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ゴルフの基本!正しいアドレスの基本の取り方とチェックポイント

ゴルフの基本といえば、アドレス姿勢から始まるといってもいい過ぎではありません。正しいアドレスがナイスショットを生み出すのです。

まだ一度もボールを打ったことがない初心者にとっては、アドレスを正しく取れているかどうかで、その後の上達に大きく関わってきますし、中上級者となっていても、ゴルフの基本は守り続けるべき、とても重要なものなのです。

この記事では、アドレスの作り方から、各チェックポイントを確認しながら、正しいアドレスの身につけ方を解説していきます。

アドレスとは?

(c)GettyImages/microgen

アドレスとは、ゴルフのボールを打つために構える動作全般を意味します。

大まかに、ポスチャー(姿勢)、スタンス(足の位置)、ソール(クラブの接地)で構成され、ゴルファーがスタンスを取り、ゴルフボールにゴルフクラブを近づけて構えた状態を、「アドレスを取った」と言います。

打つクラブによってアドレスは微妙に変わってきますが、基本的なことは変わりません。

ボールを前に飛ばすために重要なアドレスを学ぶことは、今後のゴルフに大きく関わってきます。

アドレス姿勢を取るだけで、その人がこれまでどんなレッスンを受けて来たのか分かってしまいます。

アドレスが基本に則ってなかったとしても自己流でスイングは可能ですが、中上級者くらいになるとアドレス姿勢を基本から学び直したくなる人が多いです。それだけ、スイングをする上でアドレスが重要だと気がつくからです。

何気なくしているアドレスに注意!なぜ重要?

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先ほどからアドレスは重要とお伝えしていますが、それはなぜなのでしょう?

それには、主に2つの理由があります。

1つが、アドレスは方向性や弾道に影響があるということ。もう1つが、安定性に影響があるということからです。

「アドレスが8割」と言う人もいるくらい、アドレスは、方向性・弾道に影響を与えます。自分の思った通りの方向に、良い弾道でボールを飛ばすことができれば、ミスショットは格段に減っていきます。

また、基本に忠実なアドレスを取ることができれば、ショットの再現性が高まり、同時に安定性が身に着きます。

良いボールを安定して飛ばすことができれば、スコアアップをすることができますよね。

以上の理由から、アドレスはとても重要であると言われています。

思い通りのショットが打てない、急にコースでブレてミスショットが多発してしまうという人は、アドレスから見直してみることで、上達の道が開けるかもしれません。

基本的なアドレスの作り方1:アドレスのスタンス幅

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それでは、基本的なアドレスの作り方を三段階に分けて見ていきましょう。

まずは、アドレスのスタンス幅です。両足を開く幅のことですね。

なんとなく開いた位置で構えてしまっている方もいると思いますが、アドレスのスタンス幅は、一般的には自分自身の肩幅を基本にすると良いと言われています。

このスタンス幅はスイングに大きく影響します。アマチュアゴルファーの方は、アドレスを広く取る傾向があるようです。

スタンス幅が広過ぎると安定感が増すであろうと安心する場合もあると思いますが、確かにスタンス幅が広いと、軸がブレてもそのまま立っていることが可能となります。

逆に、立っていられるので、そのままスイングしてしまい、軸がブレやすくなってしまうというデメリットも生まれます。

また、股関節が上手く動かず、上半身が右へ傾いたり、左へ突っ込んでしまうというミスが出やすくなります。

基本的なスタンス幅は、7番アイアンで2足分、シャフトが長くなれば遠心力が大きくなるためその分スタンス幅を広くしたいため、ドライバーで3足分と言われています。

自身のアドレスのスタンス幅はどれくらいか、一度確認してみましょう。

基本的なアドレスの作り方2:股関節から骨盤を前傾させる

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スタンス幅が決まったら、次は、上半身を前傾させます。

このときに注意したいことは、上半身を伸ばすのではなく、上半身はそのままに、股関節から骨盤を前傾させることです。

膝と背筋は後から少し力を抜く程度で良いため、今の段階では、それらは真っすぐに伸ばしたままにしておきましょう。お辞儀をするイメージでも良いかもしれません。

角度はおよそ30度くらいを目安に、選択するクラブによって前傾の深さを調節するようにしましょう。

この、骨盤から前傾させることで、股関節を使えるようになり、トップで上半身と下半身の捻転差を広げることができますし、上半身が回る度合いを一定にすることができます。

さらに、トップでの身体の伸び上がりを防ぎ、そこからのダウンスイングの入射角を安定させることができるので、アドレスした位置にクラブヘッドが戻りやすくなり、狙った通りのボールが打てるようになるのです。

