初心者
Taddy Bear
フェアウェイバンカー!アゴの高さを越えるクラブを選んで確実に!
アベレージゴルファーの平均的な飛距離に合わせて設計されているのが、厄介なフェアウェイバンカー。
ライが良ければグリーンに届くクラブを握りたいところですが、ここで無理をするのがスコアダウンの要因。
力まずに振れるクラブを選び、次の1打につなげることがリスクを回避する最善の方法です。
フェアウェイバンカーに入ったら、もう一度、持っているクラブで出せる自信があるか確認しましょう。
理想の前に立ちはだかるアゴ
パー4でフェアウェイバンカーにつかまり、残り170ヤード。
ライもいいしアゴも低いのでフェアウェイウッド(FW)を短く持って脱出、あわよくばグリーンオン。
これが一般的な初心者やアベレージゴルファーが描く理想図ですね。
しかし、その結果の多くがアゴに当たって距離が稼げず、最悪の場合、再びバンカーに戻ってくることもあります。
確かにFWはソールの面積が広いのでバンカーでも滑りやすいことに間違いはないのですが、普段からフェアウェイバンカーを想定したFWの練習もせず、いきなり本番でやっても上手くいくはずがありません。
フェアウェイバンカーといっても足場は砂。
不安定であることに加え、ダフってはいけないという意識が働くのでトップボールになりやすく、低く見えるアゴでも越すことが難しくなります。
フェアウェイバンカーでFWを使うなら、練習の時にその状況を想定し、短く持って払い打ちができるようにしておきましょう。
ライの状況でクラブを選ぶ
フェアウェイバンカーでアゴぎりぎりの高さのショットを打つのはプロでも至難のワザ。
トーナメントでも距離を稼ごうとしてアゴに当たり、かえって距離をロスするシーンはけっして珍しくありません。
ダスティン・ジョンソン選手やイ・ボミ選手、ローリー・マキロイ選手でさえそんなミスをやっているのですから。
したがって初心者やアベレージゴルファーは、フェアウェイバンカーにボールが入った時、ライの状況とアゴの高さを見た上で、ボールの落とし場所を考えてからクラブを選んだほうが無難です。
ライが比較的フラットでアゴの高さがくるぶし程度であればFWで脱出できますが、すねの高さになると難しくなります。
膝の高さでは7〜8番アイアン、腰の高さであれば9番アイアンやピッチングウェッジを使い、脱出を優先させることが大切。
また前上がりやつま先下がりなどライが悪い時は距離を諦め、サンドウェッジを使ってフェアウェイに出すことを考えましょう。
無謀なチャレンジの判断は誰でもできます。
その理由は成功すればラッキー、失敗しても言い訳しやすいから。
状況によっては確実にサンドウェッジでフェアウェイに出すことこそ、本当に勇気ある判断なのです。
狙いはフルショットできるフェアウェイの花道
ライが良ければスイングはフェアウェイと同じ。
バンカーショットの基本、足場を固めてクラブをやや短く持つだけで脱出できます。
ただしトップ位置に注意しましょう。
足場を固めたといってもそこは砂の上、フルショットのつもりでスイングすると足元が不安定になる可能性があります。
ハーフトップに上げ、インパクトに集中して8割程度の力で振り抜くのが理想です。
その際、できるだけグリーンに近づけようと思わないこと。
仮に脱出できても狙いが曖昧ではガードバンカーや深いラフ、傾斜が待ち構えています。
むしろグリーンから70〜100ヤードのフェアウェイを狙ったほうが次の1打につながります。
難しいグリーン回りでコントロールを必要とするアプローチショットより、平坦な場所からフルショットするほうが簡単なのは明白ですね。
フェアウェイバンカーはたとえフラットでもハザードであることに間違いありません。
ミスの連鎖を生み出さないマネジメントを考えましょう。