初心者
亜月
参加前に知っておきたいゴルフコンペで使う基本的な用語集
仕事関係やゴルフ仲間で行われるゴルフコンペ!
コンペ慣れしていない人は、コンペならではの用語に戸惑うことも多いようです。
今回は、そんなコンペでよく使う言葉をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次
コンペとは?
コンペとはコンペティションの略で、競技会という意味を持ちます。
仕事仲間や友人たちとのプライベートコンペの場合、競技会というとちょっと大げさですので、景品をかけたゴルフ大会をイメージすると良いですね。
・プライベートコンペ
・競技コンペ
・オープンコンペ
コンペの種類は大きくこの3つです。
競技コンペとは、スコアを競うことが目的のコンペのこと。
ゴルフ場や、市や県主催で開催され、参加資格を持った人が腕前を競うものです。
オープンコンペとは、誰でも参加できるコンペのことで、18ホールすべてのスコアを提出するものもあれば、9ホールだけのスコアを提出するハーフコンペもあります。
賞に関する用語(1)|ブービー、ブービーメーカー
コンペでは仲間内でのゴルフのあと、順位付けをして盛り上がるのも楽しみのうちです。
仲間内コンペの場合、様々な賞が用意されていますが、中でも必ずあるのが、ブービーとブービーメーカーです。
■ブービー
最下位から2番目の順位のこと
10人のコンペであれば9位の人がブービー
■ブービーメーカー
最下位の人
最下位がいるからブービーがいる、との考えから、最下位の人はブービーメーカーと呼ばれます。
なぜ最下位の1つ上に賞を設けたのかというと、最下位の賞を狙う不届きモノがいたため、狙うことが難しい最下位の1つ上の賞が設定されたいう説が有力です(諸説あり)。
そのため、ブービーには賞品があるのにブービーメーカーには賞品がないことが多く、次は頑張りましょうと励ましを受けることもあります。
賞に関する用語(2)|ドラコン、ニアピン
これもよく表彰される賞で、ドラコンとニアピンです。
■ドラコン
ドライビングコンテストの略
指定されたホールで、ティーショットの飛距離を競う
ドラコンは、ティーグラウンドからの飛距離であって、グリーンに近い人ではありません。
グリーンからは遠くても、ティーグラウンドからの飛距離が出ていれば、その人がドラコンとなります。
ただし、「フェアウェイ上にあるボール」という制限がかかることも多いです。
この場合、どんなに遠くに飛ばしても、ラフに行ったらドラコンの権利がなくなってしまうことになります。
■ニアピン
指定されたパー3のホールで、ティショットがもっともピンに近かった人に与えられる
ピンに近い人を決めるので、ニアピンと呼ばれています。
「パー縛り」と言って、一番近かったのにパーが取れなかったら賞をもらう権利を剥奪されるというルールを設ける会もあるようです。
ちなみに英語で「Near pin」は通じず、「closest to the pin」と言います。
スコアに関する用語|グロス、ネット
コンペのスコアに関しては、グロスとネットという言葉がよく使われます。
コンペでは、腕前に応じて事前に算出されたハンデキャップを用いるハンデ戦か、運と実力で決められるその日限りのハンディキャップ、どちらかを加味して競われることが多いです。
■グロス
実際のスコア
■ネット
ハンデを加味(ハンデを引いた)したスコア
スコアはこのように表され、実際に一覧になった成績表にも、グロスとネットを載せていることが多いです。
グロススコアでその日一番少ない打数のことを「ベスグロ(ベストグロスの略)」と言います。
ハンデの出し方についての用語|ペリア、新ペリア
運と実力で決められるその日限りのハンディキャップは、ペリア方式、新ペリア方式で決められることが多く、隠しホールが用いられます。
■ペリア
アウトとインに3つずつ、パーの合計が24になるように隠しホールを設定する
■新ペリア
アウトとインに6つずつ、パーの合計が48になるように隠しホールを設定する
ペリア、新ペリアは、事前に参加者の腕前がわからなかったり、その日の運も加味してギャンブル性も合わせて楽しめるハンデ方式で、広く一般的に使われています。
長くなってしまうので、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
とてもわかりやすく書かれています↓
