初心者
おっ3
スライス一辺倒でも70台は出ます!~後編~
まずは、ネイションワイドツアー時代には422ヤードも飛ばしたと言われているバッバ・ワトソンの気持ちのいいティーショットをご覧ください。
バッバの持ち球は『スライス』と言ってもいいほどの左曲がりです(バッバ・ワトソンはレフティなので)。
バッバ・ワトソンは191センチ、ダスティン・ジョンソンは193センチと、2人のフェードヒッターは確かに大柄ではありますが、標準体型でも『スライス』で距離を伸ばし、狙いを定めたアイアンショットを身に着けることは可能と思います。
リラックスした上体の高速ターン!
バッバ・ワトソンは、身長こそ191センチと大柄ですが、上腕は細く、腰回りもほっそりとしています。筋力だけで飛ばしている訳ではなさそうです。
また、プレショットルーティーンの1つですが、上下のワッグルでクラブヘッドがフワフワと動いていることから上体は脱力していることがわかります。
いざバックスイングに入ると、柔軟性を生かした大きなスイングアークで身体を捻り上げ、オーバースイングと言ってもいいほどヘッドは垂れ下がります。
リラックスした上体の高速回転、腕を長く使い遠心力を最大限に活かすこと、さらにインパクトまでの助走距離が長いことが相まってクラブヘッドはどんどん加速します。
ここで小細工はせずに振り抜くと世界レベルのパワーフェードが生まれます。
腕は、身体の回転を伝えるだけです。頭の位置さえ動かさないようにすれば、腕の余計な動きは削がれます。
『スライス』で飛ばすならば、腕力ではなく回転する速さが必要! ということだと思います。
ラフにも強い!
クラブヘッドが上から入り、急激なフェースターンをしないという『スライス』特有のクラブの動きは、ラフからのショットでも強みを発揮します。
ボールの手前の草をリーディングエッジで切るように働き、クラブヘッドに草が絡みにくくなるためです。
フェアウェイキープ率が低い初心者、初級者にとっては、これはうれしい話ではないでしょうか?
グリップを少し短めに握ると、さらに『ラフを切る』感覚になると思います。
『スライス』のフィニッシュは、手を低めに収めますよね。ということはインパクトゾーンも長めになります。
ラフをサッと切れ味鋭く切り裂くイメージです
グリーンで止まる!
ドローボールに憧れる方は、その弾道もさることながら、ランが出ることによるトータルの飛距離に魅力を感じている方が多いように思います。
しかし、グリーンを狙う場合はその『ラン』が仇になります。
グリーン上での『ラン』はたいていの場合は計算することが難しいと思います。
ピンまでの距離やグリーンセンターまでの距離はわかっても、グリーンの速さや傾斜、芝目までをセカンド地点から確認することはまずできないからです。
その点、『スライス』は止まりやすい球質です。
狙った地点でファーストバウンドをすると、それほど転がらずに止まってくれます。
PGAツアーの固くて速いグリーンにはフェードが最適です。
ダスティン・ジョンソンやバッバ・ワトソンが『フェード(スライス)』を持ち球にするのは、この辺りにも理由があるかもしれません。
いかがでしょう『スライス』の魅力を少しでも感じていただけたでしょうか?
今日から『スライス』に磨きをかけてみませんか!!