基本的なアドレスの作り方3:両手の位置を決める

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前傾が取れたら、実際にゴルフクラブを構える両手の位置を決めましょう。

アドレスをするときの正しい両手の位置とは、前傾を取った状態から、腕の力を抜き、自然にだらんと両手が下がった位置でクラブを握ったポイントと言われています。

見た目の目安としては、身体からグリップエンドの距離は、こぶし約1個半〜2個分です。これより近くても遠くても、クラブが通る位置がアドレス時よりもブレやすく、ミスショットにつながってしまう可能性が出てきてしまいます。

身体とグリップエンドが離れ過ぎてしまっている場合は、「ハンドダウン」と呼ばれ、ダフリが出やすくなる位置になります。

逆に身体とグリップエンドが近過ぎる場合は、ボールの頭を叩いてしまうトップボールが出やすくなります。

どちらのミスも飛距離が出ず、思ったボールが出ないものになりますので、両手の位置についてもしっかりと確認していきましょう。

そこまで位置を決めたら、最後に少しだけ膝と背筋の力を抜き、基本的なアドレスの完成です。

このとき膝の曲げ過ぎには注意して、膝から下と地面が垂直になるようにしていきましょう。

チェックポイント1.つま先のラインと肩のライン

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それでは、アドレスの各チェックポイントを見ていきましょう。

まずは、スタンスを取ったときの、つま先のラインと肩のラインです。

実は、アドレスにおいて、つま先のラインはそんなに重要視されません。肩幅を目安にスタンス幅を開いて、つま先はそのままです。変に右左に開いたり閉じたりしなければ、そのままにしてください。

それよりも大切なのは、肩のラインです。

アドレスでは、これから打とうとしている目標方向に両肩のラインが向いていることが大切です。

この両肩のラインが、目標方向に平行な場合を「スクエア」と呼び、それよりも左を向いている場合はオープン、逆に右を向いている場合はクローズと呼びます。

目標方向にスクエアとなるアドレスを取ったら、次は地面と肩とのラインをチェックします。

ここで覚えておきたいのが、地面と肩のラインは平行にはならない、ということです。

両手でグリップを握ったとき、右手のほうが下に来るため、その分右肩を下げる必要が出てきます。この地面と肩とのラインを平行にしてしまうと、左を向いてしまうことになり、結果的にスライスが頻出することになります。

チェックポイント2.前傾角度の決め方

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前傾は、股関節から骨盤を倒して作ります。そのときの前傾角度はどのように決めるのでしょうか?

背筋の力を少し抜くことが大切ですが、あまりに抜き過ぎて猫背になってしまってはいけません。猫背になってしまうことで、前傾角度が必要以上に深くなってしまう可能性が出てきます。

前傾角度が必要以上に深くなってしまうと、スイングプレーン(スイングをしたときのシャフトの軌跡が作る平面)が縦振りになりやすく、スイング軌道がアウトサイドインとなり、スライスが出てしまう原因にもなります。

前傾角度ですが、角度はおよそ30度が目安と上記でもお伝えしました。

しかし、シャフトが短いクラブではそれよりも深く、シャフトが長いクラブではそれよりも浅く、持つクラブによって前傾角度は変わってきます。

それでは、どうしたら良いか?

