初心者
とや
カート道からの救済措置をおさらい!ニアレストポイントとは?
こんにちは、ライターのとやです!
ゴルフをプレーしていて「カート道の上にあるから、ボールは横に出すね~」と言ってボールを拾い上げてドロップ。
仲間内のゴルフならばこれで問題ないんですが、競技などに出場しようと思うとこれではちょっとマズい場合もあるかもしれません。
カート道からの救済措置をちょっとおさらいしてみましょう。この救済措置に欠かせないニアレストポイントの説明もしていきますよ。
目次
ニアレストポイントを決めよう!
カート道にボールがある場合、ニアレストポイントを決めていきます。ニアレストポイント、直訳すると「最も近い場所」です。
ニアレストポイントとは、簡単に言うと、元々ボールがあった場所から、ホールに近づかないで一番近い、カート道にアドレスやボールががかからない場所のことを言います。
カート道にボールがあったら、カート道の外のピンに近づかない位置の両サイドにマークします。
右打ちを前提として話を進めていきますが、左側のマーク位置はわかりやすいですね(上図バツ印)。
では右側はどうなんでしょうか。カート道のすぐ近くにマークをすると、ここにボールがあってもカート道にアドレスがかかってしまいます。
なのでボールから横にラインを引いて、アドレスがカート道にかからない位置が右側のポイントになります(上図右のバツ印)。
カート道の右側と左側 近いのはどっち?
両サイドのポイントが決まったら、現在のボール位置から右側と左側でどちらのポイントが近いかを見てみましょう。
近いほうがニアレストポイントになります。こちらのイラストでは、左側になりますね。
「こっちからのほうが打ちやすいから、こっちから打とう~♪」
っていうのはダメです。あくまで近いほうがニアレストポイントになります。
ニアレストポイントから救済エリアを決める
ニアレストポイントが決まったら、このポイントから救済エリアが決まります。
ニアレストポイントを支点にして、クラブで円を描くように動かしてみてください(1クラグレングス以内と言います)。
その円を描いた部分で、かつ、ピンに近づかない範囲が救済エリアです。
この時、横と後ろに救済エリアを示すために、ティーを刺すなどして表示しておきましょう。
ニアレストポイントは右打ちと左打ちでは違う!
カート道にアドレスがかかってしまう場合には、アドレスが取れるように離れてポイントが決められていました。
そうなるとまったく同じ位置にボールがあっても、右打ちと左打ちのゴルファーではニアレストポイントが変わってくる可能性もあります。
ボールとアドレスの位置関係が、右打ちと左打ちの人は異なるために起こる現象です。
1クラブレングス以内とは?
1クラブレングス以内とは、クラブ1本分の長さのことです。
2019年のルール改正により「パター以外で最も長いクラブの長さ」を1クラブレングスとしています。
ほとんどの方はドライバーになるはずですね。
ただ実際に1クラブレングスを測定する時、ドライバーを持っていないケースが多いのではないでしょうか。
そんな時、ドライバーを持ってこなければいけないわけではありません。手持ちのドライバーよりも短いクラブを使って計測して、その範囲内に収まればおのずと1クラブレングス以内にある、と判断しても大丈夫です。
また、ウェッジに1グリップ分の長さを足すとほぼドライバーの長さになるので、これを目安としてもいいとされています。
非常に微妙な場合にはドライバーが必要となるかもしれませんが、基本的な考え方としては「1クラブレングスの長さが統一され、正しいボール位置でプレーができているかどうか」を主眼に置いて救済を受ければ大丈夫です。
救済エリアの中にボールをドロップする!
救済エリアがこれで確定しましたので、あとは救済エリアの中にボールをドロップしていきます。
この時ドロップしたボールが救済エリアの外に出てしまった場合はやり直しとなります。
ドロップは膝の高さから
ボールをドロップするのは膝の高さからです。たまに勘違いしている人や昔の名残で、肩の高さからドロップする人もいますが、これは間違い。
ドロップするのは「膝の高さ」と決められていますので、膝の高さより上でも下でもダメなのです。
救済エリアでドロップ! 打ちにくい場所に止まったら?
救済エリアが決まって、膝の高さからドロップをした時、ディボット跡やくぼみなどの非常に打ちにくい場所に止まってしまうケースもあります。
この場合、ボールが救済エリアの中に止まっていれば、そのまま打たなければなりません。
救済エリアの中ならば、ドロップする場所を自分で決められます。そのためなるべく自分が打ちやすいところに止まるように、ドロップする場所を選んでおきましょう。
カート道からの救済を正しく受けよう!
仲間内でのゴルフではあまりこだわる方も少ないかもしれませんが、競技などに出場する場合は必須の知識となります。
カート道に限らず、修理地などからの救済としても使える知識ですので、覚えておいて損はありませんよ。