Gride

ゴルフクラブ

Gridge編集部

PRGRの“ギリギリ4兄弟(?)”を徹底比較試打してみました!

こんにちは、Gridge編集長のじゅんやあくです。仕事がいろんな意味でギリギリです。

さて、“ギリギリ”といえば、「フェース面の反発をルール適合内“ギリギリ”にしました!」ということを主張するドライバーが最近増えてきていますが、そのハシリは、PRGR(プロギア)のRSシリーズと言っても差し支えないでしょう。

そのRSシリーズ、昨年発売されたRS、RS Fに加え、今回RS EとRS REDとラインアップが拡張されたので、早速納得するまで打ち比べてみました!

(取材協力:スタジオCGA)

ところで、RSシリーズって?

この4機種に共通する大きな特徴は、2点あります。

ひとつは、クラウンの上下をできるだけ対称に設計することで、均一にフェースがたわむようにし、効率よく初速アップにつなげる「新Wクラウン設計」。

もうひとつは、スイングタイプやスキルによってバラつく上下左右の打点の慣性モーメントを大きくし、ミスヒットしても初速の落ち込みを最小限に抑える「Wモーメント設計」。

このWデザインにより、フェースの広い範囲で高初速が得られるドライバーになっているようです。

試打クラブのスペックは、以下の通りです。
・RS F、RS、RS E:ロフト9.5度、純正シャフトSR(M-40)
・RS RED:9.5度、純正シャフトS(M43)

RS RED以外の3機種では標準的なスピン系のボールを、RS REDでは標準的なディスタンス系のボールを試打で使用しました。

弾道計測には、「GC2」を使用しました。

各クラブの詳細についてはPRGRさんの公式サイトでご確認ください!

「叩いても左に行かない」RS F

それでは、早速試打した感想を述べていきましょう。

ちなみに私は、ヘッドスピード42メートル/秒(m/s)のフッカーです。

最初に試打したのは、RS Fです。

「F」はフェードを意味していて、この4本の中ではもっともつかまらない、いわば「叩いても左に行かない」タイプのドライバーです。

結論から言うと、フッカーの私にはこれが一番合いました。

左に行かない安心感から思い切って振れますし、普段あまり超えない初速60m/sを何度も超えました。

金属的なやや硬めの打感で、いかにも初速が出てそうな手応えがあります。ちなみにこの打感は、RS、RS Eもほとんど同じでした。

スピン量も、フェードの割に多過ぎず、キャリーを稼いでくれているのが分かります。

もっとも良かった弾道は、ヘッドスピード41.4m/s、初速60.1m/s、ミート率1.45、バックスピン量2200rpm、弾道高さ27ヤード、キャリー飛距離225ヤード、トータル飛距離250ヤードでした。

「適度につかまって適度に上がる」RS

次に試打したのはRSです。

こちらは、RS Fよりもはっきりとつかまりやすいです。逃がすように打っても薄いドローになるような感じです。

私が普通に打つと低スピン過ぎてドロップの恐れがあるくらい、低スピン弾道が簡単に打てます。

ただこれは、私が極端なフッカーのせいなので、多くの人にとってはRSのほうが合う可能性が高いでしょう。

もっとも良かった弾道は、ヘッドスピード42.7m/s、初速61.8m/s、ミート率1.45、バックスピン量2000rpm、弾道高さ18ヤード、キャリー飛距離216ヤード、トータル飛距離249ヤードでした。

ちょっと振りにいった時のデータのため弾道の高さがあまり出ませんでしたが、低スピン弾道が打ちやすいことがわかると思います。

「とにかく上がる! つかまる!」RS E

今回新たにラインアップに加わった、RS Eです。

“E”は“Easy(やさしい)”の意のようで、ゴルフクラブでやさしいというのは、つかまりやすく上がりやすいことを指すことがほとんどですが、まさにその通りの試打結果となりました。

私が思い切りスライスを打とうとしても、ちゃんと球がつかまってしまうというクラブでした。

世の中の、球がつかまらなくて上がらないゴルファーにとっては福音のようなドライバーだと思います。

もっとも良かった弾道は、ヘッドスピード41.9m/s、初速60.7m/s、ミート率1.45、バックスピン量2125rpm、弾道高さ30ヤード、キャリー飛距離229ヤード、トータル飛距離254ヤードでした。

思い切りスライスを打とうとしてこの弾道ですから、いかにこのクラブが上がりやすく、つかまりやすいのかがわかると思います。

「低ヘッドスピードでもつかまる!」RS RED

最後に試打したのが、RS REDです。

こちらは軽量モデルということもあり、ヘッドスピードを40m/sに落として試打しました。

通常、ヘッドスピードは速くなればなるほど球がつかまりやすくなるものなのですが、ヘッドスピードを落としても十分につかまりやすかったです。

打感に関しては、ほかの3モデルよりもより甲高く、より大きく爽快な音で、耳からも飛んでいる感じが受け取れます。

もっとも良かった弾道は、ヘッドスピード40.0m/s、初速57.9m/s、ミート率1.45、バックスピン量2000rpm、弾道高さ16ヤード、キャリー飛距離189ヤード、トータル飛距離223ヤードでした。

ヘッドスピードを抑えて振ったせいか、弾道の高さがあまり出なかったので、ヘッドスピード40m/s以下の人はロフト10.5度も視野に入れたほうがいいかもしれません。

あなたに合うモデルが必ず見つかるRS4兄弟!

上記動画で、新登場のRS EとRS REDを紹介しています。

さて、この4本。

どのモデルも構えやすいルックスに仕上がっているにも関わらず、ここまで正確の違うヘッドに仕上がっているのは見事です。

まとめると、RS E、RS、RS Fの3機種は、この順番でつかまりやすく、上がりやすくなっています。

RS REDはほかの3機種と比べて軽量なので、ちょっとヘッドスピードが遅めの人が、つかまえて飛ばせて最大飛距離を出しやすくなっています。

見た目は似ていても性格がまったく違うこの4兄弟なので、あなたにぴったりハマる1本がきっと見つかるはずです!