グラファイトデザインの最新シャフト「TOUR AD HD」を試打してみた!!
TOUR AD HD SPEC
最近のアフターマーケット用シャフトでは、必ず軽量帯もラインアップされますが、新作の「TOUR AD HD」も当然、40グラム台から揃えています。
スペック表を確認すると、カーボンシャフトの特性通りという感じで、「軽いシャフト=トルクが多い」「重いシャフト=トルクが少ない」となっています。
カーボンシャフトは構造の特性上、重量を軽くしていくとどうしてもトルクが増えていきます。
まれに高級なカーボンシャフトでは、軽量にしても低トルクであったりしますが、量販店で一般的に購入できるシャフトは、どれも「軽い=トルク多い」となります。
「TOUR AD HD」のスペックをざっくり見てみると、
・「HD-4」:重量49~50グラム トルク5.8~5.7
・「HD-5」:重量56~61グラム トルク4.5~4.4
・「HD-6」:重量65~68グラム トルク3.1
・「HD-7」:重量74~76グラム トルク2.9
・「HD-8」:重量86~88グラム トルク2.6
となっています。
スペックの別にターゲットを考えると、
「HD-6」を使える人⇒常にドラコン争いをする飛ばし屋
「HD-7」を使える人⇒ハードヒッターのトップアマ以上
「HD-8」を使える人⇒ゴリマッチョのツアープロ
という感じでしょうか。
ヘッドスピードに自信があるアマチュア男性は、まず「HD-5」を試すのがいいかなと思います。
が、「4.5~4.4」とアフターマーケットのシャフトとしては多めに設定されたトルクをどうとらえるかが問題になってきます。
「TOUR AD HD」はそれほどつかまらない!
「HD-6 R1」はスペックの通り、結構ハードなシャフトだと思います。
「TOUR AD」シリーズでいうと、「TP」や「IZ」を使っていた人と相性がいいシャフトだと感じました。
私はそのどちらも使っていましたが、「TP」より大型ヘッドに合うように設計して、「IZ」よりちょっと簡単になったという感覚です。
「IZ」ユーザーからは乗り換えやすいですし、「TP」だと弾道が低過ぎるな、打ち切れていないなという方にオススメです。
一方で、動きがマイルドなシャフトなので、コレ! といった特徴を感じないのも正直なところ……。
60グラム台後半のカスタムシャフトを使っていて、今でも十分振れているという人はそれほど差を感じないかもしれません。
「HD-5 R1」が超オススメ!!
ヘッドスピードに自信がある方は手に取らないであろう「HD-5」ですが、実はこのラインがめちゃくちゃオススメです。
スペック通りなら叩きにいくと球が暴れそうですが、思いっ切り振っても強烈なフックは出ません。
この辺が最新シャフトのすごいところですね!
「高トルク」で寛容性を確保しながらも、剛性の分布をコントロールすることで暴れない!
そしてシャフトが軽くなった分だけヘッドスピードが上がるから飛ぶ!! という感じです。
量販店で試打をすると、「お客さんはヘッドスピードが速いから6S……7Sでもいいかもしれませんね!」なんてよく言われている人も、ぜひ「HD-5」から試打をしてみてください。
結構叩けます!!
ハードヒッターとトルクの関係
「トルク」が多いと悪いのか? と聞かれればそうではないのですが、最近の「軽い+硬い」で飛ばそうと考えているハードヒッターからすると、「トルクが多い」シャフトは選びにくいのも事実。
ハードヒッターの多くは前腕の旋回が力強く速いため、「トルクが多い」シャフトだとどうしてもフェースがついてこない感覚を持ってしまします。
逆に言えば「トルクが多い」はハンドルでいう“遊び”が多いとも言えるので、まだスイングが安定していない人や、フェースローテ―ションが少なめな人には、「安定性」を高めるという点で優位性があります。
大型ヘッドが苦手であったり、ローテーションを多く使う感覚がある人は「低トルク」のシャフトのほうが安定しますが、この「TOUR AD HD」はそのような人でも軽量帯のシャフトを選べるのでは? と感じました!
シャフト(クラブ)が重くなれば安定性は増しますが飛距離が落ちます。
シャフト(クラブ)が軽くなれば飛距離が伸びますが安定性が落ちます。
ただ最近の大型&高慣性モーメントのヘッドであれば、細かいミスはヘッドが吸収してくれます。
そのため個人的には、ハードヒッターであっても軽めのシャフトを選んでガンガン振ったほうが飛距離もスコアもアップすると思います!
今回の「TOUR AD HD」シリーズではぜひ、50グラム台のシャフトから試打してみてください!!
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Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
TPI認定トレーナー兼JPDA(日本ドラコンプロ協会)所属のドラコンプロです。
168cm(60kg)とドラコンプロとしては小柄ですが、ドライバーの飛距離は300ydを超えています。
身体の使い方、クラブの使い方を工夫するだけで、飛距離は簡単に伸びます!!
TPIのメソッドやドラコンプロとしての知識や経験を活かし、フィジカルやメンタルのコントロール方法に関して、専門的な知識を噛み砕きながら、能力をフルに発揮するための豆知識をお伝えしたいと思っています。
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