初心者
Taddy Bear
1日1分!どこでもできる超スロー素振りでスキルアップ!
ゴルフは特別な身体能力を必要としない代わりに、上達するためには誰でも薄紙を積み重ねるような練習をしなければなりません。
とはいえ、毎日練習場に行ったり毎週コースに出たり、なんて普通のアマチュアゴルファーには夢の話。
しかし、時間や予算が限られていても効率の良い練習をすれば十分にスキルアップが可能です。
たとえば超スロー素振り。
1日1分(実働)、場所を問わずクラブも持たずにできる練習方法です。
家の中の素振りは悲劇を招く!
素振りはスキルアップの近道、練習の定番と言われているものの、やはりクラブを持って素振りをするにはそれなりの準備とスペースがなければ物理的にできません。
ちょっとゴルフが面白くなってきた初心者の多くは、この準備とスペースを軽く見がちです。
とくに家の中。
短いクラブで軽く素振りをしたつもりなのに、窓ガラスを割った、こたつの脚を折った、照明器具を壊した、などの悲劇は跡を絶ちません(筆者もその1人です)。
これから紹介する超スロー素振りはクラブを使わないので、家の中でやってもこれらの悲劇に遭遇することはないでしょう。
1回の所要時間は約1分(実働)。
だから晩ご飯を食べる前でもお風呂上がりでも就寝前でも、空いた時間を見つけて好きな時にできます。
初心者でも身体の動きや連携性がつかめる!
超スロー素振りは1分を測れるストップウォッチさえあればすぐに始められます。
オーブンレンジでクッキーを焼きながら、残り1分を合図に始めるなんてことも可能です。
やり方はとてもカンタン。
アドレスを決めてグリップの先にあるクラブがイメージできたら、1分かけて1回、素振りをします。
これだけです。
クラブを持たない超スロー素振りのメリットは2つ。
1つは自分の分かる範囲内で理想のスイング軌道が描けること。
もう1つは全身の筋肉と関節を使うため、身体の各部位の動きや連携性が分かることです。
姿見やスマホの自撮りを使うと効果増大!
スイングのチェックポイントはつま先から頭のてっぺんまで膨大な数があります。
だから、世の中にはチェックポイントの数に見合った膨大なスイング理論が氾濫しているわけですね。
スイングに要する時間は一般的に速い人で約2秒、トップの位置までゆっくり上げる人で約3秒程度と言われています。
この短い時間に、チェックポイントを一つ一つ確認しながら打つのは初心者にとって(上級者でも)至難の業。
しかし1分かけて素振りスイングをすれば、自然とボールを打つための身体の動きが形成され、初心者でも理想に近いスイング軌道を描けるようになります。
姿見やスマートフォンの自撮りを利用すれば客観的に自分のスイング見ることができますし、YouTubeやゴルフ雑誌などで見られるプロゴルファーの動画やスイングの分解画像を参考にするのも有効なオプションです。
また超スロー素振りを安定して行うために、関節を柔らかくするストレッチや筋肉量を増やすウェイトトレーニングを併用することも効果的です。
プロゴルファーも実践している練習法
超スロー素振り、決して新しい練習方法ではありません。
じつは多くのプロゴルファーが実践しているのです。
名称はいろいろ、クラブを握ったりウェイトを使ったりとスタイルもさまざまですが、超スローで(2〜3分かけるプロゴルファーもいます)実践する点は共通しています。
日本では宮里藍さんや江連忠ティーチングプロが有名ですね。
アメリカではタイガー・ウッズ、遡ればゴルフ史の中でも屈指のプレイヤーと言われているベン・ホーガン(1912〜1997年、享年84歳)がすでに取り入れていました。
初心者でも、トッププロゴルファーとまったく同じ練習方法ができるのです。
では練習場へどうぞ!
超スロー素振りを実践したら、さっそく練習場に行ってボールを打ちましょう。
もちろん、超スロー素振りと同じスイングができるわけではないので過度な期待は禁物です。
この段階で大切なのは、超スロー素振りと実際のボールを打つスイングのどこに、どのような違いがあるのか見つけることです。
そして、悪い点を見つけたら(おそらく数え切れないほどあると思うので)、ひとつずつ超スロー素振りで重点的に矯正していきます。
これをループさせること、継続させることが薄紙を積み重ねる地道な練習、つまり上達への近道となるわけですね。
なお、超スロー素振りは場所を問わないと言ってもエレベーターホールのドアに自分の姿を映して練習するのはおすすめできません。
いきなりドアが開くと冴えないコメディ映画のワンシーンになってしまいますよ。