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実は重要な数値だった!ゴルフクラブのリアルロフトとは
リアルロフトという言葉があります。
リアルロフトとは、読んで字の通り、ゴルフクラブの本当のロフト角のことなのですが、クラブに表示されているロフト角とは異なる事があるのです。
以下で詳しくご紹介していきます。
ゴルフクラブのリアルロフトとは
ゴルフクラブのリアルロフトとは、シャフト軸に対してフェース面の傾きの角度のことをいいます。
リアルロフトを正確に測るには、「ヘッドスペック測定機」と呼ばれる機械を使用します。
ゴルフショップやクラブ工房に置いてあり、手持ちのクラブのリアルロフトの測定もできます。
リアルロフトと表示ロフト
実測値であるリアルロフトに対して、表示ロフトというものがあります。
ドライバーやフェアウェイウッドといったクラブを見ると、ソールの裏などに書かれた「9.5」「10.5」といった数字が、これにあたります。
クラブの表示ロフトとリアルロフトは、必ずしも一致しません。
最近のゴルフクラブ、特にウッド系クラブは調整機能により、ロフト角やフェースの向きなど、様々な調整ができます。
そうした調整をすると、当然リアルロフトも変わってしまいます。
他にも、製造工程で生じる誤差や、メーカーの販促事情のために、意図的にリアルロフトとは異なる表示をしている場合もあります。
リアルロフトによるクラブの選び方(1)
自分に合うリアルロフトは、打ち方やヘッドスピードで決まります。
▽ドライバーの場合
一般的には、ヘッドスピードが速いプレーヤーに適しているのは、リアルロフトの小さいドライバー。
遅いプレーヤーには、リアルロフトの大きなドライバーが適しています。
また、打ち方がレベルブローやダウンブロータイプなら、やや大きめ。
アッパーブロータイプなら、やや小さめのリアルロフトが適しています。
ここでポイントなのは、一般的にリアルロフトの少ないドライバーは難しいとされています。
ロフト選びで見栄を張ってしまうと、自身のスイングに合わないクラブを使うことになりかねません。
▽ユーティリティーの場合
一番ロフトの大きいフェアウェイウッドと、一番ロフトの少ないアイアンの飛距離の差を等間隔で埋めることを考えます。
目安としては、3度から4度間隔でロフトを変えていくといいと思います。
例えば、一番ロフトの大きいウッドが5番の18度で、一番ロフトの少ないアイアンが6番アイアンの27度だとすると、ユーティリティーのロフトは20度と23度の2本がいいでしょう。
リアルロフトによるクラブの選び方(2)
▽アイアンの場合
飛距離を正確に打ち分ける必要があるアイアンでは、リアルロフトはとても重要です。
設計上のロフト角とリアルロフトの誤差は、精度の高い工場で細心の注意を払って製造しても、±1度程度出てしまうといいます。
つまり、続く番手のロフト差が3度だとして、実際には差が1度しかない可能性もあれば5度ある可能性もあるのです。
つまり、リアルロフトを確認しなければ、飛距離差10ヤードのつもりで購入したアイアンが、実際には飛距離差5ヤードや15ヤードになってしまうということ。
これでは打ち分けに支障が出てきてしまいます。
いかがでしたか?
リアルロフトの意味や意義がお分かりいただけたでしょうか?
特に距離の精度が欲しいクラブでは、リアルロフトはとても重要です。
一度、ご自身のクラブのリアルロフトを、測ってみてもいいかもしれませんよ。