ゴルフクラブ
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
データあり!新ツアーB X/XSボール 新旧モデルを徹底比較!!
ブリヂストンスポーツの新しいゴルフボール「TOUR B(ツアーB)X/XS」が2020年2月21日に発売されました。
「ツアーB XS」はタイガー・ウッズも使用しており、年々シェアを伸ばしてきましたが、待望のリニューアルです。
私は旧モデルの「ツアーB X」(2017)をエースボールとして長らく使用してきましたが、今回のリニューアルでどのような変化があったのか、超高性能計測器「フライトスコープX3」を使用して新旧モデルを比較してきました!
トッププロのように打点が安定している訳ではありませんが、それがむしろアマチュアゴルファーにっとってリアルなデータの差になると思います!
ぜひボール選びの参考にしてください!
目次
ツアーB X/XS 新旧モデル比較方法
1.計測器:フライトスコープX3
2.比較ボール:旧ツアーB X(2017)、旧ツアーB XS(2017)、新ツアーB X(2020)、新ツアーB XS(2020)
3.比較クラブ:SW(58度)、7番アイアン(34度)、ドライバー(M6)
4.比較方法:各3球のデータ平均
5.比較順序:旧ツアーB X→新ツアーB X→旧ツアーB XS→新ツアーB XS
5.ヘッドスピード目安:ドライバーで48メートル/秒程度
なるべく同じようなスイングで振れるように、極端に強く振ったり、上から打ち込んだりせず、ゆっくり大きなスイングを心掛けて試打しました!
ツアーB X/XS 新旧モデル比較 サンドウェッジ編
まずは、準備運動がてら、サンドウェッジでの比較です。
使用したクラブは、クリーブランドRTX 4 FORGED ウエッジ(58度・ダイナミックゴールドS200)です。
■試打インプレッション
まずはいつも使用している旧ツアーB Xから打ち始め、新ツアーB Xへと移ります。
打感や打った瞬間の初速やボールの高さはあまり変化を感じませんでした。思わず、「全然違いがわからない……」とボヤいたほどです(笑)。
気を取り直して旧ツアーB XSへボールをチェンジ。やはり打感は圧倒的に柔らかいですね。ボールが潰れた感じがよく伝わってきます。
最後に新ツアーB XSを打ってみると、相変わらず打感は柔らかいのですが、旧ツアーB XSと比較すると少し潰れた中に芯を感じました。
■データ比較
驚いたことに、バックスピン量や飛距離に大きな違いはありませんでした。スピンをかけにいっていないというのもあると思いますが、Xシリーズが健闘しています。
新旧の違いとしては、打ち出し角が高くなっていますね。X、XSともに、新旧で2度程度変化がありました。
次世代「REACTiV(リアクティブ) ウレタンカバー」の効果が表れていそうですね。
添付データでは見えにくいのですが、一番大きな差としては、
・新X→距離がバラけにくい
・新XS→方向がバラけにくい
という違いがありました。
サンドウェッジのような短いクラブでは、縦のバラケは大きくても5ヤード程度ですので、サンドウェッジでの比較では、方向性抜群であった新ツアーB XSが一歩リードという感じです。
ツアーB X/XS 新旧モデル比較 7番アイアン編
マイクラブであるミズノMP5(シャフト:モーダス125S)を使用しての試打です。
■試打インプレッション
サンドウェッジと同様、まずはいつも使用している旧ツアーB Xから打ち始め、新ツアーB Xと移ります。
やはり、旧ツアーB Xと新ツアーB Xの違いがわかりません……よっぽど鈍感なのでしょうか……?
新ツアーB Xから旧ツアーB XSへ移ると、さすがに柔らかさでは圧倒的な違いを感じましたが……。
しかし! 新ツアーB XSにボールを変更すると、フィーリングが激変しました!!
相変わらず「潰れる」感覚はあるのですが、そこから「バッ」とボールが飛び出していく感覚がありました。
潰れた分、ものすごい勢いでボールが戻りながら飛び出して行く感覚は、3球とも感じることができました。
■データ比較
サンドウェッジと比較すると、XとXSシリーズにスピン量で違いが見えてきました。やはりXSのほうがバックスピン量が増えてきますね。
ただ、新ツアーB Xのバックスピン量は旧ツアーB XSと同様まで増えてきています。
スマッシュファクター(ミート率)はそれぞれ、新ツアーB X、新ツアーB XSがいい数字でしたので、「大径ハイドロコア」と「ハイスピード・インナーカバー」の効果が出ていますね。
7番アイアンの比較でも新ツアーB XSが一歩リードです。
ツアーB X/XS 新旧モデル比較 ドライバー編
まあ、アイアンは新ツアーB XSが有利だろうなと思っていたので、ここまでは順調にボールの王道進化を感じることができていました。
しかし、いくらアイアンが良くても、ドライバーが飛ばなかったり、曲がりまっくてしまっては、ゴルフが楽しくありません。
アイアン試打で体が温まってきたこところで、ドライバーでの試打を開始しました!!
■試打インプレッション
打った手応えとしては、旧ツアーB Xと新ツアーB Xの違いがわかりませんでした。
また、サンドウェッジ、7番アイアンと同様、新ツアーB XSは柔らかさの中にも芯を感じることができます。
打っていて気持ちい打感です! 旧ツアーB XSは打感が軽過ぎたのですが、新XSはちょうどいいですね!!
■データ比較
この日はヘッドがダウンブローに入り過ぎていたので、ちょっとバックスピン量が増えるデータになってしまいましたが、驚いたことに新ツアーB XSが一番安定して飛ぶ結果になりました。
もう少しバックスピン量は減らすことができますので、さらにトータル飛距離では差が出てきそうです。
どのボールでもドローが強く出やすかったのですが(これはその日の調子によるものです)、そんな中でも新ツアーB XSは着弾点が安定しています。
まさかの、ドライバー部門でも新ツアーB XSが勝利です!!
ツアーB X/XS 新旧モデル比較 まとめ
旧ツアーB Xと旧ツアーB XSではドライバーの飛距離やスピン量に大きな違いがあったので、今回も新ツアーB Xがエースになると考えていました。
ところがどっこい、全部門で新ツアーB XSがいい結果になったことに大きな驚きを感じました!
そしてさらに、方向性でも新しいXSが一番安定しているという結果です!!
飛んで、曲がらなくて、スピンが効いて、柔らかい!!
新ツアーB XS、最高です!!
さすがにタイガー・ウッズが使用しているモデルですね!
新ツアーB XSは、旧ツアーB Xの上位互換ボールという印象を受けました。
私のように、旧TOUR B Xがエースだった人も、自動的に新ツアー B Xを選ぶのではなく、新ツアー B XSもぜひ試してほしいと思います!!
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