいいとどんどん振れる感じで振りやすく、2018年モデルよりも、飛んでいますね。構えやすく、打感もよく飛んでいるので、これは大きくモデルとして変わったという感じがします。

フェアウェイウッドですが、フェースの厚みが厚過ぎず、薄過ぎずということで、フェアウェイからでも、ティーアップでもどちらも対応できる絶妙なサイズですね。

フェアウェイウッドもフェース面がCNCミルド加工で、打った時の打感がまたすごくいいですね。柔らかい打感ながら、ボールも上がりやすく、強いボールで飛んでいきます。

ボールのつかまりも、ニュートラルで構えたフェース面通りにボールが飛んでいく印象ですね。このフェアウェイウッドも、フェース面のゆがみが感じられないので、フェース面をターゲットに向けて構えると、方向性良く飛んでいきますね。

まとめ。

RSシリーズでも大きく変わったということで、RS5というモデルに変わったこともよくわかりますね。

特に今回のモデルは、フェース面のCNCミルド加工による高初速ゾーンの拡大など、かなり攻めているなという印象を持ちますね。

それと、もう、そんなに新しい機能がないとか、進化しないという思いを変えるくらい、いろんな部分で良くなっています。

飛んで曲がらないけど、構えた感じがしっくりこないとか、打感が硬いみたいなこともなく妥協せずに、出来上がったクラブだと思います。

プロギアの本気度が見える今回のRS5シリーズ。

皆さんにもぜひ、一度打ってほしいですね。