具体的な方法としては、前傾した状態から肩と腕の力を抜きだらんとした両手でグリップを握ったまま、前傾を調整していきます。

前傾が深くなれば、握ったクラブのヘッドは遠くへ、浅くなれば身体の近くへと伴って動くはずです。

各クラブを構えて地面にソールを接地させた際、ヘッドのトウが少しだけ浮くくらいの位置と、前傾角度を決めてください。始めは慣れないかもしれませんが、このように1本ずつの前傾角度を決めていきましょう。

チェックポイント3.重心位置の見つけ方

(c)GettyImages/Thomas Barwick

まず直立した姿勢から肩幅に足を開いてみましょう。

アドレスにおいての重心位置について、あまり考えたことがないという人もいると思います。

しかし、スイングをする上で、土台は下半身にあると言います。

最適な重心位置を見つけることで、どっしりと安定したアドレスを取ることができ、また、バランスよくスイングをする準備ができます。

ただ、重心はつま先に置いたほうが良い、またはかかとに置いたほうが良いと、人によって言うことがバラバラなことが多いのも、重心位置についてです。

しかし、これは本当のことで、人によって、最適な重心位置は変わってきます。プロゴルファーであっても、つま先体重、かかと体重と、人によってさまざまです。

そのためにすることは、自分にとってはつま先重心がいいのか、かかと重心がいいのか、どちらに置いたほうがいいのかを見つけ出すことです。

そのためには、わざと不安定な状況で、それぞれの重心でスイングをしてみることをおすすめします。

片足でスイングをしてみたり、目隠しをしてみたりが、その具体的な方法になります。

そこで安定したスイングができた重心位置が、あなたにあった重心位置となります。ぜひ試してみてください。

チェックポイント4.グリップの握り方

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前傾角度が取れたら、グリップをしましょう。

グリップはゴルファーとゴルフクラブの唯一の接点となります。ゴルフをする上で、左手にグローブ、右手は素手という人も多いことから、アドレスでも左手のグリップの握り方は、とても大切な点になります。

グリップの握り方が違うだけで、インパクトのフェースの向きが変わり、ボールの打ち出し方向が変わってしまうことも考えられます。グリップは、それだけボールに大きな影響を与えます。

グリップにはメーカーのロゴマークが入っていることが多いですが、その印を見て、左手親指の位置を決めます。ロゴマークがグリップの中心になっていることが多いため、それよりも少し右側に合わせるように持ちます。

親指の位置を決めたら、小指の付け根から、人差し指の第二関節を通るようにして握ります。手の中を、グリップが斜めに通っているイメージです。

グリップをする方法は大きく分けて「スクエア」「ストロング」「ウィーク」とありますが、もっともポピュラーなものが「スクエアグリップ」です。

正しい形でスクエアグリップができていれば、アドレスを取った状態を正面から鏡に写したときに、人差し指から中指のこぶしが見えていれば、正しくグリップできている証拠となります。見てみましょう!

チェックポイント5.ボールの位置は?

(c)GettyImages/Chris Ryan

それでは、アドレスが取れたら、最後にボールの位置を決めましょう。

使用するクラブによってシャフトの長さが違うため、ボールの位置も、それにより変わります。しかし、変わるといっても大幅に変わるわけではなく、基本的にはスタンス幅の中に収まる範囲で、ボール3〜4個分の位置です。

まずは、スタンス幅の真ん中にボール位置が来るクラブです。これは、9番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ、アプローチウェッジの4本、またはそれに準じたショートアイアンとなります。

クラブを剣道の竹刀のように振り下ろした場所が真ん中の位置となりますので、その場所にボールを置きましょう。

ただし、アプローチやバンカーショットなどのフルショット以外のとき、打ちたいボールの種類によってボール位置を変える必要が出てきますので、その場合はその限りではありません。

ショートアイアンとは違い、ドライバーは左足かかと線上に置き、フェアウェイウッドやロングアイアンなど短くなるにつれて、少しずつそれより右に置くようにします。

スイングにより、最適な位置を決めていくのが良いですが、あくまで左足寄りと覚えておきましょう。

ミドルアイアンの場合は、ショートアイアンより左、ドライバーなどより右側にボールを置くと、打ちやすくなります。

それぞれのボールの位置で出るショットが変わってきますので、練習場で出球を確認しながら、位置を決めていきましょう。

まとめ

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アドレスは、ゴルフスイングをするときに、とても大事なものになります。

アドレスが違うだけで、ボールの方向性や弾道が変わり、ショットの安定性もなくなってしまいます。

基本的なアドレスの作り方、また、それぞれのチェックポイントを頭に入れて、いま一度、自分のアドレスが基本に沿ったものかどうか確認していきましょう。

アドレスを見直すだけで、ボールの飛距離アップやスコアアップにつながっていきますよ。

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