初心者
Nick Jagger
ただ打っているだけじゃ上手くならない!ビギナーのための練習場活用術
なんの目的もなく、ただ漠然とマシンガンのようにガンガンボールを打っている人って多いですよね。
特に、地方の練習場は「2時間打ち放題」なんてところも多く、1球でも多く打たなきゃ損だと思っているのか、ひたすら打ちまくっているという光景もよく見かけます。
ただ球数を打っているだけでは、なかなか上達しないのがゴルフです。
ゴルフは上級者になるほど、テーマや目的を持って、1球1球丁寧にボールを打っています。
反対にビギナーはボールが真っすぐ飛びませんから、アドレスも解かずに、ムキになって打ちまくっているという傾向があります。
そんな練習をしていては、悪いクセが体に染みつくだけで、上達どころか、さらに泥沼にハマってしまうだけです。
本来ならば、ビギナーほど上級者よりも中身の濃い練習をしなければいけないはずです。
ビギナーは2階の打席を活用する
あなたが普段練習する時、何階の打席を選んでいるでしょうか?
大半の人は、空いていれば1階の中央辺りの打席を好んで使用している人が多いことでしょう。
というのも、2階よりも1階のほうが、実戦のイメージを持ちながら練習できるからです。
しかし、スイング作りの途中であるビギナーの方が1階でボールを打っていますと、ボールを上げようとばかり考え、知らず知らずのうちにすくい打ちという悪いクセが体に染みついてしまいやすいのです。
特に、打席よりも地面のほうが高くなった、いわゆる「打ち上げ型」の練習場では、どうしても目線が高いほうにいってしまい、そのことが間違ったアドレスやスイングを誘い出すことになります。
その意味でも、ビギナーやすくい打ちの傾向がある人は、2階の打席が適してると言えるでしょう。
目線をやや上から見下ろすような感じになりますから、目線を正しくキープすることができ、正しいアドレスやスイングの基本が身に付きやすいのです。
ドライバーよりもフェアウェイウッドを多めに打つ
ドライバーが上手く当たらないからといって、ムキになってボールを打ち続けている人がいます。
これは百害あって一利なしです。
一体なんのための練習なのか、理解に苦しみます。
ドライバーはキャディーバッグに入っている14本のクラブの中で、もっとも難しいクラブと言っていいでしょう。
それをなんとか使いこなせるようになりたいという熱意はわかりますが、スイングのリズムを忘れて、飛ばすことばかりに夢中になってしまっていては、むしろドライバーに対する苦手意識を増長させるだけです。
ドライバーショットが上手く打てないのならば、スプーン(3番ウッド)やクリーク(5番ウッド)を使えばいいのです。
スプーンでボールをティーアップして打てば、比較的簡単にジャストミートできますし、ボールもドライバーよりも当然ロフトがありますから、自然に上がります。
正確にボールをヒットする感覚をつかんだところで、再度ドライバーを数発打つようにしましょう。
ビギナークラスのゴルファーは、ドライバーショット10発打つならば、フェアウェイウッドでは少なくても40~50球は打っておくことです。
つまり、正しく打つ感じを持続させる練習が大切なのです。
ターゲットを明確にして打つ
練習場ではいい感じでボールを打っている人がたくさんいます。
しかし、目標をはっきり意識しているかどうかといいますと、はなはだ疑問です。
多くの人が、目標をどこに置いて打つかといったことを考えず、ただ漫然と打っているのではないでしょうか。
他人からはどんなに素晴らしいナイスショットに見えても、打っている本人が狙っているターゲットにボールを正確に打つ気持ちがなければ、その練習はなんの意味もありません。
実戦では、フェアウェイやピンなど、狙いたい場所というものが必ずあるわけで、いかにターゲットを外さないように打つかが大事なポイントとなります。
したがって、練習場でも遠くの鉄柱や看板、ヤーデージ表示板など、なんでも結構ですから、ボールを打つ度に必ず狙いを定めておくことです。
それによって、ナイスショットとミスショットの違いをはっきり知ることができるのです。
スライスを直したい人は左端寄り、フッカーは右端寄りの打席を選ぶ
練習場ではどこの打席を使うのがいいかといいますと、やはり中央付近の打席でしょう。
ティーイングエリアの中央にティーアップをして、フェアウェイのセンターを狙うような気持ちになれる打席が理想であるのは言うまでもありません。
しかし、そうは言っても中央付近の打席を確保することができずに、止むなく左右の端のほうの打席で練習せざるを得ない場合もあるでしょう。
そこで、端のほうの打席で練習する時の注意点を挙げておきます。
まず、右端寄りの打席はスライスボールが出やすい打席であることを覚えておきましょう。
目の前のネットが気になるため、ボールを左に飛ばそうという本能が働き、アドレスで体が左に開いてしまったり、アウトサイドインのスイング軌道になりやすいからです。
反対に左端寄りの打席は、左のネットが気になりますから、体が右を向きやすく、スイング軌道もインサイドアウトになりやすく、フックボールの原因となります。
どんな人にも当てはまるとは断言できませんが、打席位置のこのような性質を逆利用して練習するのもひとつの方法です。
スライスボールに悩んでいる人であれば左端寄りの打席で、フックボールを矯正したい人ならば右端寄りの打席で打つのです。目的に合わせた打席選びも大事なポイントなのです。