ローカルルールについての用語(1)|ワングリップOK、完全ホールアウト
コンペでは事前にルールや注意事項について記載した用紙が配られたり、スタート前に幹事からそれらの説明を受けたりするのが一般的です。
ローカルルールとは公式とは違う、会独自のルールのことで、進行を早めたり、ゴルフを面白くしたりするために用いられます。
■ワングリップOK
アプローチでグリーンに乗ったボールの位置が、カップからワングリップ(=約30センチ)以内であれば次の1打が入ったことにして拾い上げて良い
■完全ホールアウト
ボールがカップにどれだけ近くても、必ずボールをカップインしなければならない
ワングリップOKは、自分がワングリップ以内だと思っても、同伴者から「OK」の声がかかるまで拾い上げてはいけません。
また、ワングリップOKの場合は、実際に打った打数に1を足すのを忘れないようにしましょう。
完全ホールアウトのルールであるのに、拾い上げてしまった場合は、「ホールアウトの不履行」として、失格になる場合もありますのでコンペに参加した際はどちらが採用されているかしっかり確認しましょう。
ローカルルールについての用語(2)|ノータッチ、6インチプレース
ゴルフは「あるがまま」が基本のため、ボールが打ちにくい場所にあったため打ちやすい場所に動かした場合、ペナルティが加えられます。
しかし、コンペによっては、打ちやすい場所に動かして良いというルールを設けることもありますので、それに関しての用語です。
■ノータッチ
本来の「あるがまま」の状態で進行することを示す
■6インチプレース
ボールが打ちにくい場所に落ちた場合6インチ(15.24センチ)以内であれば自由に動かせる
ノータッチのコンペの場合でも、ボールが人工物の近くに行ってしまい打てない場合はペナルティなしで打てる場所に動かせます。
ボールが自然物の近くに行ってしまい打てない場合は「アンプレヤブル」を宣言することでボールを動かせますが、1打のペナルティを受けなければなりません。
ローカルルールについての用語(3)|プレーイング4、打ち直し
続いては、ティーショットがOBになった場合の処置についてのゴルフコンペ用語です。
本来であればティーショットがOBになった場合は、再度同じ場所から3打目として打ち直しとなります。
しかし、打ち直しをしていると進行が遅くなる可能性もあるため、プレーイング4の採用が多いです。
■プレーイング4(前進4打)
コース上に設けられている「プレーイング4」の専用ティーまで前進し、そこからプレー再開
プレーイング4のティーからの打数は4打目となる
■打ち直し
本来のルール通り、OBになったとしたら同じ場所から3打目としてプレーを再開する
プレーイング4のティーではティーアップも可能なため、パー5(ロングホール)など距離のあるホールでは再度ドライバーを持つ人もいます。
コンペの終わりには「アテスト」を行う
プライベートのゴルフではプレーが終わるとそのままロッカールームに直行するかもしれませんが、コンペではプレーが終わったあと、必ず「アテスト」を行いましょう。
■アテスト
スコアに誤りがないか、プレーヤー本人とマーカーが確認を行うこと
プライベートコンペでは専用のスコアカードを提出することは少なく、それぞれがスコアに間違いがないかを確認するだけということも多いです。
最近ではスコアを登録できるカートナビを使用した場合は、入力したスコアを確認し紙でのスコア提出はしないことも増えています。
マナーや進行には「エチケットリーダー」が責任を持つ
ゴルフコンペではゴルフ場に迷惑をかけないため、マナーや進行に責任を持つ「エチケットリーダー」が選出されることがあります。
■エチケットリーダー
安全・迅速にプレーを終えられるよう、自分や同伴者のプレーに気を配る役割の人
前の組がどこにいるかを見て、次のショットを打って良いかの判断をすることもあれば、少し遅れていると感じたときに同伴者に声かけをすることもあります。
一般的にはゴルフに精通した年長者が選出される場合が多いため、初心者の役回りではありませんが、エチケットリーダーの行動を良く見ておくことで、自然とゴルフに必要なマナーやエチケットが身につくことでしょう。
ゴルフコンペ参加前に確認を!
いかがでしたか?
このように、コンペにはコンペでしか使わない用語がたくさんあります。
参加者同士、会話がスムーズにできるように、あらかじめ覚えておきましょう!