初心者
PAR RUSH 01
初心者からの脱出を目指すシリーズ!継続した若者への指導vol.2
若者への指導を継続して行い、上達を目指すシリーズ、今回はその2です。
この若者には、このシリーズを記事にする前から指導を行っており、すでに初心者の域は出ていると思っています。
しかし、なかなか球を多く打てないことから、毎回前回の練習ポイントが生かされずに、少し上達のスピードが遅いと感じていました。
そこで、今回はあまり多くの指摘をせずに、球を打つ際に注意すべきポイントを一点に絞り、理屈を含めて解説をして、練習させました!
目次
前から気になっていたこと! ダフリ癖を指摘!
スイングは一定になって来ましたが、時々強くダフることがありました。
練習用マットの上なのでボールを拾ってはいましたが、コースに出たら、明らかにミスショットになる! という感じでした。
これは本人も自覚していることで、何とかダフリを直したいと思って、スイングしているのを感じました。
たまに、少し乾いた音のアイアンショットもありましたが、全体的にはダフっていると判断されるショットが続きました。
9番アイアンで繰り返し練習! やはり少しダフっている!
この時の練習では9番アイアンを使っていましたが、なかなかいわゆる芯を食うショットが打てていませんでした。
練習場のマットの上では、少しぐらいダフっていても、ソールが滑ってボールに当たり、飛んでくれます。
しかし、マットの上でダフッた時は、音を聞いていればすぐにわかります。そのダフッた音を聞いてとても気になっていたのですが、この日はこのことを指摘して、まずはアドレスでの前傾姿勢やボール位置などをチェックしました。
さらに、アドレスで右肩が下がり過ぎていることにより、どうしてもダフってしまっていることなども指摘して、少しだけアドレスでの右肩の下がり具合を調整したりしました。
これらの注意点を確認しながらスイングすると、少しずつダフリも少なくなり、芯を食った球が打てるようになってきました。
クラブを変えて、ウェッジではどうか?
さらに、アイアンを9番からウェッジに替えて練習をさせました。
それでもダフリはなかなか治まりません。ショットで少しは乾いた音が出るようにはなりましたが、それが長続きしない状態が続きました。
このウェッジでも、9番アイアンと同様にアドレスで右肩の下がり具合や前傾について微調整をしましたが、なかなか上手くいきません。
しかし、少しずつ改善の方向は出てきているようには感じました。
ドライバーでは突っ込んでテンプラが出て、大きくスライスする! うーんこれは困った!
さて、問題のドライバーです。
ゆっくりしたスイングを意識したことで、以前に比べればはるかに大ミスは少なくなってきたように感じましたが、時に身体が突っ込んでテンプラになったり、大きくスライスしたりのミスが出ます。
しばらくドライバーを打ってもらいましたが、ミスする時の度合いが少しひどいように感じられました。
これは要注意です。
注意点・その1.極端ではなく前傾姿勢を少しだけ深くしよう!
ドライバーはクラブの長さが長いので、なかなか深い前傾姿勢でスイングすることは難しいのですが、極端なことをさせて少し荒療治をしてみました。
前傾姿勢を深くすると、しっかり身体を回さないとクラブは振れません。
そのため、前傾姿勢を保って、ゆっくりしたスイングをすることを心がけてもらったら、かなり効果があり、大ミスは少なくなってきました!
しかし、前傾姿勢と右肩の下がり具合の意識は、すぐには治りません。そこで、次に試してもらったのは、理屈の世界でクラブヘッドがどのように動くか? と、いうことでした。
注意点・その2.ダウンスイングではクラブは立ってくるべきもの! 寝て入ったらミス!
右肩を下げてアドレスして、前傾姿勢が少し浅く構えてスイングすると、ダウンスイングでクラブは寝て入ってきました。
ダウンスイングで、クラブヘッドはどのように動くのが正しいかを、じっくりと説明しました。
基本的に、クラブヘッドが寝て入ってきたら、正しいスイングでボールをとらえることはできないこと、クラブはダウンスイングで立って入ってくることが大事で、それで初めてつかまった球を打つことができるということを説明しました。
この説明は、本人にとっては「えっ!」ということだったようです。そんなことは考えてもいなかったのでしょう。
そして、クラブが立って入ってくることを意識してスイングさせたところ、つかまった球を打てるようになりました。
本人もこれは重要なことだと認識したらしく、その意識を忘れないようにその後も練習していました。
この日の指導で最も良かった点……クラブの入り方の理解!
この指導を行ったことで、本人は「ダウンスイングでのクラブの入り方」ということを初めて意識するようになりました。
それは、無理もありません!
そもそも、スイングは自分では見えないもので、ましてやクラブヘッドがどのように動いているかは、ゴルフを何年もやっているゴルファーでも意識していないかもしれません。
これを知っただけでも、これからのゴルフが違ってくるのではないかと思います。
見えないクラブヘッドの軌道を自分のイメージとして意識することで、もっと上を目指せるきっかけになったと思います。
これからの練習と、上達に期待したいと思います!