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ロマン派ゴルフ作家の篠原

新・貧打爆裂レポート『ミズノ RB』シリーズボール

今回の貧打爆裂レポートは、2019年3月2日に発売されたミズノ『RB』シリーズボールです。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。根本から新しくなったという3種類のボールについて徹底的にテストしました。

動画も含めてレポートします。

ツアーボールとしての完成度の高さに驚いた!

ミズノ 『RB』シリーズボールは3種類です。

『RB TOUR』『RB TOUR X』『RB 566S』は、いずれも一から作り直した新しいボールということです。

『RB TOUR』『RB TOUR X』は、名前の通りツアーボールです。

男子ツアープロだけではなく、契約選手には女子ツアープロもいますので、広い範囲のヘッドスピードに対応したボールになっていると期待しました。

「C-Dimple」という、底を平らにしたことで空気の抗力を減少させるディンプルを採用して、4ピース構造でロングショットは低スピン、ショートショットは高スピンになるように作られているということです。

ツアーボールはショートゲームでのこだわりに応えてくれることが重要です。まずは、練習グリーンでパットをしました。

『RB TOUR』『RB TOUR X』共に、弾きが良いのです。

打音は高音なのですが、音量は控え目なのです。パットがショートしがちなゴルファーが好むチューニングです。

短い距離から長い距離まで同じ感覚でパットすることができます。これもツアーボールには重要なポイントになります。

個人的には、打音は『RB TOUR X』が好みでしたが、打った感じは『RB TOUR』のほうが良い結果が出ました。

まずは『RB TOUR X』からラウンドテストしました。

ミズノのボールは飛距離性能に劣ると思っていましたが、ツアーボールとしてはトップレベルに飛距離が出ます。

ドライバーやフェアウェイウッドは低スピンで前に行こうとする強弾道のボールが打てて、飛距離性能を楽しめますが、ショートアイアンではスピンがしっかりとかかりますし、アプローチでのスピン性能もツアーボールとして十分です。

『RB TOUR X』は、良かったです。特に良かったのは、ボールの弾道です。打った打音や手応えと弾道が気持ち良くリンクするのです。

上手くなった気分を味わえるボールです。ヘッドスピードが速いゴルファーは、より機能を堪能できるような気がしました。

さらに驚かされたのは『RB TOUR』でした。

フルショットでは『RB TOUR X』より、打ち応えが少し軟らかく、フェースに乗る感じがします。

飛距離に関してはほぼ同じですが、ドライバーに関しては、少しランがあるシーンもありました。

ミズノの説明では『RB TOUR X』のほうがアプローチのスピン性能が高いということでしたが、『RB TOUR』のほうがスピンがかかりました。

アプローチのスピンのかかり具合は、この2年ぐらいでテストしたすべてのボールの中で一番でした。

女性にも打ってもらいました。信じられないと本人が驚いた30ヤードぐらいからでも3バウンドぐらいで止まるアプローチは、ちょっと異常な感じすらしました。

僕の場合、50ヤードのアプローチで受け斜面に落ちたボールがスピンでグリーンを出てしまうことがありました。

アプローチでスピンをかけたいゴルファーにとって、『RB TOUR』は絶対にオススメです。

ボールとしての総合力が高い『RB566S』!

動画を見てください。

『RB TOUR』と『RB TOUR X』は、ツアーボールっぽい打音で、初速の速さも感じてもらえると思います。

続いて『RB 566S』です。

「D-Dimple」という新しいディンプルが目立ちます。

ディンプルの中に、プチディンプルという1.3ミリの小さなディンプルが入っているからです。それらを合計するとディンプル数は566個になるというわけです。

このディンプルの効果で、空気の抗力を減らして、落ち際にもう一伸びするということです。

『RB 566S』は、一般のゴルファー向けのボールです。3ピース構造で、カバーはアイオノマーです。

打つ前はディスタンス系のボールを想像していましたが、2ラウンド使って、ツアーボールのようだと思いました。

飛距離性能はトップクラスです。打感は軟らかめで、潰れ感もあり、ドライバーとフェアウェイウッドは気分良く飛びます。

アイアンは、ツアーボールには負けますが、スピンはしっかりとかかります。

僕はカラーボールが苦手で、評価しづらいという理由で、過去に一度もテストをしませんでした。

『RB 566S』は、オレンジカラーが用意されていたので、ビクビクしながら試打しました。しかし、途中からまたく気にならなくなりました。『RB 566S』が使いやすかったからです。

一番良かったのは、曲がりにくいところです。安心して打てました。

ミズノのボールはイマイチだと考えているゴルファーは多いと思います。正直に書くと、僕もその一人でした。常に何かが足りない感じがしていました。

しかし、今回の『RB』シリーズの3種類のボールは、どれか一つでも良いので使ってみることをオススメします。

良いボールは1ホール、もしくは3ホールで良いところを実感できます。細かいこだわりに合うかどうかも、我慢することが少なければ、すぐにわかります。

『RB』シリーズのボールは合計すると7ラウンド使用しました。わからないことがあったからではなく、使用ボールとして相応しいかを見極めるためでした。

出来の良いボールでゴルフをするのは楽しいですし、スコアも良くなります。ミズノの底力を結集させたボールはスルーすることなく、試すべきです。