初心者
アビ
ナイスショットを増やすよりも、ミスショットのレベルを上げよう!
ゴルフは必ずミスをするスポーツと言われます。
ラウンドでの目的を「いいスコアで上がること」と定義するなら、ナイスショットのレベルを上げるよりも、ミスショットのレベルをいかに上げるか、のほうが近道と言っても過言ではありません。
ナイスショットがスコアに直結しているのか?
プロゴルファーや上級アマチュアゴルファーは、いつもナイスショットばかり打っているからいいスコアを出せるのでしょうか?
あくまでも個人的な意見ですが、実際のラウンドで、100点満点のナイスショットはなかなか打てません。
これは恐らくトーナメントで優勝争いをするようなトッププロでも同じで、1ラウンドで自分が完全に納得できるようなショットというのは数回だと思います。
というより、「あーもう……」とか「まぁ、いいか」というショットのほうが、納得のいくショットよりも圧倒的に多いはずです。
今や世界的なショットメーカーになった松山英樹が、ショット後に手を放してフィニッシュが決まらずに、苛立つような仕草をする光景をよく見ると思います。
松山クラスのトッププレーヤーでも、毎回ナイスショットができる訳ではありません。
もっとも、松山の場合は、そんな時でもボールはベタピンだったりするので、PGAの解説者の間でも有名になっていて「どうせボールはピンの近くにあるんだろう(笑)」と言われているみたいですね。
自分へ要求するレベルが異常に高いので、99点でも納得いかないんでしょう。
スコアに直結するのは、ミスショットの精度!!
それでも、プロや上級アマがそれなりにいいスコアで上がれているのは、その「まぁ、いいか」の精度が一般のアマチュアに比べて格段に高いからです。
シングルプレーヤーと言われる方々と一緒にラウンドしても、全員が全員キレのあるショットを打つ訳ではありません。
むしろ、ドライバーは大して飛ばないし、セカンドも乗らないし、ロングパットをバシバシ決めてる訳でもないし……という人が大半です。
でも、上がってみたら普通に70台だったということがよくあります。
彼らのプレーをよく観察してみると、ピンに絡むようなスーパーショットがない変わりに、スコアを破壊してしまうようなミスもありません。
上級者はどんなに調子が悪くてもある程度のショットを打つことを心がけています。
100点満点ではないけど、常に70点(ミスがマイナス30点で済んでいる)のショットが打てるということです。
しかしながら、一般アマチュアはどんな時でも100点満点を目指すため、ミスの範囲が大きくなってしまい、スコアを崩壊させてしまいます。
ゴルフはミスするものと割り切ってラウンドしよう!
一方のアマチュアゴルファーは常に100点を取りにいこうとします。
どんなライでも、どんな傾斜でも、練習場でやっているようなナイスショットを目指そうとして、とんでもないミスを犯してしまいがちです。
ゴルフにミスは付きものです。
ひとつのミスで自滅したり、ひとつのミスを引きずってしまっては、本末転倒です。
どうせミスしてしまうのであれば、そのミスをいかに最小限に食い止められるかに全力を尽くすほうが建設的です。
ナイスショットのレベルを上げてもスコアにはなかなか反映されませんが、ミスショットのレベルを30点から50点、60点、70点へと上げるだけで、一気にスコアへと反映されて、上達への近道になることは間違いありません。
多少のミスは許容し、割り切ってラウンドしましょう!