Gride

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初心者

PAR RUSH 01

初心者からの脱出を目指すシリーズ!継続した若者への指導vol.1

以前から指導を行っている若者と、久しぶりにラウンドしました。過去にこの若者を指導した内容を、何回かに分けて記事に書いています。

この間、本人の努力もあって、初心者の域は出て、さらに上達するための階段を上がっていきかけていました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う非常事態宣言の影響もあり、練習の機会が激減する中での、ラウンドとなりました。

ラウンドでは、指導するための材料をたくさん提供してくれました。そして、ラウンド後の練習で、指導してきました!

前回のラウンドでは、初心者を卒業するような素晴らしいゴルフを展開していましたが……

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前回のラウンドでは、「お、初心者を卒業して、これからはさらに上を目指せるゴルファーに近づいた!」と思わせるプレーを展開していました。

「今日は調子が良いねぇ!」と聞くと、Gridgeで私が書いた「ゆっくり振る!」という記事を読んで、今日はそれを心がけていました、と笑顔で答えていました!

もともとスイングはしっかりしていて、どこかビギナーとは違うものを感じさせるスイングでした。ただし、グリーンへ近づくにつれて、時にザックリをやったりして、スコアを崩していました。

しかし、この日はショットも大きく曲げることもなく、アプローチも確実に乗せて、パットの距離感もあまり狂わない、堅実なプレーを続けました。

最終的なスコアは、後半の1ホールでの大叩きもあり、100は切れませんでしたが、内容としてはビギナーを卒業するプレーでした。

今回は、その素晴らしい内容はすっかり影を潜めて、ミスを連発!

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素晴らしかったラウンドから約1ヶ月半が経ちましたが、新型コロナウイルスの影響で練習もほとんどできずに、不安な中でスタートとなりました。

スタートする前に練習場では練習しましたが、見た目にも久しぶりだなぁと感じさせるショットでした。

スタートのロングホール(パー5)のティーショットは、比較的当たりの良いナイスショットで、その後の2打目が枝に当たる不運もありましたが、左足下がりの難しいライからユーティリティでナイスショットを放つなど、久しぶりとは思えないスタートを切りました。

しかしこの後は、前回のラウンドで見せた「ビギナー卒業」というショットはどこへ行ってしまったのかという内容で、最初の3ホールを終えました。

1ヶ月以上練習から遠ざかっていたツケが出て来たのですが……

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ゴルフで、練習やラウンドから遠ざかっていると、真っ先に影響が出るのが「小さなショット」です。これは、最近の記事でも書いていますので、ぜひお読みいただきたいのですが、今日の彼はそれを地で行っていました。

まず、ショットが安定しないこと、大きく曲げることが多々ありました。さらに、アイアンなどでも、ダフリ、トップも多く、それが止まらない場面もありました。

極めつけは、“小さなショット”アプローチで、ザックリ、トップがとても多く見られました。

ゴルフから遠ざかっていたので仕方ないのですが、「これは戻ってしまったなぁ」と感じました。

ドライバーやユーティリティでのチーピンを振り返って、原因と修正を一緒に考える!

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ビギナーを卒業すると感じさせた1ヶ月半前のラウンドでは、ドライバーは方向が一定しており、左右にぶれることはあまりありませんでした。いわゆる、許容範囲に入っているショットを打っていました。

しかしこの日は、左へ引っかかるチーピンも多々あり、それがドライバーばかりではなく、ユーティリティなどでも同じようなショットになっていました。

これらのミスショットは、明らかに打ち込みをしていない弊害だと感じました。

本人もそれは十分に感じていたらしく、その修正はラウンド中にはできなかったようです。

ラウンド後に練習場でドライバーを振ると、良いショットもありましたが、ラウンドで出たようなショットと、以前の悪い時に見られたミスショットが出ていました。

そこで、まず上半身の力を抜いて、アイアンのハーフショットを打つ練習をさせました。このハーフショットでミスショットが出るようでは、その他のクラブでフルショットは打てません。そのことを理解させました。

少なくても左右1メートル程度の幅で打てるように、力を入れずに繰り返し練習させました。

力を抜いてゆっくり振るハーフショットで、少しずつ方向も定まってきました。

しかし、フルショットになるとどうしても力が入って、またミスが出ます。これは、これからの練習だと話しました!

グリーン周りもですが、特に今回のラウンドで課題となった「20ヤードのアプローチ」を練習!

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グリーン周りのアプローチもトップが出たりしていましたが、特に練習していないことで影響があったのが、20ヤード程度の少し距離のあるアプローチでした。

この距離は、練習をしていても難しい距離です。

私の通っている練習場の手前のネットがちょうど20ヤード弱です。このネットの届かない手前で止まるようにアプローチするのです。

この距離は上げるか、手前からピッチ&ランで行くか考える距離です。手前にバンカーなどの障害物がなく、ラフに食われて止まってしまうようなリスクがなければ、ピッチ&ランが正解でしょう。

しかし、この距離はある程度は強さがないと転がってくれません。その意味では、思いきりも大事です。

人工芝の上に目印が転がっています。この目標に向かって短いアプローチも織り交ぜながら、しっかりと20ヤードまでのアプローチ練習をしました。